第246号 儲かりますかね?

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  第246号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 2,005部発行───
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 儲かりますかね? 』
■ 地域再生行脚100 -No.95-
     ~新月伐採はロマン~【天竜 榊原商店】
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■ 儲かりますかね?
 こんにちは、小林です。商売にはサイクルがあり、今
これをやれば儲かるというおいしいものは少数あるもの
の、多くは世間の様々な動向を読み、自分の商売をどこ
まで洗練させるかで結果は大きく変わります。
 少し特殊な例ですが、地元住民が気軽に楽しめる施設
をつくる、と言って年に何度かアイデアを持って相談に
こられる方がいます。その度に新しい図面を携えて来る
のです。ちょっと前ですが、やはり先日もいらっしゃい
ました。いつもと違うのは計画ひとつにつき図面を3つ
も持ってこられたことです。
 「どの図面が一番いいですかね?もっといえば、どれ
が一番儲かりますか?」。先方様の言葉に少々戸惑いま
したが、以前から思っていた事をハッキリ伝えました。
「前々から図面がたくさん出てきますが、正直どれでも
いいです。自分で一番いいと思う図面案でやったらどう
ですか?」その後、少しばかりのやり取りの後、その方
は帰られましたが、決断はついたとのこと。
 私がお伝えしたかったのは、欠陥的な案でなければど
のアイデアであろうとかまわない、要するに「どれだけ
本気で考えているか?」ということ。こっちの返答に最
初は困惑されたようでしたが、最後は決断して帰ったと
ころを見るに、どうやら意図は伝わったようです。
 地域還元の商売であろうと、地域活性化であろうと本
質は同じです。「今、どんな商売したら儲かるか調べて
欲しい」という依頼調査をいただく事もありますが、所
詮は「儲かる可能性はある」というのがわかる程度で、
当事者たちがどこまで必死で取り組むかで結果・業績は
全く変わります。簡単に儲かるならば誰かが他にやって
るはず。
 特産品加工、観光業、日帰り温泉業、岩盤浴と「おい
しい商売」の噂を聞きつけている方もひょっとするとい
るかもしれません。ですが、つまるところは「本気」・
「必死」が必須要素だとの事も思い出してほしいと思っ
ています。(小林 祐司)
★「どっちの道をいけばいいのだろうか?」
迷いに迷った末の若者の質問です。聞かれた側の答えは
一言。「迷ってる時間こそが無駄でっせ」。
「行くも行かぬも、どっちの道に行くかも全て本人次第」
という事でしょうか。(^^)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」。
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■地域再生行脚100 -No.95-
        ~新月伐採はロマン~【天竜 榊原商店】
こんにちは古川です。行脚100までもうスグです。ここ
に行って情報収集して欲しい!あの地域へ行って欲しい!
という読者様。是非、ご連絡頂ければ幸いです。
さて、業界が下向きでも、明るい兆しをつかんでいくには
差別化が必要になりますが、その差別化には、
1.新カテゴリーの創出
2.ストーリー化の戦略がポイント
です。これは詳しくお話しするのは割愛させていただきま
すが、最後の最後は「ひと」です。また面白い人元気のあ
る人に出会いました。
新月伐採の榊原さんです。
昨年の2月にテレビ朝日系、トヨタが提供する素敵な宇宙
船地球号という番組で新月伐採の話題が放映されました。
新月の頃に伐採した木は腐りにくい、割れにくいなどで、
バイオリンの名器ストラディバリウスや民族楽器のアルペ
ンホルンは新月の頃に伐採した木で創られているという話
です。
日本の吉野林業地域では昔から慣習的にやっていて、天竜
ではいま新たに動いている。新月伐採に関心を示す消費者
も増えて、日本の林業の新たな動きがみえる。・・・そん
な内容でした。
◆紹介サイト◆
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20050206/index.html

それ以来、出会いのめぐり合わせで、実際にそれを行って
いる「榊原商店」の社長に出会うことが出来ました。NP
O法人の新月の木国際協会の中心的活躍をされている方で
す。
現場を案内していただき非常に驚いきました。丸太がたく
さん寝ている土場には、新月伐採した木に製品管理のバー
コード(どこの山から、いつ伐採し、いつ出荷したか)の
記録がありました。それ以外の木にはバーコードがついて
いない。新月伐採の木(ノイモントホルツという商品名)
は立米あたり普通の木と約2千円の差があるそうです。
「商品化」して「管理」を徹底しているのです。トレサビ
リティーがしっかりしています。
「しかし、榊原さん、実際に科学的ではないっていろいろ
なデータも出てきていてますが、そのあたりどうなんです
か?」
そう尋ねたのは本音で語れるようになる空気ができてから
のことでした。すると榊原さんはこう語りました。
「いや、そうなんですよ。色々と実験を繰り返し、確実な
確証ができたとはいえないところもあります。まだね。で
も、実際に私はその効果はあると思うし、見てきている。
この地域にあるもの、この地域の歴史、そういったことを
含めた、そう、夢、ロマンを売ってるんです・・・」
私はこの一言に安堵いや感動すらありました。色々疑わし
い科学スタイル商売は世の中に多い。○○に含まれる△△
機能向上の××××が40%含有!というが、本当かどう
か。科学的というのはどこで、統計的に決断をするのかと
いうのが一番難しいものです。
しかし、低迷する国内の林業界で夢を持ち行動しているわ
けです。まだまだ色々な課題が多く眠っているようですが、
真剣に科学的に正しいかどうかそこにこだわるよりもその
夢やロマンを追いましょうという考え。商売にロマンを。
「科学ではなくストーリー、洗脳ではなく啓蒙」科学が後
追いになるか、消費者がどう追ってくるか。今後が非常に
楽しみですね。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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