第060号 鳥取砂丘と六本木ヒルズ

 みなさん鳥取砂丘に行かれたことはありますか?「話しには
聞いたことがある」「TVで見たことがある」という方もいら
っしゃると思います。実際目にするのは2度目ですが、映画「
猿の惑星」に出てくるような広大な砂山が広がっています。時
間が遅かったため、名物ラクダもおらず、男3人(チームリー
ダー望月含む)で、見とれていました。鳥取砂丘は、南北2.
4km、東西16km、最大高低差90m、中国山地から流れ出た
千代川が運ぶ砂と、日本海の沿岸流が運んだ砂が風と波の力に
よって集まり、10万年もの年月をかけてつくられた大自然の
産物です。
 一方、六本木ヒルズが最近話題となっています。東京の六本
木という立地の良さや、六本木のブランド力、魅力的な店舗集
積や民間企業最大規模の立体的なまちづくりということで、連
日マスコミを賑わしています。その六本木ヒルズの総事業費は
約2700億円、土地評価まで含めると約4700億円です。
 人間の叡智を結集してつくられた六本木ヒルズと、地球の偉
大なる力をみせつけている鳥取砂丘。集客人数や関連売上金額
という経済的な価値という観点で比較することはできても、「
どっちが凄い?」といわれても即答しにくいと思えます。両者
がもっている「凄み」を直接比較することは難しいのです。
 存在するもの全てに何らかの目的実現に役立つ性質や、程度
(=価値)があり、それぞれの持つ価値は違う。それが船井流
経営法でいう独自固有の長所ということになります。
ではどのようにして独自固有の長所を発見するのでしょうか?
それは他と比較することによりわかります。つまり他と比較で
きないものが独自固有の長所ということです。
 砂丘の風にふかれながら、そんなことを考えました。
                      (日江井)

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