第135号 企業パワー

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   第135号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,803部発行───
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■今週のまちおこし──企業パワー
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■ 企業パワー
 先日、民間企業がまちおこしについてどう考えているかを調査
する機会がありました。主に中小企業を対称に実施した内容です
が、いくつかをまとめてみると、
■ 調査対象になった約3,000社のうち実に100%の企業
  経営者が、今後は地域に貢献していく必要があると回答した。
■ どのような企業になりたいか、という質問では、「地域に貢
  献できる企業になりたい」、という回答が3番目に多かった
 (1位:成長性の高い企業、2位:収益性の高い企業)。
■ 実際に実施していると答えた企業経営者は、90%。
ということです。
これを見ると、企業がいかに地域貢献やまちおこしに興味を持っ
ているかがわかります。
 では、実際はどんなことが行われているのでしょうか。自治体
や複数の大企業がタイアップして、まちをあげてイベントを行う
ということもありますが、ここでは、むしろ大規模でなくとも、
「なるほど」と思わせるちょっとしたの取り組みのほうを並べて
みます。
 事例1・今年の台風で落下したリンゴの購入を生産者に申し出
     て、自社のイベント(リンゴ温泉)に使用
 事例2・地域の中小企業(木工所、酒蔵、温泉)がタイアップ
     して、社会見学・体験イベントを実施。
 事例3.地元商店街が協力して、資源回収運動を実施。
 事例4.地震が発生した直後に、生バンドの演奏イベントを実
     施して収益を地元に寄付。
 事例5.月に一回、教会を通してホームレスの方々に炊き出し
     を実施。
 事例6.社員で毎月一回朝5時からまちをそうじする。参加者
     は100人以上にのぼりちょっとしたイベントになっ
     ている。
 事例7.自社のマッサージ施術師が、年に一回敬老の日に高齢
     者に対して無料マッサージを実施する。
 事例8・毎年、プールの解禁日に収益の一部を地元の自治体に
     寄付する。
 などなど・・・。
 どうでしょうか。あぁ、そういった事ならば自分の企業でも何
 かできそうな気がすると感じませんか。
 まちおこしというと、行政や自治体というイメージを持たれる方
も多いと思いますが、実は民間企業の取り組みも、数え切れないほ
どあります。しかもちょっとした事でなるほどと思わせるものも一
杯です。
 現在、全国の企業数は約160万社。自治体の数を全て足しても
3,000に満たなくなったことを考えると、これからは、もっと
もっと企業にまちおこしの期待がかかってくると思います。まちお
こしが今以上に独自性や工夫を求められるこれからの時代、民間企
業のパワーが是が非でも必要だと感じます。 (小林 祐司)
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○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 某建設コンサルタント会社にて地質調査を担当していたが、
調査中に環境問題意識に目覚めて退職し、インドに渡る。
 インドではNGOのボランティア活動を通じて食糧問題へ
の関心が高まり、帰国後生協に入社、地域密着の生協活動を
担当。
その後退職して船井総研入社。現在は、官庁や民間を問わず
まちおこし・地域振興の業務を続けるかたわら、週刊まちお
こし編集長を担当している。
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