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四国の松山市にいってきました。松山は学生時代に4年間を 過ごした場所で、何年かぶりに訪問しました。 ご存知の方もいると思いますが、松山には市内を走る路面電車 があります。住んでいたころよく利用していた路面電車に、懐 かしい気持ちもあって、久々にのってみることにしました。 道路上の駅で待っていると、威勢の良いクラクションととも に市内電車がやってきましたが、驚いたことに、見たこともな い新型車両になっていました。とにかく乗ってみると、社内は 広く、ソファーは柔らかく、何より高齢者にやさしいノンステ ップの車両でした。新品の車両に「へーぇ、路面電車もついに 新型を採用したか。」と少し感心しましたが、同時に何か物足 りなさも感じました。 乗り換えの駅で次に乗った車両は、かつて学生時代から市内を 走っていた旧式のものでした。昭和初期に作られたようなその 車両は、半分木造の随分古いもので、先ほどの新型車両とは対 象的なつくりです。学生時代は、「ボロだなぁ、何とか新しい ものに出来ないのかな。」と思っていたものです。 しかし、さっきのよう物足りなさはなく、むしろ「松山に帰っ てきたんだなぁ~。」と、学生時代の思い出や懐かしい感情が どんどん高まってきて、心地よい気分になりました。 ところがふと、新型車両とすれ違ったとき、近くに座ってい たご高齢のお二人が、「あの新しい電車のほうが、乗り降りは ラクだし、揺れは少ないし、乗りやすいんよ。あたしはあっち がいいよ。」と話しているのが聞こえました。 新しい車両と古い車両の両方に乗り、やっぱり松山の路面電車 は古いほうがいいな、と今しがた感じていただけに、複雑な気 持ちになりました。 しかし考えてみれば、便利さや乗り心地という面では、当然 新型車両のほうが優れていて、お年寄りの方々には、そちらの 方が使いやすいでしょう。逆に私のように懐かしさや思い出に 浸るのなら、古いほうがよいというのも当たり前の話です。 まちおこしに関しても、新しいものをどんどん取り入れてい る地域もありますし、一方で古いものを残そう、復活させよう という地域もあります。 今回の件で感じたことは、古いがよい、新しいがよいという ことでなく、それぞれに良さがある、ということでした。どち らが良いと決めつけず、よく考える必要があるのだなと思いま す。そうすれば、両方の良さを取り入れた、もっと良いものが できるかもしれません。古さと新しさは相反するもののようで すが、その価値を融合させることは不可能ではないはずです。 松山を去る前にもう一度、旧型の路面電車にのりました。例 えばこの路面電車にしても、外観や内装のデザインは昔のもの を残しながら、内部設備や機能を最新のものにすることも、や ろうと思えばできるはず…と考えつつ、懐かしいまちを後にし ました。 (小林) —————————————————— ○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 某建設コンサルタント会社にて地質調査を担当していたが、 調査中に環境問題意識に目覚めて退職し、インドに渡る。 インドではNGOのボランティア活動を通じて食糧問題へ の関心が高まり、帰国後生協に入社、地域密着の生協活動を 担当。 その後退職して船井総研入社。現在週刊まちおこし編集長。
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