第068号 無料で絶大なる宣伝効果

 以前より、この週刊まちおこしの末尾のほうで、「温泉開
業日記」ということで個人の方が温泉事業を通じてまちおこ
しに取り組む様子を書いたメルマガをご紹介してきました。
 先日そのメルマガを読んでいたスポーツ新聞の記者の方が、
「不景気の世の中に、中小企業が果敢に温泉事業にチャレン
ジしていることを紹介させて欲しい」ということで取材に来
て、新聞に記事として掲載されました。
さらにその記事がきっかけとなってこんどはTV局が取材に
来て、番組で紹介されることになりました。
コツコツと書いていたメルマガがきっかけとなって、まだ開
業する前から、とんでもない宣伝効果を得ることができたの
です。仮に同じ面積の新聞広告、あるいは同じ時間のTVコ
マーシャルを制作したらいくらのお金がかかるかを考えれば、
どれだけ価値のあることかは想像がつきます。
 このように広告ではなく記事や番組としてマスコミに取り
上げられることをパブリシティといいます。「宣伝したい、
売りたい」という意図がある広告やコマーシャルと比べて、
情報の受け手からするとはるかに信憑性があり、結果として
宣伝効果は抜群に高いのです。
 最近はメルマガやホームページが取材のきっかけになるこ
とが増えてきました。マスコミの人たちもインターネットを
駆使して面白い記事になるネタを探しているのです。(週刊
まちおこし編集部でも、いままで何度かマスコミの取材を受
けました。)
また、記事として取り上げてもらうことを狙って、積極的に
マスコミ向けに情報発信をするプレスリリースという方法も
あります。
 以前お会いしたある有名旅館の経営者の方はこう語ってい
ました。
「書店の店頭で競争がはじまっており、そこでもう勝敗は決
している」と。
この旅館経営者は、マスコミに他の旅館よりも大きく効果的
に取り上げてもらうためにはどうすれば良いのか?というテ
ーマに、誰よりも真剣に取り組んでおられました。
この旅館はいつも予約で一杯になっています。常に満室状態
の集客を実現するためには、ここでは到底書ききれないよう
な、たくさんの知恵と努力の積み重ねがあったのです。
どんなに素晴らしいサービスを提供していても、それが情報
として効果的に消費者に伝わらなくては、実際の消費行動に
は結びつきません。
情報を伝える手段として、絶大なる効果をもっているのがパ
ブリシティなのです。これを上手に活用しない手はありませ
んよね。(望月)
◆メルマガ『成功なるか?温泉開業日記』
 ⇒ http://www.kawarano-yu.com/mag/index.htm

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