第117号 あくまで住民のため

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   第117号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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■今週のまちおこし──あくまで住民のため
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■ あくまで住民のため
 こんにちは、小林です。広島県の三段峡という観光名所をご存
知でしょうか?国定公園に指定されており、渓谷と山々の緑が美
しい、都会の人間でなくとも是非とも行ってみたいところです。
三段峡へ向かうには主に電車を使うのですが、実はこの路線が昨
年廃線になりました。元々はJR可部線といって、観光だけでな
く地元の方々の日常生活の便として何十年も利用されていました
が、採算が合わないということで、今は線路のみが残っている状
況になってしまいました。
 ここから地域の方々の鉄道復活に向けた再生運動がはじまりま
した。地元の方を中心に活動団体が発足し、現在では住民たちで
鉄道を運営しようと、「太田川鉄道」という株式会社を立ち上げ
ることになったのです。
しかし、今になってちょっと課題が発生しているのです。太田川
鉄道の運営組織と住民、それに行政が一体となって進めてきた復
活運動ですが、ここに来て行政側との足並みに多少ズレが生じて
いるのです。行政側にも相応の立場や理由があるのでしょうが、
太田川鉄道が正式にスタートするには、行政の認可が必要になる
ため、難しい局面になっています。
 先日太田川鉄道の社長をはじめ、鉄道再生運動の中心メンバー
の方とお会いし、事態を進めるために何をしていくかなどをうか
がってきましたが、彼らはあくまで「誰の為の復活運動か?」と
いうことを念頭に置いていることがわかりました。そして今後も
「あくまで地域の住民のため」という基本の考えに沿って行動し
ていくというのです。
そのため新聞や雑誌といったところに情報を流すことは行うにし
ても、今後やるべきことの多くは住民への説明会で理解を深める
こと、地元集会を実施すること、地元の方々に手渡しで情報を伝
えていくことなど、これまでの方法とは大きく変わらないという
ことでした。
 まちおこしの相談を受けていると、地域を活性化する良い方法
を何とか見つけようとするあまり、正攻法でなく奇策へ奇策へと
発想がズレていっているのではないかと感じることが時々ありま
す。
そのため自分達の力以上のアイデアだけが一人歩きをはじめ、気
が付くと当初の思惑より非常に大きな話になっているケースが以
外に多く見受けられるのです。補助金がついていたりすると、ど
うにも後戻りができない事態も生まれてしまいます。
 太田川鉄道の方々のすごいところは、あくまで住民のためとい
う視点で判断し、これまで続けてきた方針を貫くという部分です。
結局まちおこしは誰の為のものなのか、誰が喜ぶことでまちおこ
しが成功したと言えるのかという、そもそもの原点に立ち戻れば、
答えは明確なのですが、これが出来ないところが少なくないので
はないでしょうか。
 太田川鉄道は、今年の9月に部分的にでも鉄道を復活させたい
と、精力的に活動しています。元々住民から資金を募る形で運営
を開始する鉄道会社を目指しているため、資金面でもクリアすべ
き課題がありますが、住民の幸せのためにという視点が盤石であ
る以上、復活した暁には素晴らしいまちおこしの事例になること
は間違いありません。今現在も決してあせらず、また動じること
もなく、これまで進めてきたやり方で一歩、また一歩と鉄道復活
に向かって進んでいるのだと思います。
皆さんのまちではどうでしょうか?結果を出そうとするあまり、
アイデアが先走ったり、力不相応のものになっていることはあり
ませんか?
長い目で見た住民の幸せがまちおこしの目的であるとすれば、奇
策や他力本願ではなく、自分たちの力で一歩一歩目的に近づいて
いくことが最も大切なのだということを、太田川鉄道のみなさん
の姿勢からあらためて教わりました。(小林)
太田川鉄道株式会社HP⇒ http://www.ohtagawa-railway.com/
がんばろう可部線⇒ http://www.kabesensaisei.org/
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○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 某建設コンサルタント会社にて地質調査を担当していたが、
調査中に環境問題意識に目覚めて退職し、インドに渡る。
 インドではNGOのボランティア活動を通じて食糧問題への
関心が高まり、帰国後生協に入社、地域密着の生協活動を担当。
その後退職して船井総研入社。現在週刊まちおこし編集長。
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