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第138号 地域一体化

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　　　第138号　発　行：株式会社船井総合研究所
　　　　　　　事務局：TEL 03-5434-7656　小林 祐司
　　　　　　　E-mail：info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,845部発行───
　　　　　　　　　<<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし──地域一体化
■船井総研からのお知らせ
─────────赤字削減のための簡易診断コンサルティング　　
─────────発見！わが社のまちおこし
■注目のメルマガ情報
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■　地域一体化
こんにちは、大嶽（おおたけ）です。
　新潟中越地震が起きてから1ヶ月以上が経ちます。今なお新潟
県の一部では復旧作業や復興支援が行われているのが現状です。
　先日、新潟県のショッピングセンターの依頼でテナントの個店
支援に行って参りました。そのショッピングセンターはある大手
食品スーパーをキーテナントとし、衣料品、住関連、また、美容
室やペットショップなどのテナントが入っています。町の人口が
８，０００人ほどなので、地域住民にとっては唯一のワンストッ
プショッピングができる地域密着型のショッピングセンターです。
　そのショッピングセンター内に２０坪くらいの酒屋があるので
すが、先日オーナーの奥さんと話しをしていたちょうどその時、
急に余震が起きたのです。震度３強くらいだったのですが、奥さ
んは過度に反応し、恐怖を感じていました。それもそのはずです。
実はこの酒屋は、今回の地震で２つの大きな問題を抱えることに
なってしまったのです。
　１つ目は、地震でお酒を飲む住民が激減し、売上が激減したこ
とです。奥さんは「またいつ大きな地震が起きるか分からないか
ら不安でお酒を控えている人が多い」というのです。近隣の居酒
屋もここの酒屋同様、客数が激減しているのだそうです。
　２つ目は、店の一番商品である八海山の売上を伸ばそうと起死
回生で店頭に作った”八海山コーナー”に置いた清酒の山が、地
震で全て割れてしまったことによる大きな損失です。
　正直言って本当に危機的状況です。しかし地震が収まった直後
の奥さんの言葉を聞いて驚きました。「本当に地震が恐いんです。
もういつもびくびくしている。でも私だけじゃないんです。みん
な不安なんです。だけど、それに負けずにみんな前向きに余震が
完全になくなることを祈っている。そして安心してお酒を飲むこ
とを心から待ちわびているんです。だから見て下さい。お客さん
で落ち込んでいる方はいらっしゃいますか？」
　確かに、ショッピングセンターに入って最初に違和感を感じて
いました。失礼かもしれませんが、ここに来るとき先入観で多少
なりの暗いイメージを持っていました。しかし、決して暗い雰囲
気がはびこっているわけでありませんでした。
「地震を機にたくさんの住民の方と話をするようになったんです。
同じ悩みを持った者同士の一体化があちこちで出来てるんです。」
　私はまちおこしという視点に立ったとき、この奥さんの言葉に
あった”一体化”が非常に重要だと捉えています。今回の新潟中
越地震で失ったものはたくさんあるかと思いますが、得たものも
たくさんあることでしょう。この一体化は地震が収まった後も必
ずまちにとって財産になるはずです。
　地震の情報は毎日伝わってきます。それにより観光客数が激減
し、その打撃を大きく受けている人々もいます。必死で立ち直ろ
うとしている新潟県の皆様に対して、いち早い復旧をこころより
お祈りしております。（大嶽）
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○今回の執筆者紹介　大嶽　広展（おおたけ　ひろのぶ）
　第四経営支援本部研究員　
　食品スーパーや飲食店の業績アップ支援活動、及びリニュー
アル、新規出店支援に携る。そこで培ったノウハウと数理マー
ケティング手法を活かし、最近ではまちおこしの関連業務とし
て地方のショッピングセンターや商店街の活性化を、主な活動
テーマとしている。
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■ 船井総研からのお知らせ
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ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせを！
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