第261号 商売論1

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  第261号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 2,033部発行───
 ●○●○「週間まちおこしリニューアル」○●○●
100行脚が終了し、ついに週刊まちおこしも第二ステージ。
  今後は、地域の紹介のみならず、より実践的な
        まちおこしノウハウを
 「3つのコンテンツ」に分けてお伝えしてまいります。
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        今週のコンテンツ
■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ
          『 商売論その1 』
■ 今月のまちおこし特集 4月版 その1
          『小原 啓渡 氏 インタビュー
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■ 今日からはじめるまちおこし実践ノウハウ 3月版
 『 商売論 その1 ~立地を超えるもの~ 』
 こんにちは、小林です。東京は桜が満開。先日、今年
こそ満開の桜をと思い立ち、急遽上野公園を歩きました。
桜、桜、桜。とにかく美しいの一言です。春休みという
こともあって年配客だけでなく家族連れもたくさん来て
いました。そんな場所に必ず出現するのが屋台。たこ焼
き、やきとり、とうもろこし等の様々な屋台がひしめき
合うように立ち並んでいました。
 ふと、お好み焼きが食べたくなって1つ買おうと屋台
の前に立ちましたが、何と価格が500円!「高いけど
仕方ないか、人通りの耐えないこの立地なら高額販売で
も売れるわな」と思いましたが、商品を見てまたびっく
り。サイズが、10cmくらいの小さな小さなお好み焼
きなのです。さすがに「やめた!高いだけでなくサイズ
も極小。損した気分で食べたくない」と少し腹立ちなが
らも買うのをあきらめました。
 そのまま歩いていると、またお好み焼きの屋台があり
ました。さっきのところほど人通りが多くなく、屋台の
立地としては比較的不利な場所です。何気に眺めてみる
と価格は500円でしたが、さっきの屋台と比べて3倍
はボリュームがあり、先ほど屋台でちょっとがっかりし
てただけに「この量なら買ってもいいか」ということに
なりました。
 立地が有利なところは随分強気な商売をしていたが、
不利なこの屋台は何とかお好み焼きを買ってもらおうと
頑張っている・・・。そのせいか、お好み焼きを買おう
と屋台前に並ぶお客様も多いように感じられました。ま
た、先程の屋台でお好み焼きを買ったカップルでしょう。
こっちのボリュームを見て「え~。こっちのほうが全然
お得じゃん!だまされた」ともらしていました。
 立地のよさを利用して業績を伸ばす屋台と、不利なが
らも満足度の高さで頑張る屋台。一体どちらが商売とし
て上手でしょうか。私なぞは後者のほうに軍配をあげま
す。理由は商売には、新規客獲得だけでなく、固定客・
リピーターという視点が不可欠だからです。立地のよさ
だけで一時の商売で逃げ切るような手法は、長い目で見
たときに生き残れません。例え話ですが、桜の時期が1
週間でなく、もっと長ければ業績の良いのは明らかに後
者の屋台になるはずです。
 屋台の例から、立地のよさと長続きする商売について
書きましたが、これはどこにでもある話。立地・ロケー
ションのよさだけで勝ち残れる商売は、まずありません。
商品の質、接客などお客様満足度に関係する要素を無視
していると、必ず市場からの退場を強いられます。その
点、逆であれば少々立地的に不便でもお客様は何度も利
用してくれます。
 皆様はどちらの商売が正しいと思うのでしょうか。ま
ちおこしもそうですが、利用する方・訪れてくれる方の
満足度といった長い視点で取り組んでいかないと、きっ
と成功などありえないのだと思います。(小林 祐司)
●ボリューム3倍のお好み焼きのおいしかったこと(^^)
 
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」。
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■ 今月のまちおこし特集 4月版 その1~隔週更新~
         『小原 啓渡 氏 インタビュー』
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
関西にブロードウェイを打ち立てる!!!
そんな野望を聞けば、皆さんびっくりします。しかし今
回特集する 小原さんはそんな野望を持つ人です。
小原氏のまちおこしは、いつも奇抜で、オリジナリティ
にあふれています。現代技術であるプロジェクターをふ
んだんに活用した「三条あかりけしき」。
さらに、小劇団のロングランを可能にした、エンジェル
システム。そしてその先にある、関西ブロードウェイ構
想。
しかし、いきなりこのような奇抜な発想を生み出す人財
が開花したわけではないようです。
では、小原氏の開花のポイントはどこにあったのでしょ
うか?そして、さらに小原氏を壮大な構想に駆り立てる
ものは何なのでしょうか?
詳しくはレポートにて!!!
http://www.machiokoshi.net/100angya/reports/index.html
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