第240号 まだまだ認知されていない

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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 まだまだ認知されていない 』
■ 地域再生行脚100 -No.89-
    【駐車場料金か環境保全料金か】~天生峠~
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■ まだまだ認知されていない
 
 こんにちは、小林です。
「うちの観光施設は、もう5年以上やってるから、地元
の方には知られているよ」というお言葉。とある社長さ
んがおっしゃいました。
 続けて、「だからチラシのせる地図を詳しくしたり、
定番サービスを詳細に載せなくても大丈夫さ」ともおっ
しゃいました。
 この会話。地元商圏(施設から車で一定時間走った地
点を結んだ集客エリア)を再設定しようとして、話合い
をしていたときのものです。
 何故このとき、以上の話になったかというと、施設の
売上げを見るとどうもおかしいと感じたからです。この
人口ならば本来もっと多く集客し、売上も高くなければ
いけないのですが、イマイチの業績なのです。これは
「地元商圏のお客様に対してアピールが十分でない」と
いう可能性があります。もしそうならば、施設の魅力を
再度ブラッシュアップ(再抽出・再検討)して、地元向
けに強力な販促を行う必要性がでてきます。5年以上開
業しているから、地元向けのチラシはこの程度でいい、
とかそういう問題ではなく、もっともっとこだわった内
容にする事が重要になります。
 一般的な話ですが、販促ツールとして、折込チラシを
打つ場合は基本的にまだお店に来た事がない『見込み客』
を意識して、親切・丁寧、かつポイントを抑えて実施し
なくてはいけません。具体的には、
●タイトルをどうするか。
 一般的な『●■フェア』程度でいいのか?
●定番商品でも主力商品であったならば、載せないとい
 うことはあってはならない。
●地図は詳しく、丁寧に(場合によっては手書きで)
●社長の似顔絵やコメントを載せて親近感を出す
●電話番号は大きく記載
●お店のこだわりを書く
など・・・
 すべて、「もう今さら必要ないのでは?」と思われがち
な基本情報ばかりですが、これらはしっかりと載せないと
チラシ自体の意味が薄れてしまうのです。
 皆さんも色々な販促をされていると思います。まちおこ
しならば、広告宣伝で看板を作成したり、テレビ番組で紹
介されたりするなど、集客策を意識するケースもあるはず
です。そんなときは、「長年やってきたから・・・」と考
えるだけでなく、地図や電話番号、定番商品など、初めて
施設の名前を聞いた方でも理解できるような基本的な情報
を重視しなくてはいけません。(小林 祐司)
★固定客・既存客でも、今の施設の魅力を見落としている
 ことは多いです。これでもか、とこだわって販促物を作
 成すれば、効果は必ず高まりますよ。(^^)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」。
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■ 地域再生行脚100 -No.89-
   【駐車場料金か環境保全料金か】~天生峠~
 紅葉真っ只、あるいはもう終わりかけの頃ですね。こん
にちは、古川です。世界遺産で有名な合掌造りの白川郷か
ら、天生峠に行って参りました。天に生きるとかいて「あ
もう」と読みますが、ここも白神山地に負けませんね。美
しいブナ林と紅葉。名もなき名所、また私のココロにひと
つ増えました。インターネットで検索してみましたら、飛
騨の穴場10に入ってました。
 さて、観光と環境は相反すると理解している人は多いで
しょう。たくさんの人が入ってくると、環境が破壊される
からです。したがって、適正な制限と適正な管理が必要と
なり、大風呂敷を広げていらっしゃいというのは認知度が
あがるメリットがあっても、なかなかそうするのは難しい
ものです。
一般的に森や林はを3つに分類、理解されています。
・天然林(原生林)      自然
・人工林(育成林)      人工
・雑木林(育成+天然)    自然+人工
という3つの林があるのですが、やはりまったく人の手が入
らないと天然林ですら、人の手ははいらずとも守れないし、
また人工林(杉檜)ですら、自然の力の成果物でもあるから
峻別するのは難しいものです。人の手が入っていないまった
くの原生林は日本では数%しかないというデータもあります。
 いずれにしろ自然への畏敬と感謝は必要なのですが、それ
を観光と考えるときに、その管理をしていく「人」の手をど
うこの資本主義社会のなかで、うまくまわしていくかがテー
マとなっています。企業資本の投入やボランティア投入など
色々あります。
たとえば、上高地のように、途中までしか自家用車は入れず、
そこからはバスやタクシーでいくという方法もあります。そ
こで人的な環境破壊の軽減に繋がりますし、手入れをする人
たちの利益(収入)にまわすということにもなります。実際
の詳細なお金の動きは詳しく存じてませんが、環境への意識
がすごく感じられる地域です。
一般に、都市の人は駐車場代やトイレ代をとられると、まっ
こうに「払いたくない!!!」と思ってしまう人がいるのも
事実ですね。低俗だといえばそうかもしれませんが「あ~ぁ
あそこも観光地化されちゃったよねぇ、白川郷もさぁ」なん
ていう都会の人。あなたがいかねばいいんです笑。といって
も行きたい訳ですし、迎える側も利益が欲しい観光側・・・。
今日は見ました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あなたのやさしさが
天生の自然を未来に繋ぐ・・・
森林環境整備推進協力金「500円」にご協力ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というデザインの可愛い看板を今日はみたのです。もちろん
そこには「いってらっしゃい」と優しく声をかけてくださる
自然観察指導員がいます。500円の代わりにパンフレット
をいただけるのですが、
1.謙虚
2.環境
3.貢献
なんだかこんなキーワードが浮かびました。もちろん自分た
ちが歩くことにより若干の自然を壊してしまうお詫び心と、
そして、美しい自然を享受できるという管理者への感謝とが
含まれわけですね。もちろん駐車場は無料です。なんといっ
てもキャッチフレーズがいいですね。
結果としては「駐車場代500円」と同様なお金の動きでは
ありますが、心の動きは全然違います。理念が通ります。
透明性とココロがすっきりするお金の動きをお互いにし、癒
しの場の提供という対価として自然を楽しめるように。観光
も環境も一緒です。
皆様の地域ではいかがですか?
1.なるほど、環境保全へのご協力金でいこう!
2.いや、わかりやすい形の駐車場代として捕るべき!
3.いや、もっと違う方法があろう。
筆者に直接メールなり頂ければ嬉しいです。どうですか?
たまには、一方的なメールマガジンもつまらないので、是非ご
意見頂ければ嬉しいです。金を取るぞというガマしい姿よりも
理解は得られると思います。もちろん「看板のキャッチ、デザ
イン」工夫は必要ですが・・・。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
furukawa@funaisoken.co.jp
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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