第005号 楽しいまちおこし

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 東京・新宿区の早稲田大学周辺商店街連合会は、リサイクル活動を通じてユ
ニークなまちづくりをすすめています。事業系ゴミの有料化を機にはじまった、
商店街の「ごみゼロ」への実践は、商店主や住民に加え、行政や大学関係者な
ど大きな広がりを見せており、商店街や地域社会を活性化させる取り組みとし
て全国の商店街や自治体から注目を集めています。早稲田からはじまったエコ
ステーションは、いまや北海道から沖縄まで全国50の商店街に設置され、ド
ンドン広がっています。
 さて、今回ご紹介したいのはこのエコステーションと呼ばれる商店街に設置
された、各種ゴミ回収基地です。エコステーションには、ラッキーチケット回
収機というゲーム付きの空き缶回収機やペットボトル回収機が設置されていま
す。空き缶やペットボトルを投入するとゲームが始まり、当たると、ラッキー
チケット(商店街や地域のお店・企業などの割引券やサービス券)が出てきま
す。リサイクルでゲームしてラッキーチケットが当たり、お客さんは得をしま
す。そのお客さんがお店に来るので、お店ももうかります。空き缶を回収しな
がら、お客さんも「回収」して、その両方が得するこの得得関係は、「楽しく
て、お客もお店ももうかるリサイクル」と言われています。
 以前、早稲田商店会エコステーション事業部長の藤村望洋氏から、早稲田商
店会の取り組みについて大変楽しいお話を聞かせていただいたのですが、その
時に藤村氏がおっしゃっていた、「いらっしゃいませ」でも、「お願いします」
でもなく、「おめでとうございます」という言葉でお付き合いが始まるのです、
こんな素晴らしいことがあるでしょうか、というお言葉がとても印象に残って
います。早稲田商店会には、ラッキーチケットだけでなく、様々なチャレンジ
やその成果が驚くほどたくさんありますが、そういったことができているワケ
は特殊な事情やノウハウがあるからではなく、「楽しさ」を大事にしているか
らではないだろうか、と思うのです。
(望月 義尚)

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