第391号 まちおこし実践コンサルティング手法 実践事例 商業編 その1

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第391号 発 行:株式会社船井総合研究所
事務局:TEL 03-6212-2930 杤尾 圭亮
E-mail:info@machiokoshi.net
───────────────────── 2,174部発行───
みなさん、こんにちは!!船井総研がお送りする まちおこしの決
定版「週刊 まちおこし」編集長のトチオです。
さて、いよいよ年の瀬も押し迫って、師走に突入です。地域でもこ
れまでのまちおこしの総仕上げを含め 忘年会が多くなってくる季
節でもあります。
そんな今月は、これまでの理論を活かした 実践事例 商業編をお
送りします。どんな商業ネタが飛び出してくるかはお楽しみ!!!
それでは、12月第1回目をお楽しみください!!
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         今週のコンテンツ
■ 今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」 
    12月版 「実践事例 商業編 その1」
■ 今月のまちおこし特集
    『クリエーター No.03 矢澤 長介 氏 インタビュー』
■ 船井総研 まちおこし ニュース 1
   新しい 地域活性化ブログ 「ASHITABA」
   http://astb.jp/
 
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■今月の「まちおこし実践コンサルティングの手法」 
    12月版 「実践事例 商業編 その1」
みなさん、こんにちは!!船井総合研究所 地域ブランド創造チーム
の杤尾でございます。
さて、いよいよ師走。寒い季節には温かい物がたべたくなりますね。
そんな中で 今回お選びした 商業実践事例は 以前もお話した滋賀
での実践事例 近江うどんです。
商業でまちおこし!!といって何が決め手になるのか正直わからない
とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。そこで私達がオススメする
のが、地域ブランド食品の開発 です。
現在、このトレンドは一つの潮流にもなっており、おそらくここ10
年は廃れない不易(流行の上にある長期トレンド)ではないかと予測
しています。
ではどうやって作ればよいのか?ここでは近江うどんの事例を 今回
は商品開発という側面から特にご紹介します。
○1年で売上10倍の奇跡
近江うどんは、滋賀県の製麺業者の集まりである 滋賀県製麺工業協
同組合が、競争を勝ち抜くために考案した商品です。
特徴は、滋賀県産の小麦 ふくさやか を100%使っていること。
しかも名前は 近江うどん 三方よし。三方よしは、近江商人のモッ
トーですが、それらをもじって
 
1.買い手よし ⇒ つやよし
2.売り手よし ⇒ こしよし
3.世間よし  ⇒ ねばりよし
としているから面白い!!!しかしこれがなかなか売れない。それが
ここ1年で10倍ほど売れるようになりました。これは一つのビック
リ現象です。でもなぜでしょうか?
タイトルには奇跡と書きましたが、そこには明確な理由があるのです。
ここでは、その中でも商品開発を詳しく解説しましょう。
○商品開発力が全てを決める
商売には、商品 価格 販路 販促という要素がありますが、最も上
位に位置するのは商品です。商品がダメならなにをやってもダメです。
ですから商品開発力は非常に重要な要素になってきます。
では、地域ブランド食品の商品開発はどうやっていくのでしょうか?
ちょっと下にまとめてみましょう。
これまでの地域食品のブランド化はいわゆる
地域食材を使う    ⇒ リアルな地域性
地域ストーリーを作る ⇒ バーチャルな地域性
とそれを表現するデザイン力があれば売れました。しかし今ではそれ
だけでは売れません。まずは その商品で勝てると判断できる市場性
を判断し、さらに現在のB級グルメ や ゆるキャラにもみられるよ
うな「遊び」、もしくは「ビックリ」要素を付加する必要があります。
具体的にどうやるのか?
ハイ、上記おうみうどんで説明しましょう。
近江うどんにおいてまず考えたのが、市場性でした。簡単にいってし
まえばターゲットの変更です。
最初 この近江うどんは、地産池消を目指して 地元の量販店で高め
の価格で販売されていたのですが、全く売れませんでした。
なぜでしょうか?
それは市場性がないからです、、、、、、もう少し詳しく解説しまし
ょう。
まず最初に 消費者である地元のお客様にとって、滋賀県産のうどん
というのはなじみがありません = ブランドがないわけです。その
隣でいつも買っている豪州産の小麦のうどんが半値でうられていたら
どうしますか?おそらく 豪州産を手にとるでしょう。
つまり地域での消費を狙うというのはかなり高いハードル=市場性が
引くかったわけです。
一方、滋賀県には毎年4000万近い観光客が訪れます。しかもその
地域は湖南といわれる湖の南に集中しています。そういう人たちのニ
ーズはどこにあるでしょうか?
もちろん、どうせ来るなら滋賀県産のおいしいご飯をたべたい!!!
というニーズです。
ではどうすればよいか?
具体的には、、、、
近江に来る観光客が食べたいと思うような名物食品を作る。もちろん
食材は全て近江産です。うどんはどうするかって???うどんはその
食品の中に入っている食品の一つ、、、というたてつけです。
この結果生まれたのが近江牛うどんです。
この戦略は、うどんのブランドがない滋賀県だからこそ奏功しました。
次にビックリ要素として、うどんに生肉をのせ、お客様の目の前で出
し汁をかけて調理するという方式をとりました。これにより、かなり
高めのシズル感=ビックリを演出しようとしたわけです。
お客様の前で、出し汁をかけることでみるみる色が変わる近江牛、、
というのはなかなかの見ものです。
こうして、商品開発をおこなった近江うどんだからこそ、現在は以前
の10倍の売上を達成しています。
そして今 何が起こっているか?????
実は、うわさを聞きつけた滋賀県の学校給食で近江うどんが提供され
るようになっているのです。以前はスーパーで見向きもされなかった
うどんが県内の子供達の口へ、、、、。
これは思わぬ副次的な効果でした。。。。
勝てば官軍。。。という言葉はあまり好きではありませんが、どこか
である一定以上に認められ 認知度を高めなければ次の一手は生まれ
ません。
皆様も 地域ブランド食品を商業として取り組まれる際にはぜひ上記
事例を参考にしてくださいね。
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(文責:杤尾 圭亮 プロフィールはこちら↓↓↓↓↓
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ついにスタート!!
ブログ 地域活性化コンサルタント日記!!
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『クリエーター No.03 戸沢 欣一 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
本日の特集は、戸沢村の酪農家である戸沢欣一氏について
特集し、地域の国際交流についてお伝えします。
山形新幹線の新庄から最上川をさかのぼると突然と出現する
道の駅「高麗館」をご存知ですか?
高麗館には、韓国仕込みの物産がところせましと並び、
その質・量は、都会の専門店に負けません。
では、人口6000人の戸沢村がどうしてこのような一点において
突破した道の駅が作れたのでしょうか?
それは、戸沢村は、韓国のソンハク村との間に密接な
国際交流があったからです。その先導者こそ、今回の
戸沢さんです。
しかし、なぜ山形と戸沢が結ばれたのでしょうか?
いくつもの国際交流が形骸化するなかで、ここまで持続
して成長する理由はどこにあるのでしょうか?
詳しくはレポートにて!!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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■ 船井総研 まちおこし ニュース 2
   新しい 地域活性化ブログ 「ASHITABA」
     
いつも メルマガをご覧の皆様 ありがとうございます。編集長の
杤尾です。
船井総研の情報はマーケティング中心だけど、もっと色々知りたい
!!!という皆様 お待たせいたしました。いよいよ、異業種によ
る地域活性化のためのブログがオープンします。その名も!!!
『農と地域活性の日替わり情報発信ブログ アシタバ』
          
         http://astb.jp/
このサイトでは、私 杤尾を含め、同年代かつ、地域活性化や農業
に力を入れ、第一線で活躍する皆さんからの現場の生の情報を聞く
ことができます。
耕作放棄地を市民農園に変える事業家
大手広告代理店に勤めながら農業を志す志士
農水省から農業を変えようとする若き官僚
シェアハウスで農業と若者を結ぶ志士
農業と地域を現場からつなげようとする志士
そして私が、日替わりでその週で面白かった記事をブログにアップ
していきます。
ここでしか、今しか、聞けない情報がタップリのブログ、これから
も楽しみにしていてくださいね。
http://blog.livedoor.jp/keisuketochio/ もよろしく!!
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