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今回ご紹介するインバウンド事例は山形県です。 都道府県と基礎自治体のインバウンド戦略は多少、異なりますが、 非常に参考となる事例ですので、ご参考ください。
令和元年度の 観光庁『宿泊旅行統計調査』の「都道府県別外国人延べ宿泊者」によると 対前年比(対2019年比)で地方全体は1.9%の伸び率でしたが、
東北地方 はなんと、16.7%でした。
東北地方では、 東北観光推進機構を中心にインバウンド誘致を進めています。
例えば、
・行政と民間のトップ層が一体となり ターゲット国の観光・旅行団体との交流会を開催・ 観光素材の紹介や訪東北商品の紹介等を行ったり、
・多言語電話通訳サービスで飲食、宿泊業、タクシー業などに 24時間中国語、英語、韓国・朝鮮語の対応サービスを導入したり等、
ハード、ソフト両面から東北観光の振興に注力しています。
今後は、 交通情報(鉄道、バス、タクシー、レンタカー等)を 一元化したプラットフォームの強化を行っていくということです。
東北地方全体でインバウンドを強化していく 取組みが進められるなか、 中でも、顕著な伸びを示している地域が有りあます。
山形県は、なんと前年比33.1%の伸びを示しています。
例えば、山形県飯豊町では 「雪」×「農家民泊」という旅行商品がヒットしています。
雪だけでなく、 地域の生活も観光コンテンツとして、売り出しました。
我々では考え難い、住民の「生活」そのものに着目した観光 は非常にユニークです。
飯豊町では住民の生活に着目することで、 「雪」がある冬季だけではなく、春季・秋季の「桜」や「旬の食材」で 観光に訪れ集客できるようになったそうです。
今回の事例からもわかるように、
販売商品を多角化し、訴求ポイントを変えていくことで、 新たな客層へ拡大できる可能性も広がっています。
今回のコロナの影響を受け、 世界観光機関(UNWTO)によると、国際観光の減少は20%~30%と予想されています。 国際観光産業からの収入は去年の3分の1程度になるとの予測が出ています。
観光は外部環境に左右されやすい産業です。
しかし、今後、天災や疫病、経済的、政治的ショック等が 起きることを想定した観光施策を意識した取組みが重要だと考えられています。
今回の、飯豊町をヒントに 皆さんの地域でも観光商品の多角化も、 考慮に入れてみてはいかがでしょうか。
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