第234号 快楽を仕事に

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  第234号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 快楽を仕事に 』
■ 地域再生行脚100 -No.84-
             ~瀞峡~【リアス式県境】
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※発行が遅れたことをお詫びいたします。
■ 快楽を仕事に
 こんにちは、小林です。秋、星がきれいになるこの時
期に北の大地のホテルにて宿直の方と話しあっていまし
た。テーマは、宿泊客をどうやって増やすか。あれこれ
話しあいましたが、いまいちアイデアに楽しさが見出せ
ないし、おもしろくもない。そこで「お金と休日がいっ
ぱいあって、家族もしばらくいなくなった。自由なその
時間を何に使う?」と話題を変えてみました。
 するとその宿泊担当の宿直さん、「沖縄や海外にいき
たい。」と即答。ならばそれを仕事に落とし込もうじゃ
ないの、とだんだん話しは盛り上がっていきました。今
の仕事の延長上だと、どうも「業務」になってしまいま
すがが、これなら「自分の快楽」をどう仕事に落とし込
むかに視点が変わります。
「沖縄に行きたいなら、沖縄のリゾートホテル100個
に手紙を書いたらどうか。提携しましょうって」。「海
外にいきたいなら、オーストラリアに『おたくの国の夏
は、日本では真冬。世界でも一級品の雪質で夏にスキー
としゃれこまないか?』とDMをだすとどうか。返事が
きて営業でオーストラリアにもいけるだろう」とまぁ、
こんな会話。「下手な鉄砲も数うちゃ当たる、100も
出せば1個は返事くるだろう」のもくろみです。宿直の
方は、「なんだか返事がありそうな気がする。それぐら
いなら自分にもできそう」とのことでした。
 そんなこんなで世もふけ、朝になりましたが、この会
話。やればきっと返事がきます。一通の手紙をきっかけ
に始まる仕事は、過去も今も世の中にたくさんあるので
す。手紙を書くこと自体は、たいした能力はいりません。
要はやるかやらないか。むしろ「手紙をかくだけで、自
分の快楽の仕事がスタートする。これならできそう。」
と思えることのほうが重要です。
 仕事が大変、まちおこしが大変というのならば、もっ
とわがままに楽しいことを考えて楽しいことを仕事に落
とし込む。「これなら俺でもできそう」と単純明快にな
るまで分解して考えれば「できる予感」となり、行動に
うつせます。
 ディズニーランドが好きならば、店をどうすればディ
ズニーランドみたいにできるか、酒池肉林したければど
うすれば今の業務でそれに近づくか、そんなふうに考え
ていけば仕事も楽しくなるのだと思います。(小林 祐司)
★埼玉の温泉施設で沖縄リゾートホテルと提携してる
 店を見ました。スタッフも沖縄にいってるとこのこ
 と。皆さんも行きたい外国にアプローチだ。(-.-)
————————————————–
○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.84-
             ~瀞峡~【リアス式県境】
こんにちは。最近、新大阪駅の付近に引っ越しました古
川です。といっても2kmも離れていないところですが。
さて、先日は「瀞峡(どろきょう)」に行ってまいりま
した。紀伊半島南部は、那智の滝、川湯温泉、那智勝浦
が観光名所ですが、この瀞峡、別名、瀞八丁(どろはっ
ちょう)もなかなかの絶景です。
大和八木駅からレンタカーを借りて、吉野町、川上村、
上北山村を経由して、国道169号をまっすぐほぼ約3
時間。このあたりはリアス式県ともいわれているらしく
和歌山(新宮市熊野川町)→奈良(吉野郡十津川村)が
グネグネと入り乱れる。三重県も県境に入ってくる場所
は3県が隣接していまして、カーナビは「奈良県に入り
ました」といえば、すぐ数百メートルで「和歌山県に入
りました」といえば、また3分後に「奈良県」という場
所で、特に、和歌山県北山村は三重県と奈良県に囲まれ
た唯一の飛び地市町村だそうです。
さて、瀞八丁。文化財として特別名勝天然記念物として
指定されていますが、美しい渓谷。両側を岩で囲まれた
狭い渓谷は、水墨画で出てくるような中国の奥地を想起
させるような絶景です。
楽しみ方は主に二つで、ひとつは「筏くだり」とひとつ
は「ウォータージェット船」での二通りでして、レトロ
感を楽しみつつゆっくりと絶壁の景観を川から眺めなが
らちょっとした緊張感を得るには筏くだり。スピード感
を得て、快適な熊野川を体験するにはウォータージェッ
トがお薦めです。二箇所は出発場所がちょっと違うので
すが、なかなか他の地域では味わえない魅力があります。
私は、後者の体験をしてきましたが1時間55分、大満
足でした。
この美しい渓谷。風が気持ちいい。船底から水を吸い上
げて噴出する方法で進む特殊な船なので、揺れも少なく
まったく酔わないのが特徴です。また熊野川の自然遡上
する鮎釣りたちの間を縫うこのジェットが面白いのです。
瀞峡を楽しむことがメインでしたのですが、この釣り人
を見ることができるのもまた魅力的です。
釣り人にとっては大迷惑なほどですが、こちらから手を
振ると皆が手を振り返してくれます。まさに「今!鮎が
つれた!」というシーンには必ず出くわすことでしょう。
10mおきに釣り人、また釣り人、釣り人のギリギリ横
をこんなジェットが通って大丈夫か!?とライブでの臨
場感あふれる釣り人見学ツアーともいえるでしょう。人
の亜高みも感じられ、瀞峡へ向かうこの船は、熊野川な
らではの風物でしょう。
そして名勝の峡谷、瀞峡に近づくと、突然船の上部が開
くのです。船の剛体の都合上、速度を飛ばして走る間は
ずっと開けないのですが(船員にいつも空けてくれない
んですか?と聞いちゃいました笑)、名所に来るとゆっ
くりと走り天井を開けてくれます。これがまた、ひとつ
ひとつ名前がついた屏風岩、天柱岩などの巨岩が目の前
に現れて、洞窟も見られて絶景なのです。何よりも、岩
と緑のバランスが美しい景観を織り成していて絵画にし
たいほどです。
1)スピード感
2)清涼感
3)臨場感
4)圧倒感  
5)自然感
3340円ですがホテル杉の湯の割引券で3000円。
十分に満足いくツアーでした。ただし・・・・です。
実は吉野のある人に勧められて足を運んだのですが、
ホテルパンフレットに割引のチケットがなければなか
なか行くこともなかったのでしょう。コレが唯一の販
促。あとは道中ほとんど看板もなし、大阪や奈良から
の集客意欲はまったくと感じられなかったのが残念で
した。
また、待合所には皇后陛下が乗った頃の写真、ドイツ
を走った経験があるこのウォータージェットの写真、
白黒でレトロ感もあるのですが、やはり単純に見せ方、
伝え方の問題でしょうか、寂れた感じが漂うのが難です。
またこのジェット、約2時間の楽しみも途中でいったん
船を停泊し、鮎の塩焼きや熊野の地ビールお土産が楽し
めます。もちろん瀞峡の川原でです。大阪から車で直接
その場所に来た観光客がこの船を見て「どこから乗って
きたの!?」「乗ってみたい!」と尋ねられました。そ
のくらい知られていないのです。
熊野吉野国立公園、世界遺産との連携、まだまだ伝える
べく地域の資源を「文化的な訴求」のみに偏っていてど
うも「スピード、清涼感、臨場感、圧倒感」いわゆるド
キドキやワクワクといった自然をマルゴト楽しむという
ことを伝え忘れているように思いました。
三重県・和歌山県・奈良県の境目の辺境。辺境だからこ
その魅力。多くの都市住民を楽しませるだけの魅了が十
分あるにもかかわらず、伝わっていない。もったいない
です。そんなこと、皆様の関係する地域でもありません
か?
大阪の方には、吉野郡川上村あたりのホテルで一泊して
次の日に紀伊半島南部で楽しむというコース提示もまた
いいでしょうね。
まだまだ色々な魅力ある地域を発掘し、集客をして賑わ
い感をもとめて地域が元気になるお手伝いをしていきた
いと思っています。安倍内閣に替わりましたが、地方改
革もどうなることか、楽しみです。(古川 大輔)
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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