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みなさん、こんにちは!! 地方創生グループの東狐(とうこ)です。
前回は高知県安芸市の”じゃこ(しらす)”という食材を使った地域ブランディング確立までの過程
Step1.ご当地グルメの開発 Step2.認知度向上施策 ①地域の飲食店で扱ってもらう ②地域外の食イベントへ出店し権威化する Step3.地域内でのプライド醸成施策 ①じゃこの料理を全国から集めたイベントの開催 ②地域の子供たちへの食「給食」への導入 Step4.産業化
をお伝えしました。
ですので、前回でどの様な施策を行うかイメージがついたかと思います。
しかし、何を取り上げればいいか、取り上げる資源の選定の仕方についてわからない方も多いかと思います。
ですので、今回は、 ・第一になぜ「じゃこ」をブランド化することになったのか ・第二にその資源のブランディングしていく過程のポイント をお伝えしていきます。
【地域資源の選定の仕方】 まず、、自地域にある資源の強みの把握が必要です。地域資源は4つに分類されています。自然資源・人文資源・経済資源・生活的資源です。
・自然資源とは地域の自然に由来している資源です 例:川・海・山・土・等
・人文資源とは人が作って歴史がある資源です。 例:寺社仏閣、文化遺跡、城・古戦場等
・経済資源とはお金を生み出す資源です。 例:産業(1次・2次・3次)
・生活的資源とは日常的に取り込まれている資源です。 例:教育、福祉、等
多様に散らばる有形,無形の地域資源から,地域資源の中でこの3つを兼ね揃えている資源を探します。
例えば、温泉、という資源が地域活性化においてはよく取り上げられますが、なぜ取り合挙げられるのかというと、、
1.その地域独自固有の地域資源であり 2.たいていは地域ゆかりの歴史文化に根差しており(文豪〇〇が逗留した、、、、など) 3.さらに経済資源にかえることが容易で、 4.地域社会からも認知されている
からです。
簡単に言えば、4つの要素を兼ね揃えていることで、他地域と被らない、特有の価値を生み出すことができるため地域創生をやるには強い資源となります。
では、この理論をじゃこに当てはめてみましょう。
・自然資源 じゃこは黒潮からしか取れず、場所が限定されています。 高知県全体でシラス漁は盛んですが、 その中でも安芸市は生産量が高いです。
・人文資源 ・経済的資源 安芸市のじゃこは「バッチ網漁」と呼ばれる漁法で獲られているます。 元々は徳島県が期限ですが、安芸市でも昭和30年ごろから採用されており 伝統漁法になっています。
・生活的資源 安芸市では、じゃこ“どろめ”と呼び、 居酒屋の御通しなどでも出てくるほど日常でよく食されたいました。
軸となる資源を選定する際は、ベン図を描いて、資源を書き出すという方法をおすすめしています。羅列をしても、関連性が見えにくいなど、見落としてしまう可能性があるからです。
この様に軸となる資源は決定していきます。この後、ブランディングに際してのポイントをお伝えします。
【ブランディング過程のポイント】
①マーケティング主体を構成する ②本物らしさは徐々に醸成していく ③長期的視点で考える
①マーケティング主体を構成する
上記で選定される資源は、地域では根付いてしまっているため、特別であるという認識がされていない場合が多いです。
そのため、資源への興味を広げ、マーケティングしていくために、中核的な担い手となる団体を構成します。その団体は能力を持った個人、事業組合,商工会等の方で構成されることが多いです。
団体を中心として、前回話したプロセスを遂行し、外から見て認識しやすい文化像を構築していきます。
②本物らしさは徐々に醸成していく 初期段階で地域内では、今まで普通に行ってきていたことが、急に特別だと言われても受け入れがたいです。そのため、違和感を覚え、利益のために作り上げられている文化と勘違いされるケースも多いですが、そういった誤解を含めて徐々に 本物らしさは醸成されていけばよいと考えてください。
③長期的視点 月日を経て、地域外の人からの反応が増えることで、地域内の人が特別である事を再認識するようになります。焦る必要はありませ。
高知県安芸市の事例においても、取り組みを始めて2010年から給食開始までは7年の歳月が流れています。
ブランド化は一日にしてならず!
しかし、その成功の果実は、地域の経済のみならず、社会、文化に波及していきます。
以上、ポイントとなります。 ぜひ、今後も地方創生臨時交付金等をうまく使いながら地域のブランド化に取り組んでいただければと思います。
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