第064号 単品突破型エンターテイメント

東京・池袋にある「ナンジャタウン・餃子スタジアム」に行
ってきました。
餃子スタジアムは、福岡市の「ラーメンスタジアム」や横浜の
「ラーメン博物館」「カレーミュージアム」と並ぶ、「食」の
テーマパークで、餃子をウリにした都心の人気スポットです。
 最近、このように特定のアイテムに絞って話題を呼んでいる
テーマパークがいくつも出現しています。実はこれ、集客力を
上げるには非常に効果的な方法なのです。
徹底的に絞り込んだアイテムやテーマを追求することで、そこ
に面白さ・話題性が生まれるのです。
 餃子スタジアムでは、餃子の味がお客様の投票によってラン
キング分けされ、店ごとに味の戦いが演出されています。また、
「餃子パイ」や餃子入りホットドックの「餃子サンド」など、
見たこともない餃子料理があちこちにあり、餃子づくしで話題
性を発揮しています。
つまり対象を餃子に絞ったことで、集客につながるいろんな要
素が生まれているのです。実際に餃子パイの売場では、すごい
行列になっていました。
 船井総研では、この手法を「単品突破型エンターテイメント」
と呼んでいます。テーマパークだけでなく、さまざまな商業店
舗でも取り入れられている手法です。もちろんまちおこしにも
応用できます。
 みなさんのまちにも、特産品や地域芸能など多種多様なまち
おこしの要素があると思います。いろいろやってみているが、
どうもうまくいかないという場合、どれか一つの要素だけに絞
り込んで、徹底的にそこを追求してみることをおすすめします。
力を分散させない、という意味もありますが、単品突破型エン
ターテイメントが文字通り突破口になるかも知れません。
                   (小林 祐司)
◆池袋餃子スタジアム
 ⇒ http://www.namco.co.jp/tp/nt/park/fukubukuro/gyoza/index.html

地方創生セミナーのご案内

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る