第233号 一番のパワー

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  第233号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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■ 今週のまちおこし─『 一番のパワー 』
■ 地域再生行脚100 -No.83-
  ~ 千三つ ~ 【  茨城県 小美玉市 】
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■ 一番のパワー
 こんにちは小林です。吉野家の牛丼が復活しました。
有楽町駅前店には100人を超える行列。前日の夜中か
ら座り込みで順番待ちした熱心なファンもいたとのこと
でした。アメリカ産牛肉による牛丼再開に踏み切ったこ
とへの賛否両論はどうあれ、何故ここまで吉野家が注目
されるのでしょうか。他の牛食チェーンに特に落ち度が
あるわけでもない、むしろ「アメリカで全頭検査が実施
されない以上、うちでは使用しない」とのあるチェーン
の考えは、全く妥当。というか正しい判断という面すら
あります。その意味では吉野家以外ももっと注目されて
いいはずですが、やはり最も影響力持つのは吉野家。再
開のとたん行列や映像、ニュース報道の数々。価格はも
とより行列最後尾から何分でメニューを口にできるかま
でがテレビで紹介されるほどです。
 吉野家がこれだけ注目を浴びるのはなぜか。理由は単
純で「一番」だから。規模・店舗数というよりも、もと
よりの知名度、信じがたいほどの安価イベントに見る過
去のニュース性やBSE問題以降のこだわりなど、牛食
チェーン業界にて数多くの一番要素を持ちあわせている
からに他なりません。
 このメルマガでは以前からしつこいくらい「一番」に
ついて述べてますが、まちおこしから、企業経営、ボラ
ンティアまで、「一番」になれば活動や収益、他へ与え
る影響力などに格段に差が生じます。しかしながら「一
番に」なることは決して難しいことではなく、どんな些
細な点からでも「一番」になり、それを伸ばしていけば
よいだけなのです。
 日本は火山列島。日本人の多くが強烈な感心を示すの
は、「富士山って噴火するのかしないのか・・・」だっ
たりします。理由は富士山が日本一高い山だから。理屈
うんぬんではなく、この一点により関心が高いのです。
このように「一番」に関することは、よく日常にも見ら
れます。今回も「一番」の持つ影響力について書きまし
た。吉野家ではないですが、徐々に『一番要素』を増や
し、いずれは「●△町がいよいよまちおこしに本気にな
るらしい!」「●△町がまちおこしで記者会見するらし
い。取材にいかねば!」といわれたり、噂されるほどに
なりたいものです。(小林 祐司)
★大黒柱の牛丼抜きで2年半以上経営を持ちこたえてい
る吉野家。おソバ屋さんにソバがないのと同じですから
普通は考えられないことです。長く一番を持続させると
驚愕の現象も色々でてきます。(^-^)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.83-
  ~ 千三つ ~ 【  茨城県 小美玉市 】
みなさん、こんにちは!!!今週は私、杤尾がお送りし
ます。
今回、お伝えしたい事は 千三つ の重要性。
簡単に言えば、千の出会いの中で三つくらいは本当に豊
かな出会いがある、という内容ですが、これはどうやら
まちおこしにもあてはまるようです。
今回の事例は、茨城県は小美玉市からお伝えします。
■ プリンがまちを救う??!!!
茨城県、小美玉市は最近の市町村合併でできた新しい町
なのですが、そのなかの一つに小川町、という場所があ
ります。その小川町で今、熱いのがおみたまプリンとい
われるプリンです。
このプリン、、、、なんと価格が2個で6,000円と
いう破格な値段。
そんな値段では、と思う皆さん。驚かないでください。
これが10月まで全て予約も含めて完売なのです。
それもそのはず、このおみたまプリンは、朝の一番早く
に生まれる栄養価の高い卵だけを厳選し、さらに地域の
工芸家に器を特注して作っていただいているのです。
この地域で全てを完結する高級プリンだからこそ、その
価値/価格の割合が非常に高くなっているのです。
しかし、この商品、実は発想が非常に面白いのです。
朝の一番早くとれる卵、、、と言えば聞こえはいいです
が、これ実は最初から規格外なのです。もちろん、栄養
価が高いのは本当ですが、つくるきっかけは、商品とし
て出せない卵をどうにかしたい、というところにあった
のです。
それが、地元で陶芸をする工芸家などとコラボをするこ
とになってこの企画に発展し、成功した、というお話が、
真相なんです。
■ 複数プロジェクトの重要性
「なんだ、偶然じゃないか!!」
と思う皆様、悪しからず。大事な事は、この偶然ともい
える産物をいかに生み出すか、という仕組みにあります。
船井総研ではコンサルタントが「必要・必然・ベスト」
という言葉を口にします。すなわち、全ては必要であり、
必然でありその状態がベストであるから起こる、という
わけです。小川町の事例も実は必然なのです。
実は、小川町の商工会は非常に活発で、このプリン以外
に数々のプロジェクトを行っています。どれが成功した、
失敗したというわけではありませんが、本気のプロジェ
クトが複数 走っているからこそ、そこに飛びぬけた成
功が生まれると言えます。
成功の裏には、必ずそれと同じか、それ以上の苦労があ
る。それはどこの地域でも同じです。成功にばかり気を
取られず、その裏にある努力にまで目を向ける。今回の
場合ならば、一つではなく、複数のプロジェクトを根気
よくすすめ、千三つのつもりが努力することこそが本当
のまちおこしにつながるのではないでしょうか。
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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