第431号 実践事例 紹介 その19 小布施再考 その1

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第431号 発 行:株式会社船井総合研究所
事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
E-mail:info@machiokoshi.net
───────────────────── 2,500部発行───
みなさんこんにちは!!船井総研がお送りする 日本最大級のまち
おこしメルマガ「週刊まちおこし」の編集長 トチオです!!
先日のB-1グランプリはものすごかったですね。山梨には、よく
仕事でまいりますが、とりもつの人気がものすごいとのこと!!!
やっぱり、秋は食欲、これからもグルメから目が離せません。
本日はそんな秋の風にのせて、新井より、小布施のまちのお話です。
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         今週のコンテンツ
■ まちおこし実践事例 紹介 その19
     『小布施再考 その1』
■ 今月のまちおこし特集
     『クリエーター No.13 松本 貢 氏 インタビュー』
 
■ 今週のまちおこしニュース 1
   B級グルメでまちおこし  出張講演 
   「B級グルメ事業を成功させるための6つのコツ」
   のお知らせ
   http://www.machiokoshi.net/
■ 今週のまちおこしニュース 2
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■ まちおこし実践事例 紹介 その19
        【小布施 再考 その1】
ようやく、秋めいて来ました。新井です。
秋と言えば・・・、先日、初物の栗を食べたので、
今回は、栗菓子で有名な小布施についてお話したいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、長野県小布施町は、「まちづくり」
のモデルとされる機会が多い町です。実は、当社主催のフナイトップ
リーダークラブ春のクリニック(視察ツアー)の訪問先の一つが小布
施でした。
小布施町は、長野県北東部(長野市に隣接)に位置する、人口約12,000人、
総面積19平方キロの町です。この小さな町に、年間120万人の観光客
が訪れています。
次の3つの魅力に引き寄せられ、人々は訪れるのです。
1 味
2 アート
3 町並み
です。
「小布施公式ガイドブック」によれば、
味とは・・・、
特産である小布施栗から作る栗菓子に代表されます。江戸時代から人気
を集め、その品質の高さは全国的に有名です。
他にも、地元の素材を活かした郷土料理や地酒にとどまらず、懐石料理
や洋食、洋菓子など個性豊かな逸品が揃っています。
アートとは・・・、
江戸時代にこの地を訪れ、創作活動を展開した葛飾北斎の肉筆画をはじめ、
和洋中の絵画や焼き物、ガラス工芸などを見て・触れて・楽しめる美術館
ギャラリーが点在しています。
町並みとは・・・、
施設だけではなく、一軒一軒の家々や細い路地までもが、来訪者へのもてな
しの気持ちを表し、町全体で歓迎する町並みです。
これらは、「小布施街並み修復事業」によって実現されました。
行政・個人・企業の立場の違う地権者が、対等な立場で話し合いを重ね、土
地の交換あるいは賃貸により、双方に利のある配置買えを果たしました。
この国からの補助金に頼ることなく、住む人主体で新旧建築の調和する美し
い街並みをつくるやり方は「小布施方式」と呼ばれ、全国から注目されてい
ます。
小布施の街づくりのポイントは、次の4点です。
1 修景
これは、「過去を活かし、過去にしばられない暮らしづくり」を意味します。
有名な古い建物があるだけでなく、街全体が「どこか、懐かしく、ほっとする
穏やかな風が流れている」と感じるのは、この「修景」によって成立していま
す。
具体的には、
 ・ 「曳き家」
   家屋を曳いて移動し、修理し保存する方法。場所が移動しても、建築や
   意匠がそのまま保存出来る利点があります。「人々の思い出や絆を大切
   にしたい」という街づくりに着手した当時の市村郁夫市長の意向が反映され
   た手法。
・新しい建物にも、できるだけ古材を再利用
   「曳き家」が不可能な建物は解体して古材をできるだけ活用。
・栗の木レンガ
   「北斎館」と「高井鴻山記念館」を結ぶ国道脇の「栗の小徑」ここの一部
   は小布施の特産品栗の木で作ったレンガで舗装されています。費用もメン
   テナンスもアスファルトに比べかかるが、小布施らしさの意味でこの素材
   が選ばれています。
2 新たな付加価値をビジネスに活かす
栗の産地であった小布施は江戸時代には名産の栗を使った栗菓子で人気を集めま
した。高井鴻山のような京都に学び、京都から高名な文人を招いていた事で、茶
の湯の文化が伝承されたため、菓子も発達したようです。この栗菓子に代表され
る「付加価値型」のビジネスは、今も小布施に生きています。
「修景」事業によって修理、補修された建物は店舗、ホテル、美術館等になり、
小布施観光の特徴的な付加価値付きのビジネスの拠点となっている。
3 規制ではなく、住民が主体的に街づくりをサポートする
1993年には町の商工会がまちづくりに活動をシフトしました。
「新しいモノを建てる場合にはその環境になじませるまでやる」方
式を指導する 「ア・ラ・小布施」設立します。1650万円の資
本金の内、小布施町の出資は100万円のみです。
小布施の活動は全て健全経営が前提のため、ガイドセンターを運営
する同社は「ゲストハウス小布施」というミニホテルも経営。
これも民家の納屋と土蔵を曳き家により改築した建物です。
4 多様な要素が混在する街づくり
最近の都市計画では「商業ゾーン」「工場ゾーン」「オフィスゾー
ン」「住居ゾーン」等面でゾーン分けする方式が多いですがが、修
景の中で小布施は、
「多様なものが混在するまちづくり」
を選びました。
これが小布施が初めて訪問した人にも親しみのある街と思える特徴と
なっています。
(新井 拓)
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『クリエーター No.13 松本 貢 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
地域特産品がアニメに!!!???
そんな奇抜な発想で、瀕死の林業組合を日本でもトップク
ラスの優良組合に変化させたクリエーター、それが、松本
氏である。
日本でも屈指の備長炭の産地である
和歌山県、みなべ川町を中心に、備長炭を単なる炭ではな
く、様々な用途に転換する手法からは、学ぶべき要素が数
多くある。
それでは、松本氏はなぜ、ここまでアグレッシブに、炭を
使い、地域を活性化しようとするのか?
今回は、その謎に迫ります!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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■ 今週のまちおこしニュース 1
   B級グルメでまちおこし  出張講演 
   「B級グルメ事業を成功させるための6つのコツ」
   のお知らせ
   http://www.machiokoshi.net/
今、もっとも効果の高いまちおこし手法として注目されているのが
「ご当地グルメをつかったまちおこし」
です。私も先日、いくつかのTVから取材を受けましたが、現在、
市場で求められるニーズは最も高いといえるでしょう。実際、ご当
地グルメは、それほど認知度が高くない地域でも これから作れる
可能性が高いため、十分に成功できる余地があります。
事実、私がお手伝いしたいくつかの地域もほとんど名産品のような
ものがない地域でした。
そこで、今回は特にB級グルメという現在のトレンドを活かす形で
のご当地グルメまちおこしの成功手法を6つのコツに体系化してお
伝えする出張講演会を企画しました。
船井総研まではこれない、、、、
手伝ってもらえそうな地元の人にも聞かせたい、、、、
地域ブランドを作れる素材はあるが手法は知りたい、、、、
という地域の方は ぜひ 船井総研を呼んでください。。。
何もない 地域から 若者を中心に立ち上がった事例、、そのなか
でアドバイザーとしての役割を担った私から イベント成功のコツ
をお伝えいたします。
■月日 : 9月~12月でお好きな日程をお選びください
■時間 : 通常は 19時~21時など  3時間程度
■講座名
  第一講座「地域活性化のメガトレンドとB級グルメの可能性」
  第二講座「大成功事例に見る B級グルメ成功の6つのコツ」
  第三講座 グループワーク
      「さあ作ろう、わが町のB級グルメイベント!!」
■料金 : 20万円(旅費交通費別途 マニュアル付)
詳しくは ⇒   http://www.machiokoshi.net/
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