第231号 すごい企画

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  │週││刊││ま││ち││お││こ││し│
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  第231号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,982部発行───
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     ~700万人集客 まちおこし視察~
  アメリカ ブランソン・ラスベガス視察ツアー
  6000人の劇場のまちが700万人の集客!?
以下の質問に三つ以上”Yes”が出たらご覧下さい。
Q1.現在の日本のまちおこしに限界を感じている。
Q2.芸能・文化関連でまちおこしをしたい。
Q3.世界の一点突破をみてみたい。
Q4.辺境のまちが活性化するプロセスをみてみたい。
Q5.団塊の世代に来て欲しいと思う。
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http://www.machiokoshi.net/seminor/branson/index.html
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 すごい企画 』
■ 地域再生行脚100 -No.81-
  ~ 地域再生企業の存在 ~ 【 ブランソン 】
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■ すごい企画
 こんにちは、小林です。「打ち水大作戦」という夏の
キャンペーンをご存知でしょうか。以前、このメルマガ
でもご紹介したことがありますが、あれから2年。企画
はさらにパワーアップしていて、今回は中心メンバーの
方にヒアリングに行ってまいりました。
 発端は都心部のヒートアイランド現象を食い止めるた
めに打ち水はどうだろうか、というところから企画がス
タートしました。1平方メートルあたりに1リットルの
水をまくと気温が2度程度下がるという現象を検証する
ために発足当時のメンバーが企画を打ち立て、4年たっ
た今では全国で770万人の参加者を数えるまでになり
ました。
 実施期間は毎年7月から8月下旬のまでのおよそ一ヶ
月間で、北海道から九州までの全国各地で開催され、企
画内容は非常にシンプル。お風呂の残り水や下水浄化水
といった上水以外の水を参加者が1リットルづつ持ち寄
り、時間になったら会場(あるいは自宅の前でも可能)
で一斉に打ち水をします。会場周辺には温度センサーが
設置され、打ち水前後の気温変化を確認、主催本部は数
名で構成され、あとは学生ボランティアのみですが、全
国の会場には企画に賛同した別々の運営団体が存在して
それが各会場で企画運営を行っています。本部スタッフ
は少人数ながら、日本の夏の風物詩といった様相を呈し
はじめています。読者の皆さんにも知っているという方
は結構いるのではないでしょうか。
 少数の方々から始まった企画が何故数年の間に、ここ
まで大規模なものに成長したのでしょうか。ヒアリング
をさせていただき、数多くの成功要因をまとめさせてい
ただきますと、
●経費がかからない:費用は本部で1000万円程度と
 全国で開催されている企画としては、開催費はあまり
 にも小規模。理由には、特に大掛かりな設備や準備物
 を要さない、水や容器は参加者それぞれが持ち寄る、
 桶や柄杓といった備品は協賛企業が提供する、実行主
 体が任意団体のため人件費が発生しない、といったこ
 とがあげられます。ちなみに費用の約1000万円は
 ポスターやチラシ、CMなど広告宣伝費として多く費
 やされていました。
●企画の「ワクワク感」とインパクト:1平方メートル
 あたり1リットルの水をまくことで気温が2度下がる
 という実験を、全国の実に800万人近くがほぼ同時
 期に行う内容は、聞くだけで壮大なスケールや高い期
 待を感じさせます。また、誰もが参加できるという意
 味でこれほど気軽なものは非常に稀であり、風流な江
 戸文化が現代のエコロジカルなイベントとして復活し
 たことも印象深いといえます。
●運営者になりやすい:気軽さと期待感から各地方でも
 「地元でやりたい」と企画運営を申し出る団体・有志
 は後を絶ちません。本部はこの方々に、「是非お願い
 します。やり方はこうです」と説明をして、ロゴや企
 画名も自由につかってもらっています。運営側は大規
 模イベントをまかなうこととなり、終了後の高揚感や
 達成感は言葉にできないといった非日常的な感想さえ
 あります。
●メディアを巻き込む:情報発信も上手で、企画の規模
 や内容の話題性がメディアの注目を集めています。プ
 レスリリースを繰り返すことと企画内容のユニークさ
 で「それは面白い!」と、新聞や雑誌、テレビ、ラジ
 オで数多く取り上げられました。
●わかりやすく誰もがその場で参加者になれる:もっと
 も特筆すべきことです。「ひとりひとりがその場で参
 加者になりえる」。会場でなく自宅の前でも参加は可
 能で、興味さえもてばすぐさま参加者・当事者になれ
 るのです。あなたも私も当日「せ~の!」と家の前で
 も打ち水をすることで参加者になり、ひいては全国の
 人々と一大イベント企画の一端をになうことができる
 のです。仕組みに難しい要素など皆無です。
 こういった成功要因は、あたりまえのようで全てを上
手にやれるところは中々ありません。わずか4年で「国
民の16人に1人が参加する企画」にもっていった事実
がそれを物語っています。少し長くなりましたが、この
「打ち水大作戦」は、サイトには内容が詳しく紹介され
ていますので、どうか皆さんも一度ご覧になって欲しい
と思います。まちおこしのヒントが膨大に秘められてい
ます。(小林 祐司)
◆打ち水大作戦公式サイト⇒
http://www.uchimizu.jp/
★事務所の前でもやってました。でもその瞬間は接客中
 でした・・・。(-.-)。
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.81-
  ~ 地域再生企業の存在 ~ 【 ブランソン 】
こんにちは、今週も先週に引き続き、杤尾より行脚の情報
をお送りします。
本日の行脚は、米国ブランソンの様子を先回(昨年184
号)に加えてさらに詳しくお伝えします。今回の行脚は、
実はある町の方々と共にこの地域を再度みてまいってきた
情報です。
■ ブランソン 劇場で一点突破の街
「イイねー!!杤尾さん、それ見にいこうよ!!!」
全ては、ある自治体さんでブランソンのお話をしている時
に始まりました。先回にも書きましたが、ブランソンは劇
場で一点突破しているまちです。
しかし、よくみていくとさらに二重の選択と集中を行って
います。この点をご説明しているときにこの言葉が飛び出
しました。
(ブランソン情報はこちら
http://www.machiokoshi.net/seminor/branson/index.html
ブランソンは、人口は6000人。お世辞にも恵まれた地
域とはいえません。最も近い大都市はスプリングフィール
ドという人口15万程度のまち。そのまちの国内専用の空
港からさらに1時間半かけてようやく到着するのがブラン
ソンなのです。しかし、このまちは見事に劇場によって一
点突破をなし遂げています。
そのすごさは、6000人のまちに劇場49、座席総数5
万6千という全米No.1の数字を見ればわかるでしょう。
しかし彼らがよりスゴイのは、さらに選択と集中をかけて
切れ味をあげていることです。
■アメリカの団塊の世代をターゲットとした戦略
そう、彼らのもう一つの選択と集中とはターゲットです。
商工会のデータでは、観光客の平均年齢は57歳。年収は
5万5000ドル。まさに古き良きアメリカを知る人々が
ここに集まっているのです。
確かに行ってみるとその実態はより身近なものとなります。
49の劇場は数的にも多いのですが、そのほとんど全てが
ジャンルこそ異なるものの、ほぼ古き良き60年代を彷彿
とさせる内容になっているのです。
その様子は、一言では語りつくせませんが、この町に観光
地にありがちな、カジノや酒屋が一軒もないことも、一つ
の古き良きアメリカ60年代の象徴ともいえるでしょう。
彼ら団塊の世代は、500km以上の道のりを時間と手間
をかけて走破し、ここブランソンでゆったりとした休暇を
すごすのです。その様子はまさに日本にはない消費のスタ
イルです。
■ 新しい発想でものをみる
近頃、様々な地域にお話しをしていて、皆様が最も目を輝
かせるのがやはりこのブランソンのお話。人間を成長させ
るのは、旅と人と本である、とは船井幸雄の言葉ですが、
この三つの共通点は新しい価値観との出会いに他なりませ
ん。
是非、みなさまも積極的に外へ出て、どんどん新しい世界
の新しい価値観に触れ、それを交換する機会を持って下さ
いね。
【ブランソン・ツアーのお知らせ】
このたび、
「非常に参考になるので是非 海外視察につれてって欲し
い」という要望を受け、ブランソンへのツアーを企画しま
した。劇場のまちが中心となるので、最高価格のラスベガ
ス、最低価格のブランソンを組み合わせ、世界の上限と下
限、しかも共に最高の価値を提供しているまちを視察する
ツアーとなっております。
実行は少人数(15名程度)とし、志のある方にじっくり
お話をできればと考えております。事前説明会も同時に開
催しますので、「いきたい!!!」という方は早めにご連
絡をいただければ幸いです。
詳しい情報は下記HP
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http://www.machiokoshi.net/seminor/branson/index.html
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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