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東京・吉祥寺に「三鷹の森 ジブリ美術館」があります。アニメ映画「とな りのトトロ」や「千と千尋の神隠し」で有名な宮崎駿監督の作品を主に扱って いる美術館で、およそ37へクタールの自然林を持つ井の頭公園内に位置し、 入り口にはおなじみのトトロが、とぼけた顔で来館者を出迎えています。 館内では、映画「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」などに登場する、 誰もが知っているアニメキャラクターの惜しみない出現に、大人も子どもも大 喜びになり、次は何が現れるのだろう、何が起こるのだろう、といった期待の 連続で、美術館を後にするときは、宮崎駿監督のアニメの世界を満喫し、大満 足で帰ることになります。 いま私は「三鷹の森 ジブリ美術館」の近くに住んでいるため時々美術館の 前を通りますが、最近特に目にするのはお孫さんの手をひき、楽しげに美術館 を出てくる、おじいさんおばあさんの姿です。 考えてみると、これから全国で高齢化社会が進み、お年よりの数は増えてい きます。そのお年よりの方達が、お孫さんと一緒のときに、一番お財布の紐が 緩みやすくなることを考えると子供や若い世代だけでなく、こういった方達が お孫さんと一緒に楽しめる場を創っていくことは、今後まちおこしを考える上 でも益々重要になってくると言えます。 美術館前で満足そうにお孫さんと歩いている光景を見るたびに「ここはお年 よりの方たちも、揃って楽しめるのだなぁ。」と感じます。 この「三鷹の森 ジブリ美術館」。オープン当初からチケットは簡単には手 に入らないほどの人気で、休日にはたくさんの家族連れで大賑わいとなってい ます。井の頭公園の緑に包まれ小さなお子さんとともにお年寄りまでが楽しめ るこの美術館。宮崎映画ファンでなくともお奨めです。 (小林 祐司)
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