第339号 食欲の秋論 その2

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  第339号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 2,174部発行───
みなさま、こんにちは!!船井総研のまちおこしメルマガ
「週刊 まちおこし」編集長の杤尾です。
そろそろ、実りの秋も深まるころ。私のお付き合い先では
紅葉が見ごろを迎える地域も出始めましたが、皆様の地域
ではいかがでしょうか。
今月は、そんな秋にちなんで「食」の特集です。当たり前
のように見える大事な話。今日はお伝えします!!
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        今週のコンテンツ
■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 
           10月版『食欲の秋 論 その2』
■ 今月のまちおこし特集 HP版
          『 東谷 望史 氏』
        
■ 船井総研 謝恩イベント「夢実現フォーラム」の
                     お知らせ
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■今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ
           10月版『食欲の秋 論 その2』
今日は、「なんだよ、その内容!」とがっかりするでしょう。
しかし、大事なことをお伝えさせてください。
さて、みなさんこんにちは。古川です。食欲の秋ですね。
ますます太りますが、サンマと某社のビール秋味。やは
り、この季節がやってきたな、という定番の季節限定の、
食こそ「秋」の風情、日本の地域の風情ですね。
食べ物には旬がありますが、木材(日本の杉檜松)にも
旬があります。その時期を「切り旬」ともいいます。
地域によっては切り旬は年に2回ありますが、一般に、
木は秋冬に向けて成長速度が遅くなり、水分を吸わなく
なります。このころに伐採します。特に、杉の場合、その
ころに山で「葉枯らし」という方法でもって、じっくりと乾燥
させます。キッチリ乾燥させないと、家に使うときにまた、
曲がったりするからです。乾燥の技術が日本の木の暮ら
しの文化を支えます。
その乾燥を山で第一段階でやるわけです。「葉枯らし」。
伐採して丸太の状態で、葉がついている状況で乾燥させ
るというのは、まだ生きたままの葉がその呼吸のために、
木の内部にある水分を吸い上げることから、乾燥の度合
いがじっくりと高まるのです。
その後、土場におろして、製材してみると(もっと工程があり
ますが)、建築にぴったりのすばらしい天然乾燥の木材が
完成します。もちろん見た目や色もきれいになるんですよ。
旬の素材です。
しかし、工業化の流れで機械的な乾燥の手法が出てきた
中、その旬に対しての当たり前が見失われ、それを旬と
いうことを知らない人たちが増えています。(機械を使った
人工乾燥は人工乾燥として、その品質の精度の担保があ
ったり、納期が早くなったりと、また違う付加価値となりま
すので、旬な切り方以外を批判しているわけではありません)
さて、そんな時代だからこそ、「旬」と言い切ることが、
天然乾燥・天然素材にこだわった、日本の木の世界の
営業上必要な勇気なんですね。それが付加価値となるのです。
秋の食についても
「これって当たり前じゃない?」
と思っていることに「秋」という単語をつけ、生産の背景を
きちんと伝えていきましょう。もちろん、品質は安全で、
おいしくなければなりませんが、野菜に夏とつけた夏野
菜、東北に北とつけた北東北、さんまに秋とつけた秋さ
んま、これって漢字で書くと秋秋刀魚って秋秋ですけど笑、
うまく表現している某、飲食店も最近、見受けられます。
ウソはダメです!
ただし、商品として、本物の旬を提供しているのであれば、
もういちど、消費者との接点がかけ離れてしまった現実
を見て、堂々といまいちど「旬」とか「秋」とかと表現して
みましょう。
消費者のほとんどが都会的な暮らしをしているから
こそのチャンスなのです。秋の風物詩を、もう一度、
堂々とその背景をも伝えていく自信こそ、地域の活
性化につながります。
魚が切り身で泳いでいるとか、
あの青いじゅうたん何?って田んぼじゃんって、
そういう時代になってしまっているのですから涙。
ただし
マーケティングで必要なのは、
欲求性(おいしい!)
必要性(健康訴求!安全訴求!)
物語性(旬、生産の背景)
の3つそろってこそです、お忘れなく。
追伸
「江戸・東京 農業名所めぐり」という書物オススメです。
東京の農地の忘れ去られた旬と名所に出会えます。本当は
私の実家の近くの小山田ミツバの話をしたかったのですが、
また別の機会に・・・。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度から
大学院時代の専門を活かしながら、地域ブランド創造チー
ムを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑
戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテ
ーマを追求している。特に、林業・山村の活性化と国内の
材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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地域再生・森林再生コンサルタント日記(ブログ)
http://daisukefurukawa.blog18.fc2.com/
(古川 大輔 プロフィールはこちら)
http://www.machiokoshi.net/members/furukawa.html
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■ 今月のまちおこし特集 HP版
        『 東谷 望史 氏 インタビュー』
https://www.funaisoken.co.jp/site/column/column_1221714880_4.html
人口1000人強の村で 32億円の売上!!??
誰もがビックリする今回の事例は、そう、あの村、高知県
は馬路村の柚子で一点突破したまちづくりのお話です。商
品数は50を超え、「ごっくん馬路村」、「ゆずの村」は
すでに全国区商品にまで成長しています。
この柚子をつかったまちおこしの起点となったリーダーこ
そが東谷氏その人です。しかし今でこそ、馬路村農協とい
うリーダーに至った同氏のまちおこしは決して平坦ではな
かったと言います。
では、馬路村の成功の秘訣とは一体どこにあったのか?
そして、東谷氏はどのようにして成功へと歩みを進めたの
か?
さらにさらに、今後の馬路村の進むべき道とは?
詳しくはウェブレポートにて!!!!!
https://www.funaisoken.co.jp/site/column/column_1221714880_4.html
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