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───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!──── ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓ │週││刊││ま││ち││お││こ││し│ ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛ 第241号 発 行:株式会社船井総合研究所 事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 E-mail:info@machiokoshi.net ────────────────── 2,006部発行─── ●○●○「週間まちおこしHP」○●○● http://www.machiokoshi.net/ これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの 情報が大幅にプラスされました。 ★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします! ★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり! ◆http://www.machiokoshi.net/◆ ***************************************************** 今週のコンテンツ ■ 今週のまちおこし─『 10回転する温泉施設 』 ■ 地域再生行脚100 -No.90- ~継承する美、変革する美~ 【京都 永源寺町】 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 10回転する温泉施設 レジャー施設、飲食レストラン、その他多くの業界に は、「回転数」なる言葉があります。 この言葉、施設や店への来客数を見る際のひとつの指標 でして、施設内に収容できるお客様のマックス人数が、 100名だったとして一日に600人の来客があったと なれば、その店の回転数は「平均6回転」という言い方 をします(600人 ÷ 100人 =6)。 この回転数、業界ごとにだいたい一般値が存在して、 それを基準に「ほ~、年末年始は一日あたり●回転もし たんですか。すごいですね。」といった会話がやりとり されます。 今週話題にする温泉施設は、普通ならば最大でも5~6 回転が限界のところを、10回転というすごい実績。年 末年始やゴールデンウィークには毎年これを実現させて います。店の規模はいわゆる「普通サイズ(延べ床45 0坪程度)」の日帰り温泉、商圏人口は5万人程度と都 市部のものとくらべて不利な条件ながら、一体どういっ た仕掛けでこうなっているのでしょうか。 この店の経営者は、チラシやDMによる販促は、あま りやらないとおっしゃっていましたが、それでもユニー クな取り組みがいくつかありました。中でも、「お客様 がたくさんこられる時期は駐車場を拡幅して、下足ロッ カーも下駄箱のようなものを使用、入り口で並んでいる お客様の行列を見たら店に入らず帰ってしまうお客様が でるので、そうならないようにグループ人数だけ確認し て、入館チケットは店のスタッフが自ら券売機で購入、 そのためにスタッフは入り口に常駐させる。」という取 り組みがおもしろいと思いました。 ●駐車場の限界を広げる ●それにより発生する下足ロッカー使用数の増加は、簡 易下足ロッカー設置で吸収 ●下駄箱は、下足キーをフロントスタッフが預かること もしないので、フロントスタッフの作業が軽減される ●玄関までやってきたお客様が、入館待ちの行列を見た だけで、「今日はやめとこう」とならないように玄関 にこられたら人数を確認して入館チケットを渡し、あ る意味逃げられなくする。 駐車場を拡幅するというのは、「この時期は、遠方か らお客様がこられる。地域の活性化に貢献するから」と いって役場と交渉して、川原を使用させてもらうのだそ うです。商圏人口の少ないお店が、ピーク時に集客数を 増やすための上手な方法です。 「平均したら1分間で5名ずつ入館してることになり ますよ」と、ゴールデンウィークやお盆のことを苦笑い で話される経営者からは、「なんとしてもこの集客しや すい時期に、可能な限り業績を伸ばす」という店のスタ ンスが感じられました。 このように様々な工夫と取り組でお金をかけずに業績 を伸ばすお店は全国にたくさん存在します。皆様のヒン トになればと思います。(小林 祐司) ★GW、盆、年始年末は、小規模の温泉ながらも一日で 3000人の集客が続くそうです。すごい!(^^) ※こういった知恵と工夫で、極力お金をかけずに業績を 伸ばす全国の温泉施設をセミナーでご紹介します。 12月5・6日と東京・大阪で開催です。 詳細は来週にもお伝えできると思います。こうご期待! ————————————————– ○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン ボ!」。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 地域再生行脚100 -No.90- ~継承する美、変革する美~ 【京都 永源寺町】 夕暮れの静寂の中で、改革派議員と住職のやりとりが 続く、、、 議員「今年も紅葉が美しくいろづきましたね」 住職「おかげさまで、、、。」 議員「地元では、夕刻からはライトアップを、という こえもありますが」 住職「それは、先刻から申し上げているとおり、、」 議員「そうですね。わかっています。」 外は、日本一とも言われる永源寺の紅葉が広がる。 永源寺町を訪れる15万の人々のうちほとんどは、こ の季節にやってくるという。 本日の行脚の舞台は、滋賀県 東近江市 永源寺町。 この地からは、変わる強さと変えない強さをお伝えし ます。 ■ 変えたいという思い この土地を変えたい、という思いは地元の人に非常に 強い。臨済宗 永源寺派 の総本山がこの永源寺町。 自然に永源寺を中心に寺が各地に散らばる。見る側面 を変えれば観光資源が圧倒的に集中しているというこ とである。 さらに、見事なのはその紅葉!!!おそらく日本でも 有数と考えられるその景色には、近畿圏内だけではな く、遠くは北海道、沖縄から人々が訪れる。 地元では、自ずと資源を開発することによってより多 くの観光客を!!という思いが強くなる。 実際に、旅行会社では、湖東三山と呼ばれる寺社に永 源寺を加え、ツアーを組むところが多い。 しかし、、永源寺町では変化が見られず、地元の人も なかなかものをいえない。 もどかしいか?いや、この町は、継承する美しさの重 要性を理解しているのである。 ■ 変わらない という思い では、なぜ変わらないのか。それは変わらない思いが あるからである。 永源寺は 臨済宗の総本山。そこは同時に禅の修業の 場となる。修行の場である限り、たとえば、夜遅くま で観光客でにぎわうなどはもってのほかなのである。 住職は言う。 「確かに永源寺は美しい。しかしその美しさの根本は、 紅葉にあるのではなく、その紅葉も含めて700年で 培われたこの永源寺の雰囲気なのです。」 おそらく、回覧時間を延長し、ライトアップをした時 点で、その雰囲気は徐々に消え、本来の良さが消えう せてしまうだろう、というのである。 ■ 原点を継承し、改革する勇気 それでも変化の兆しは見える。 紅葉の季節にしか行わない本堂の回覧は、ついに4時 から5時に伸びた。それだけでも大きすぎる変化と言 える。 住職は言う。 「さあ、そろそろ禅寺の修行の時間がはじまりますよ。 夕刻になるとそわそわする、ちょっと怖いような雰囲 気になる。それが本来の禅寺の雰囲気なのです。それ を大事にしながら、すこしづつ、変えていけばよいの です。」 周りをみれば、秋の夕暮れ。たしかに、寺では闇の占 める部分がすこづつ多くなり、ちょっと怖いような雰 囲気がでてくる。こうして700年間、くれ続けた夕 日を眺められること自体が重要であり、また至極の贅 沢なのである。 変えることも重要。しかし変えられない、変わらない こともまた重要なのであろう。 そんな思いを持ちながら、山を降りた。 ————————————————— ○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ) 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。 これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが し続け、多くの地域の活性化に携わっている。 現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元 の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結 型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて いる。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
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