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メルマガ読者の皆さま こんにちは!! 船井総合研究所 地方創生支援部が送る、 「週刊 まちおこし」編集者の伊藤(イトウ)です。
今回のメルマガを含む、今後の4号では、
農林水産省の「農山漁村発イノベーション」施策の普及促進を目指して、 農林水産省とのコラボセミナーで開催している 「【最新版】農山漁村発イノベーション実践セミナー~事業者編~」 について、農山漁村発イノベーション政策が目指すビジョンや 具体的な施策(補助事業)の内容も交えながらお送り致します。
まず、皆様は、「農山漁村発イノベーション」をご存じでしょうか? 農山漁村発イノベーションとは、農林⽔産物や農林⽔産業に関わる 多様な地域資源を活⽤し、新事業や付加価値を創出することによって、 農⼭漁村における所得と雇⽤機会の確保を図る取組のことです。 「農山漁村発イノベーション」は何を目指して、 どんな取り組みを実施している政策なのか、、、 今回は、まず「農山漁村発イノベーション」誕生の背景と その概要について解説致します!
ぜひ楽しみながらお読みください。 それではどうぞ!
今週より、全4回にわたってお送り致します。 農林水産省の新たな政策である「農山漁村発イノベーション」の取り組みについてです。
第1回となる今週は特集する「農山漁村発イノベーション」についてご紹介致します。
・「農山漁村発イノベーション」とは
まず、農山漁村発イノベーションの基本的な情報についてお伝えします。 農林水産省では、令和4年度より始まった、農林⽔産物や農林⽔産業に関わる 多様な地域資源を活⽤し、新事業や付加価値を創出することによって、 農⼭漁村における所得と雇⽤機会の確保を図る取組のことです。 具体的には、農山漁村地域を対象に、5つの補助事業を展開しています。
1.地域活性型 農山漁村が持つ地域資源を活用した地域の創意工夫による地域活性化に向けて、 アドバイザーを活用したワークショップ等を通じた地域の活動計画策定等を支援します。
2.農山漁村発イノベーション創出支援型、産業支援型 農林水産物や農林水産業に関わる多様な地域資源を新分野で活用した 商品・サービスの開発やこれらに係る研究開発、6次産業化に取り組む 場合に必要となる農産物加工・販売施設等の整備を支援します。
3.定住促進型 農山漁村における定住・交流の促進、農業者の所得向上や雇用の増大等、 農山漁村の活性化のために必要となる農産物加工・販売施設、 地域間交流拠点等の整備を支援します。
4.農泊推進型 農泊の推進体制整備や観光関係者とも連携した観光コンテンツの開発、 古民家等を活用した滞在施設の整備等を支援します。
5.農福連携型 障害者等の農林水産業に関する技術習得、ユニバーサル農園の開設、 障害者等が作業に携わる生産・加工・販売施設の整備等を支援します。
各補助事業を通して、農山漁村が抱える課題を解決するために、 農山漁村のあらゆる地域資源をフル活用した取り組みを支援しています。
・なぜ農山漁村発イノベーションなのか?6次産業化との違いとは?
これまで農林水産省では、農林水産物の付加価値を高め、 農林漁業者の所得向上に資する重要な取組の1つとして、 農林漁業の6次産業化の推進に取り組んで来ました。 6次産業化は、平成22年から始まり、長年の取り組みで、 かなり市民権を得た概念として定着したため、 農林水産業に関わる方以外でも、聞いた事があるかと思います。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/inobe/6jika/attach/pdf/index-1.pdf
6次産業化の取り組みは、これまでに2兆円の市場規模に成長し、 地域資源を活用した各地の地域の顔となる名物特産品の誕生や、 大きさや形の統一規格に囚われない、旬やおいしさを優先した 新たな商品価値を提供する農産物直売所の発展などに大きく 貢献してきました。 しかしながらそれ以上に、農山漁村の現場では、 高齢化による担い手不足をはじめ、毎年のように日本列島を襲う 極端な気象によって常態化しつつある不漁・不作といった国内外、 ひいては地球規模の変化に大きな影響を受けるようになり、 農山漁村の現場の方々だけでは、それらの課題を解決することが 難しく、生活を営むこと自体も困難な状況になりつつあります。 そこで、6次産業化の後継政策として、令和4年度から始まったのが 「農山漁村発イノベーション」です。 これまでの6次産業化を発展させて、地域の文化・歴史や森林、 景観など農林水産物以外の多様な地域資源も活用し、農林漁業者はもちろん、 地元の企業なども含めた多様な主体の参画によって新事業や付加価値を 創出していく取り組みであることも、農山漁村発イノベーションの特徴になっています。
・今年度で3年目!農山漁村発イノベーションを広げるためのセミナー
6次産業化の後継政策として産声を上げた農山漁村発イノベーションも、 令和6年度で3年目を迎えました。
「持続可能性」や「多様性」が求められる現代において、農山漁村の あり方や営みの持続可能性、多様性をテーマに置いた取り組みの促進が 期待される中、まだまだ政策自体の認知・理解が浸透していない課題もあります。
そこで、弊社では、農林水産省とコラボしたセミナーを令和4年度より実施しており、 今回のセミナーで第4弾を数えます。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/115142
セミナーでは、ゲスト講師に農林水産省の農山漁村発イノベーションの 管轄課である都市農村交流課の課長補佐・髙島氏と、 農山漁村イノベーション産業支援型(ハード)事業を活用され、 目覚ましいご活躍を見せている愛知県常滑市の 株式会社デイリーファームの市田専務を企業事例としてお招きし、 農山漁村発イノベーションの有効な活用方法とその先に見据える 地域の活性化について、詳しくお話を伺います。
いかがでしたでしょうか。 農山漁村発イノベーションは、それまでの「生産(1次産業)」 ×「加工(2次産業)」×「販売(3次産業)」の掛け合わせで 付加価値を創造する6次産業化から、 その取り組みを基盤に、「多様な農山漁村の地域資源」 ×「多様な事業分野」×「多様な事業主体」の掛け合わせで 新事業を創出し、地域における雇用・所得創出を目指す 取り組みを支える補助事業であることがお分かり頂けたかと思います。
次回の【週刊町おこし】では 「【最新版】農山漁村発イノベーション実践セミナー~事業者向け~のポイント」 と題しまして、、 農林水産省とコラボで開催するセミナーのポイントについて、 お送りいたします。
次回もぜひ、お楽しみに!
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