第307号 東京論 その1

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  第307号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2945 杤尾 圭亮
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 2,152部発行───
皆さん こんにちは!!週刊まちおこし 編集長のトチオ
です。ようやく寒さも和らいで、そろそろ春の足音が近づ
いて参りましたね。
私もそんな春に備えた地域の応援団として地域に行くこと
も徐々に増えております。
龍ケ崎市での講演(3月1日)
http://ryucom.main.jp/kiji5/539/kankou.htm
今月のテーマはそんなまちおこしの春を待つ皆様に送る
東京論、まちおこしの反対側の概念ともいえるこの東京を
我々がどう捉えるか、じっくりお楽しみください。
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        今週のコンテンツ
■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 
           3月版 『東京論 その1』
■ 今月のまちおこし特集 3月版
        『山内 道雄 氏 インタビュー』
        
■ 今月のコンサルティング商品(最終月です)
          年度末ブランド講演パッケージ
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■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 3月版
               東京論 ~その1~ 
みなさん、こんにちは。古川です。春になってきました
ね。そろそろ「ふきのとう」が雪の下から顔を出してく
るそんな季節です。
さて、今回のテーマは東京論。東京に対する考え方、東
京から学ぶ方法、その実践をお伝えしていきます。まず、
まちおこし、地域活性化というスタンスにはこんな2つ
の視点があるといいます。何気に二項対立にしたがる、
東京と地方ですが
 1.東京大嫌い 地方大好き
 2.東京も地方も いいとこどり
というものです。
それぞれのいいところをお互いに研究していき、一般と
特殊を、東京と地方のどちらからも抽出して、客観的に
みるべく地域活性化と、かたや、東京一極集中反対!と
いうことで地方大好き主義者としておこなっていくスタ
ンスと、この2つに別れるとよくいいます。
結論とすれば「いいとこどり」をするべきですが、何故
まちおこしをしているのか、どうやってまちおこしをす
るのか、という視点で独自の東京論たるものを持ってい
ないと実行にゆがみが出て行くと私は考えています。
私の敬愛する地域活性化ご専門の某大学教授は、
「農学部卒は東京を嫌い、排除し、農林漁業至上主義に
走る傾向があるが、人文学部卒は東京も地方も特殊と一
般を見出し、いところを見つけて総括しようとする」と
いっておりましたが、いかがでしょうか。
例えば、
東京は○○○なところであり
東京は○○ところではない
といえば、東京は刺激的なところであり、東京は住むと
ころではないという人が多いでしょうけど、これは農学
部的思想かもしれません笑。
また、その東京とは行政区としての東京ではなく、それ
は記号としての「東京」ですが、東京の本郷三丁目駅で
みられるこのフレーズをふと思い出したので紹介いたし
ます。
「東京で発情し、学習し、挫折し、
そこにすべてがあると思う あほたちばかりがいる」。
そのフレーズは逃げではなく、日本の地域・地方の文化、
暮らしの豊かさ、農業、林業、漁業、ありとあらゆる非
東京世界の魅力を伝えたいからこそかもしれませんが、
知らぬ人が多すぎるから、水のありがたさや電気のあり
がたさも農業のありがたさも、東京人(定義はご自身で)
は傲慢が多いので、だから好きではないということでし
ょう。
ただし、そうはいっても、です。
その「TOKYO」の刺激には大いに魅力があります。
スゴイ仕事かどうかは別にしてスゴイ利益がうごめき、
高度な頭脳と緊張感がうごめいています。先進的な小
売店、芸術、そしてコンサート、政治、学問と情報は
多いのです。東京が 刺激的と思う部分に、人の多さ、
情報の多さ、すなわちそれは集積機能であり、最上の
戦場である東京に身をおくことは、地方の良さを見出
すためにもそれ自体は、私は否定できません。
「田舎の3年、京の昼寝」
とはよくいったものでして、田舎で3年いるのならば、
京都で昼寝していたほうがましという言葉です。司馬
遼太郎の峠(長岡藩の河井継之助)の青年時代の言葉
にも出てきます。
東京のよいお店から学び、東京の刺激ある人から学び、
それを地域のよさと組み合わせて伝えていく作業の繰
り返しが必要だと思います。
船井総研では時流適応一番化主義とはいいますが、この
一番とは特殊に置ける一番であり、地域それぞれの独自
性です。それをただ単に「田舎視点」にのみなるのでは
なく、東京の時流のいいところを学び取り入れる選眼球
が必要です。一流かつ時流を取り入れれば地域は強い個
性を輝かせることでしょう。
さて、みなさんは、自分が戦うフィールドはどこでしょ
うか?世界ですか?日本ですか?一地域ですか?
それは「商品」としてのフィールドと、競合他社や組織
の仲間としての「人間(環境)」のフィールドと二つあ
ると思います。両方東京でもよいし、両方、非東京でも
いいし、いや、私は前者が非東京で、後者が東京という
ことを考えなけらばならないと思います。
いいところどりをしていこうという気構えで、東京も地
方も特殊ではないのですね。そんな思考から生まれる行
動こそが本当の意味で「まちおこし」であり、興された
町ではなくたたずまいを提供する「まち」かもしれない
し、独自固有の価値を持続可能に存続していけるための
秘訣かもしれません。
1)自分自身の東京論を確立して伝えていく
2)週に何回、月に何回と「東京」体験を行う
3)地域のよさとその東京の融合による
         独自固有の価値を掲げ実践する
ぜひとも意識してみてください。私は、本心はあまり
東京が好きではないのですが、電車のつり革広告だけ
でもPRマーケティングの学びはあります。また、ウ
インドウショッピングをしても魅せ方は学びあります。
今日は、東京の新丸ビルのとあるお店でワインを、明
日は山村で鹿肉を・・・。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度から
大学院時代の専門を活かしながら、地域ブランド創造チー
ムを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑
戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテ
ーマを追求している。特に、林業・山村の活性化と国内の
材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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(文責:古川 大輔 プロフィールはこちらです↓↓↓
http://www.machiokoshi.net/members/furukawa.html
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■ 今月のまちおこし特集 3月版
           『山内 道雄 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
島根県、松江からフェリーに乗って、揺られて3時間。よ
うやく到着するその島は、海士町といいます。
しかし、この海士町。近頃 特集されまくりの人気まちお
こしの町です。
なんといっても人気は、「島じゃ常識サザエカレー」
ですが、今回の特集は現在、海人で取れる牡蠣を新技術に
よって冷凍保存する技術「CAS」を含めて、町全体の舵
取りをする町長、山内さんに焦点をあてています。
山内さんは、町長としての給料の50%カットや、島で完
結する食材の育成も含め、外貨(彼らは島外からの収入を
こう呼びます、新鮮!!)獲得策を次々に打ち出していま
す。
では、山内氏の決断はどのようになされたのでしょうか?
そもそも、山内さんを町長というリーダーにかりたてた要
因はどこにあったのでしょうか?
詳しくはレポートにて!!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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■ 今月のコンサルティング商品
         年度末ブランドセミナーパッケージ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓詳しくはこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.machiokoshi.net/seminor/special.html
現在、様々な地域でブランディングの御手伝いをさせて
頂いています。ブランディング、というと特産品、と話
が狭まってしまうように思えますが、実はとても広い概
念がブランディングです。
もちろん、小さな特産品からスタートする場合もあるの
ですが、そのほかにも企業誘致でブランド化したところ、
社会企業家によってブランド化している地域などその手
法は実にさまざまです。
では、地域ブランドは全て違うのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。形は違えども、ほ
とんどの場合ブランドはそのプロセスにおいて必ず押え
なければいけないポイントがあります。
それがマーケティング、そしてデザインの視点です。
今回の出張セミナーでは、数あるブランド論の中でも
まちおこしブランドに必要なこの二点を特に強くお伝え
したいと思っています。
もっとブランドについてしりたい方はこちらをご覧下さい。
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http://www.machiokoshi.net/seminor/special.html
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