第190号 教育機関による地域の活性化

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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『教育機関による地域の活性化』
■ 地域再生行脚100 -No.40-
           ~ 台湾日記 その2 ~
■ 林業・材木関係の方々に向けセミナー
  「地域材ブランド化セミナー」は11月12日に
  無事に終了いたしました!ご参加いただいた皆様に
  は、厚く御礼申し上げます!
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 ■ 教育機関による地域の活性化
 こんにちは。大嶽です。教育機関と地域の活性化とい
う言葉から連想される主な事例として、新潟のNSGグ
ループが挙げられます。そして、その代表でもある池田
弘氏はスポーツ不毛の土地と言われていた新潟に、サッ
カーのJリーグ、バスケットボールのbjリーグを初め
として様々な業界に「新潟アルビレックス」を創設させ、
多くのスポーツ選手の活躍に貢献してきました。もちろ
ん、新潟アルビレックスの知名度が上がったことで、新
潟自体の知名度も上がったことは言うまでもありません。
また、その観戦のためにアウェイから多くのサポーター
が新潟に来るようになったことは経済効果として、地元
に大きな影響を与えました。池田氏の夢であったスポー
ツによる地域の活性化という夢は今ほぼ現実となってい
ます。
 
 本題に戻りまして、その池田氏はスポーツ以外に教育
機関を通じて地域の活性化を考えている第一人者です。
現在NSGグループは専門学校24校、大学・大学院2
校、高校1校という大グループですが、専門学校だけで
考えると、各都道府県の全人口における専門学校の生徒
数の割合は0.77%で東京(1.6%)、大阪(1.1%)、沖
縄(0.78%)に次ぐ4番目となっております。そして新
潟県の専門学校グループでは圧倒的に一番大きな規模を
誇っています。
池田氏は地域の活性化のポイントを「一人でも多くの若
者の流出を止め、新潟県外からの若者の流入を受け入れ、
多くの若者が新潟県で活躍すること」であると考えてい
ます。その一環として、池田氏は「異業種交流会501」
という若者を対象にした起業家支援の会を発足しました。
なぜ「501」なのかと言うと、かつて近代日本の経済
界を支えた渋沢栄一氏が、一生涯で500社の会社設立
に関与したといわれており、新潟でこれを超える501
社が株式公開企業となれば、地域経済が潤い、街が活性
化すると考えたことからだそうです。
 私は地域の活性化は大きく分類して2つあると考えて
います。
1・人による活性化
2・物による活性化
このうち、今回の話は1の「人による活性化」であり、
その鍵を握るのが、”若者”なのです。元気のいい若者、
優秀な若者を育てるためには教育機関の活性化が不可欠
であると考えます。教師の育成、環境の整備、カリキュ
ラムの充実など現代の教育機関はまだまだ改善が必要で
す。池田氏が実行している教育機関の活性化による若者
の活性化。
その若者がスポーツや起業によって地域が活性化する。
そして地元の教育機関がそのサポートを全面的に行なう。
少子化が益々顕著となる中、若者の活躍はこれからさら
に重要となってきます。今一度、地元の教育機関のある
べき姿を見直し、そこを中心に地域が活性化されるべき
なのではないでしょうか?池田氏のストーリーを見てい
てそのことを強く感じました。(大嶽 広展)
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○執筆者紹介 大嶽 広展(おおたけ ひろのぶ)
地方のショッピングセンターや商店街の活性化にも携わり、
そこで培ったノウハウと数理マーケティング手法から、最
近ではまちおこしに関連した業務を手がけている。
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■ 地域再生行脚100 -No.40-
             ~台湾日記その2~
~勝手に買ってとフォト商売~
 
前回に続きまして台湾の情報をお伝えします。古川です。
台湾の首都台北から電車で30分ほどいった新店駅から
バスで20分。田舎町に来ました。ここはウーライ(烏
来)という観光地で、民族舞踊、トロッコ、滝、ロープ
ウェイがメインでして、翡翠の御土産店、台湾庶民料理
屋など、たくさん立ち並んでいます。山もやや奥深く、
川の水も綺麗で、水着を着て泳いでいる地元の人もいま
した。やや今日も気温は暑かったです。(11月5日)
そんなところで、民族舞踏(衣装がとても可愛い!)、
200元(日本円で約700円)の劇がありました。昔
ながらの衣装でしたが、音楽は現代風にアレンジして、
その踊りを披露してくれました。歌と踊りだけではなく
昔ながらの儀式もやや現代風に受ける形に変化しつつも
変えないところは変えずに表現していたようでした。ポ
イントは3つありました。
1)現代風のアレンジ
2)聴衆の参加型スタイル
3)写真撮影&販売
小さな小さなショーでしたが、踊り子は10数名。1日
2回の講演、客席数200。客単価200元+アルファ。
肌のツヤや笑顔を見ても、ある程度の潤いがあると見て
取れました。現代風にアレンジされていた民族舞踊で、
とても親しみやすかったのです。最後には聴衆に参加さ
せて、とても和やかに楽しいショーでした。また、いか
に外貨を獲得するか。そこが重要になるでしょう。
さて、ショービジネス、ディズニーランドのスプラッシ
ュマウンテン、道頓堀のドンキホーテの観覧車など頼ま
れもしないのに写真を撮って作って、売るビジネススタ
イルがあります。このムダ打ちが多いこの販売スタイル
は、値段次第では手を出そうとは思うものの、みながや
っている物まね的商売っぽく、恩着せがましく、なかな
か買う気にならないのが現状でしょう。しかも肖像権的
にどうなの?と思いながら、注文してから印刷するのは
いいのですが、最初から印刷されていて、もう買ってよ
といわんばかりの泣き寝入り的プッシュ商売もあれば、
欲しい人だけ買ってくださいと反響型スタイルでの営業
手法もあるが、場所によって様々です。
今回は、ショーの最後の踊りで、観客を巻き込んで踊る
というスタイルでした。踊り子がスタッフと化して、踊
子とツーショットのポラロイド写真を撮っていました。
すぐさまショーの終了後に、独自の木製の額縁に入れて
販売していたのです。
だが、高い!「500元(約1600円)」
さすがに出演した(させられた)お客様は、手を出さな
かったのです。中には「オレには奥さんがいるから、愛
するハニーがいるから、ツーショットは駄目!」とうま
くかわす方もいたりしました。
そこで、アメリカのブランソンのショー販売と何が違う
のでしょうか。販売成功の秘訣を上げてみました。
1)恩着せがましくない
2)笑わせる
3)よければ買ってくれという姿勢
4)でも、買わなきゃソンだよと言わせるユーモア
5)ショーの主人公がサインを書いてあげる
など、買わせる雰囲気作りが上手なのです。恩着せがま
しいと思わせた時点で、財布の紐をギュッと閉めてしま
うのは否めませんね。写真の価格設定もありきですが、
買う予定のないものをかわせるには、やはりプッシュ型
は効き目が弱いでしょう。買う予定のないものをかわせ
るには、笑いとユーモア、そして特別感とお得感の二つ
の演出が少なくともなければ難しいと思います。ショー
は良かったのですがが、最後のプッシュ型商売ッ気に、
ちょこっとだけ寂しい想いがしました。やはり、商売は
楽しく笑顔で、がよいですね。(古川大輔)
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。今年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。
現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑戦してお
り、常に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテーマを
追求している。
特に、林業・山村の活性化と、国内の材木需要の掘り起
こしに全国を奔走している。
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