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■ 情報のバリアフリー 皆さん、ご自宅や会社へはじめて来られるお客さまに、場所を ご案内する際どのようにお伝えしますか? 『●●のかどを曲がって、一つ目の信号を右手です。』 『△△駅から北側方面に約500m歩いた右側です。』 ということが多いと思います。 これらは、すでに分かっている・知っている方にとっては当たり 前で分かりやすいことかもしれませんが、初めて、またはたまに 利用される方にとっては非常に『不安』なことかも知れません。 そこに住んでいる方や働いている方、利用されている方には当 たり前のことでも、はじめて来られる方やたまに来られる方、利 用される方にとっては、当たり前ではないことということは数多 くあります。 先日もある有名旅館へ行こうと車を走らせていた時に、なかな か目的地に着きませんでした。あとから宿泊施設の案内地図を見 ると簡単に理解できることでも、探している最中はまったく分か らなかったのです。 一方、ある日帰り温泉に行った時には、インターチェンジを降 りたところに、 『××温泉 当インターチェンジから3㎞ ⇒』という表現があ り、道を進んでいくと曲がる必要がある交差点には必ず看板が設 置されていました。その後、細い道に入っていき、少し心細くな った時にも、『××温泉 あと800m』『××温泉 あと500m』 というように安心感を与えるような看板(手書きのようでした) を設置していました。もちろん、山の中の温泉へと順調にたどり つくことができました。 この2つの体験から、案内や誘導をするための『情報発信・伝 達』ということは充分すぎるほどにすることが大切だと感じます。 たとえば地域の観光施設、インターネット通販のサイト、商品カ タログや営業ツールなど、はじめての方が何の事前情報も持って いない段階(情報の白紙状態)でも、利用しやすいようにすると いうことです。 そのために、 『いつでも(どんな時間・時期でも分かりやすいか)』 『どこでも(どんな場所でも分かりやすいか)』 『誰でも(どんな人でも分かりやすいか)』 ということに留意する必要があります。 これから高齢化がさらに進みます。『情報もバリアフリー』とい うことが、ますます重要なこととなってくるのです。(日江井)
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