第092号 行脚100

■ 行脚100
 こんにちは、小林です。今年もとうとう大晦日を残すだけとな
りました。今年のみなさんのまちはどうでしたか。成果のあった
ところ、いまひとつだったところと様々だとは思いますが、どち
らにしても来年は飛躍の年にしたいものです。
 さて、今年も仕事を通してまちおこしに携るいろんな方々と、
たくさんのやりとりをさせていただきました。その中で多かった
のが、「これらのアイデアはどうですか?どれを採用し、どのよ
うに進めたらよいでしょうか。」というご質問です。
これは、漠然としたアイデアがいくつもあるものの、それらの成
功した状態がイメージ化できていないため、いつまでも漫然とし
たままでいる状態から出てきた言葉だと思います。
 一言ではお答えできませんが、どんなやり方で解決するにして
も、意識しておかねばならないことがいくつかあります。そのひ
とつは、「成功しているところを知る。」ということです。この
単純なことは、私ども船井総合研究所のコンサルタントも取り入
れていて、出張の合間や休日を利用して実践している方法です。
 私ごとになりますが、仕事で競合店の調査をすることがしばし
ばあり、そのときは実に多くのお店を回ります。繁盛していると
ころ、あまり繁盛していないところなどを1日に何軒もまわり、
それを2日間も続けると、お店の前に立つだけで、繁盛店かそう
でないかが、何となく予想できるようになります。
実際にお店に入った後に、最初の予想が覆されることは、ほとん
どありません。調査は2~3日で終わることが多いですが、もう
何日か続ければさらに濃い情報まで見通せるようになります。
 船井総研には、「行脚100」と言われる考え方があります。
これは、コンサルタントが自分の仕事やテーマに関連したお店や
施設を、とにかく100ヶ所まわるというものです。100ヶ所
見れば、どんな人間でも繁盛しているお店とそうでないお店の違
いがわかるようになります。
それだけではなく、どれくらいの売上げがあるか、集客数はどれ
くらいか、スタッフは何人くらいいるか、何故この店が繁盛して
いるかまでもがわかるようになります。言い換えれば成功の方法
がルール化できるようになるのです。
よく店をひと目みて客数や売上言い当てたりすると、びっくりさ
れることがありますが、これは超能力でも何でもなく、単に経験
則が確立しているということなのです。
 もし今ひとつ打開できないという思いがありましたら、来年は
この「行脚100」にトライしてみてはいかがでしょうか。モデ
ルにするテーマを設定しながら、とにかくたくさんの事例を見れ
ば、必ず何かしらのヒントを得ることができます。
冒頭の話しに戻りますが、皆さんの漠然としていたいくつものア
イデアが一本の線上にスパッとつながる答えも見つかり、それを
きっかけに大きくまちおこしが伸展するかも知れません。
 今年も様々なまちとの出会いがありました。来年もより多く、
より素晴らしい出会いをしたいと思っています。皆さんとの良い
出会いを期待しつつ、今年最後の「週刊まちおこし」を終えたい
と思います。来年もどうぞよろしくお願いします。 (小林)
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○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 某建設コンサルタント会社にて地質調査を担当していたが、
調査中に環境問題意識に目覚めて退職し、インドに渡る。
 インドではNGOのボランティア活動を通じて食糧問題へ
の関心が高まり、帰国後生協に入社、地域密着の生協活動を
担当。
その後退職して船井総研入社。現在週刊まちおこし編集長。

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