第232号 100年生き残る

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  第232号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,983部発行───
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 100年生き残る 』
■ 地域再生行脚100 -No.82-
   ~本業忘れた材木屋に夢を~【平塚市】
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■ 100年生き残る
 こんにちは、小林です。自分の仕事の特徴ですが、
週に何度かは企業社長と話します。毎回ではありませ
んが、時として経営を離れて本音の話をすることもし
ばしば。利益を上げる話とは全く違う、ひょっとして
短期的には利益を失ってでも企業として守らねばなら
ないもの、今日の話はそのあたりの話しになりました。
 
経営者:「小林さん、うちの会社が最後の最後に羅針
     盤にする基準ってわかりますか?」
小林 :「さて、なんでしょうか?」
経営者:「うちはもう30年は企業活動をしてますが、
     迷ったら答えはお客様に聞いているんです。
     サービスは問題ないのか、大丈夫かと。」
経営者:「よく伝統をかたくなに守り続けて~、とい
     うのをよい話として語るのを聞きますが、
     うちはそれを良しとしません。理由は伝統
     守り続けてもお客様から『サービスが古い、
     良くない』と言われたら、経営がふっとぶ
     からです。」
経営者:「だから、伝統として残せるところは残し、
     変えねばならない事は即座に変えるんです。
     うちの基準はそこなんです。」
 以前、100年以上生き残っている企業の経営者が
全く同じ話をしていました。「お菓子を売っています
が、おいしくないといわれたら伝統もくそもない。そ
の時点で終わりです。終わらないためには伝統を捨て
てでも変えねばならないことがあります」
 
 そのときは、100年生き残っているという分厚い
背景が言葉にできない説得力を持って印象深く刻まれ
ましたが、同時にまちおこしのことが頭をよぎりまし
た。「100年生き残るまちおこしって一体どんなも
のなのか。」
 
 ほんの一握りでしかないものの100年生き抜く企
業は、歴史や代々の社長たちの逸話を聞くとき、聞く
人の心を揺さぶり、興奮させるだけの説得力と具体性
、もっというならば凄みをもっています。船井総研で
は1世紀以上に渡り経営を続ける企業を「100年企
業」と言っています。 
 残念ですが、「100年生き残るまちおこし」の解
答は、まだ見出していません。日本の自治体制度が大
きく変わった明治混乱期から、せいぜい140年。企
業と違い、時に創業300年、400年という歴史を
もつ企業と比較してまだまだ短い時間しかない公の体
制では簡単に言い切れないのかもしれません。ですが
まちおこしという大きなテーマを考える時、そういっ
た視点なくしてどこへ進めばいいのか、と考えさせら
れる事もあります。今日の週刊まちおこしは普段と違
う視点でしたが、時折感じていることを書かせてもら
いました。(小林 祐司)
★100年生き残る企業は全体の0.3%といわれて
います・・・。この数字、何とも驚きです。(-.-)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.82-
      ~本業忘れた材木屋に夢を~【平塚市】
 
「いや~田舎の活性化とか地域の活性化とかやりたい
若者が出てくるようになったかぁ、うれしいなぁ」
入社前、元弊社常務の佐藤芳直は私にそういってくれ
ました。そこで私は入社前に、この佐藤大先輩に直接
聞いた「まちおこしのポイントはなんですか?」そう
質問した私にこう即答してくれました。
「夢を与えることです。」
と何美しい話をしてるんだ!?と半信半疑でしたが、
最近、その意味がよくわかるのです。夢なき仕事に
なんの楽しみもないのです。その夢に沿って利益活
動となり、それが人を呼び魅力を呼ぶわけですから。
先日、また出会ったのです。平塚市の中藤材木店の
社長です。バタバタと廃業する仲間を見ながら自ら
は若者へ伝えたいこと、木材のもつ文化的ミッショ
ンを強く持って仕事をしていらっしゃいました。平
塚の街の中に突然とあるセンスのよい家具屋。イタ
リアから直輸入し、単なる材木屋からデザイン性あ
るショップへと展開しているのです。
新しい材木店のあり方に、話は盛り上がったのです
が、しかし、周りはゲンナリだというのです。こう
打ち明けてくれました。
「都会の材木屋にもう夢がないんです。」
本業は赤字、副業の土地ころがしで黒字。そんな経
営で成り立つ都会の材木商がたくさんです。そもそ
もそれでは、材木商より不動産業。「土地持ってりゃ
都会じゃ、材木業をやるより不動産やるほうがそりゃ
楽だよ」「本業と副業、本音と建前っていうのかい?
」材木店が本業からずれず材木店であるには、工務
店化する、ブレイン導入(キャドを入れる、デザイ
ンを入れる)などしかないでしょうか。
土地に頼る材木商、ラクを覚えては稼ぐ気や文化を
継承する気はなくなっている。それを都会では「よ
し!材木業盛り上げるぞ!」というと・・・こうだ
といいます。
「いまさら木?」
そういわれるのが落ちでしょう。「いまさら桶の会」
を立ち上げた小布施町の話から、重川木材店、吉野
貯木、色々な地域の話が出てきますが、その熱き社
長が出会った事例に出す人たちも、私もほとんどこ
の1年間ちょっとで出会って来ました。そのやる木
ある情熱ある人たちと、違う方向へ行ってしまうひ
とたち。
理念を木で
利益を土地で それでもいい。 
その理念と夢すらなくなってしまっているそうです。
変わらないところは変わらない。変わるところだけ
マーケティングで、ちょっと変わればいいだけだと
その社長も言っていました。夜に酒を交わし、私た
ちの中でまた夢を共有し、夢を作りました。手前味
噌なアイデアが生まれました。
「いや~、それうまいねぇ、頂きますよ♪」
やはり、黙って何もしなくても、銭が入ればそれで
よいのでしょうか。もう一度、事業理念を経営に根
付かせて利潤獲得をし、地域循環出来る文化的企業
としての貢献をして欲しいと思います。
お金以外の夢を地域に。
業態は小さく変わっても、変わらない文化的業種が
あると私は思っています。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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