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【週刊まちおこし】「道の駅くるくるなると　大成功の秘訣とは！？No.4」

船井総合研究所　地方創生支援部が送る、
「週刊　まちおこし」編集者の富樫（トガシ）です。

先週のメルマガから引き続き、地方創生に係るnewsや事例を共有する
自治体の研究会組織「シティプロモーション自治体等連絡協議会」

さて今週は、これまで3週にわたってお送りしてきた
「道の駅くるくるなると開業1周年を迎えて～道の駅が果たす地域経済活性化の軌跡とこれから～」のダイジェスト版　最終回です。

先週のメルマガでは、第3回 くるくる変わって当然！？設計と運営の方針！と題して、道の駅のコンセプトとなっているフェーズフリーの概念とその取組についてお伝えいたしました。

最終回となる今回は【 大成功による良かった点と気を付けること】と題して、道の駅くるくるなるとの開駅後の成果や新たな課題について、お伝えいたします！

ぜひ楽しみながらお読みください。
それではどうぞ！

◇━コンテンツ━◇
■道の駅くるくるなると　大成功の秘訣とは！？【週刊まちおこし】

道の駅くるくるなると　大成功の秘訣とは！？No.4【週刊まちおこし】

全4回にわたってお送りしています、
徳島県鳴門市にある「道の駅 くるくるなると」の成功のポイント。

先週のメルマガでは、道の駅の施設コンセプトと設計協議会についてお伝えいたしました。

第4回となる今回は、開駅した「道の駅 くるくるなると」の成果と新たに直面している課題についてお伝えいたします。

■売上15.5億円！！開駅による成果！
道の駅くるくるなるとは開駅後、大きな成果をあげています。

・来場者数 約119万人
・売上 約15.5億円
・多数のメディアへの露出
※令和4年4月29日～令和5年3月31日の実績

これらの効果は当初の計画を大きく上回り、四国内の観光施設としてトップの集客を記録しています。

■良い事だけじゃない、新たな課題
　しかし、盛況な一方で新たな課題にも直面しています。
特に課題となっているのが駐車場の不足です。
駐車場の不足は、増え続ける来訪者数により、日に日に深刻な問題となっています。

■正確な予測が重要！駐車場問題の現状
　当初、年間約50万人の来訪者を見込み、170台分の駐車場を確保しました。しかし、特に休日を中心に来訪者が増加し、駐車場が足りなくなる状況が頻発しています。
そのため、現在、近隣の土地で事業用地の拡大を進めています。

　道の駅においては、一度設置した後でのハード面の整備は、資金や土地の制約から難易度が高いことが多いです。　このような課題を未然に防ぐため、設計段階での詳細な来訪者予測や、将来的な整備を見越して開発可能な土地を選定することが極めて重要となります。

全4回にわたってお送りいたしました「道の駅 くるくるなると」成功のポイントはいかがだったでしょうか。

「道の駅 くるくるなると」が大きな成果を上げることが出来たポイントは大きく3つ。

１．コンセプトの明確化
　施設のコンセプトを明確にすることは、その施設が持つ魅力を高めるだけでなく、他の施設との差別化を図る上でも非常に重要です。
　くるくるなるとでは、四国への玄関口として地域の特産品である鳴門金時やタイを中心に四国の「食」をテーマに掲げることで、訪問者にとっての魅力を高めています。さらに、「フェーズフリー」という安全性を重視したコンセプトを採用することで、地域の人にとっても重要な拠点としての位置づけを示しています。地域固有の特色や資源を最大限に活かすことで、施設の魅力度を一段と高めることができるのです。

２．立地選定と需要予測に合わせた計画の策定
　失敗しない道の駅にするためには、安定した売上や来場者を確保できるかが重要になります。そこで重要になるのが施設の立地や事前の市場調査です。
　立地では施設周辺の交通量や視認性が良いかという指標で選定します。特に周辺交通量は来訪者数に直結する数値になるため、交通量の多い道路沿いに立地することが何より重要になります。
　さらに、事前の市場調査を通じて、地域のニーズや施設の需要を正確に把握することが求められます。市場調査の結果を基に、施設の規模やサービス内容を適切に設定することができ、後からの手直しや無駄な投資を避けることができます。

３．指定管理者の参画タイミング
　指定管理者を事前に選定することは、初期段階から実際の運営を見据えた計画を構築できるため、施設の魅力を高めるだけでなく、効率的かつ安定した運営の実現を期待できます。
　また、設計協議を複数回行うことで、民間事業者の意見や提案を十分に取り入れることが可能となり、より実用的で魅力的な施設へとつながります。
　市のビジョンを具現化できる運営事業者を選定し、運営事業者の意見や提案を最大限に活かし、最適な施設を設計・構築することで、地域の魅力を最大限に引き出し、多くの人々に愛される施設を整備していく事が重要です。

道の駅の整備を検討している方やこれから検討している方は、
是非これらのポイントを参考にしてみてください

ぜひ次回以降のメルマガもお楽しみください！

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