第229号 ギリギリまで磨き上げる

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  第229号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 ギリギリまで磨き上げる 』
■ 地域再生行脚100 -No.79-
~1万円札飛び交う山菜加工品販売所~【奥飛騨】
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ ギリギリまで磨き上げる
 こんにちは、小林です。先日ひょんなことから救急車
を呼んで乗りました。119番連絡から到着まで、また
乗車後もですが、そこに数々の驚きがあったのです。
急いで電話をとって「1・1・9」と押しました。「プ
ル・・・」と呼出し音がなるかならないかのうちに「こ
ちら119番!火事ですか?救急ですか?」といきなり
すごい早口での質問。思わず「救急!」と答えました。
119番:「住所を番地まで言ってください!」
   私:「えっと、●×区▲町4-33・・・」
119番:「■◎マンションですね!部屋番号は?」 
   私:「301号室です・・・」
119番:「確認です!▲町4-33■◎マンション3
      01号室!」 
   私:「はっ、そうです!」
119番:「承知しました!救急車、すぐに参ります!
      ブツッ・・・」
何ともすばやい電話のやり取りでこの間20秒くらい。
と、こんどは電話が鳴りました。受話器をとると「こち
ら救急車です。患者の容態をお教え下さい。」マンショ
ン名は言わないうちに電話の向こうでピックアップされ
たようでしたし、電話番号も自動的に判明してたようで
す。電話で状況を話しているうちに、どこからともなく
救急車のサイレンの音が聞こえてきて、その1分後には
救急隊が到着。電話を入れてからここまでに4分間程度。
やり取りの内容も含めて「あざやか!」としか言いよう
がありません。
患者を乗せて発車してからも驚きは続きます。狭い車内
は患者の生命維持のための最先端機器が並びます。隊員
の一人が後ろに乗りましたが、必要な備品類や書類はす
べてイスから動かなくても手を伸ばして届く範囲にきれ
いに整理整頓されています。搬送先の病院とのやり取り
を携帯電話で行いながら、手の方は体温測定・血圧測定
などをてきぱきと進めていきます。「一寸の無駄もない」
とはこういったことを言うのでしょう。
「救急車に求められるのは、『どれだけ迅速に、どれだ
け生命を維持した状態で、かつ患者の状態を正確に把握
して病院に引き渡すか』ここに全てが絞られる。その目
的達成が最大限に高まるよう、あらゆるものを効率化さ
せている」医療関係で働く知人がそのあとに言ったセリ
フにも納得です。
こういった驚きや感動(想定や期待を超える)レベルの
事柄に出会うと、そこには学ぶべき点が必ずあります。
例えばまちおこしにこれを応用させるとしたら何でしょ
う。一言では難しいですが、例えば接客。
●「えっ、そこまでやってくれるの?」という接客・お
 もてなしを行なう 
⇒繁華街で見かけるホストクラブ。何故、女性たちは何
 十万、時として何百万円ものお金をホストに払うので
 しょうか。理由のひとつには「えっ!私のためにそこ
 までしてくれるの!」という気恥ずかしさを通りこし
 たサプライズや感動接客・おもてなしがあります。ま
 ちおこしにホストクラブほどの接客はそぐわないとし
 ても参考になる点はたくさんあります。
感動は「想定していたレベルや、期待を大きく上回るこ
と」でおこります。映画を見ていて「絶対に泣かないも
んね」と思ってても、そういった気持ち(想定)を超え
るシーンになると、どうやったって「ジ~ン」と涙が出
てしまうのはこの典型です。感動を与える事ができたな
らば、その後のクチコミやリピート率に格段の差が生じ
ます。
今回の救急車騒動では、手際のよさや無駄のなさにおい
て、驚愕・感動レベルの出来事がたくさんありました。
救急車の中でそんなことを考えていたのも妙な話ですが
ある目的において、その達成のための要素を徹底的に磨
き上げると、感動レベルになるのは間違いなさそうです。
(小林 祐司)
★救急隊の動きには感心・感動の連続でしたが、病院到
着後の病院サービスには膨大な課題があると感じました。
まぁその分、改善すればすぐ良くなるって事かな(-.-)。
————————————————–
○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 地域再生行脚100 -No.79-
 ~1万円札飛び交う山菜加工品販売所~【奥飛騨】
 
先週になりますが、飛騨の奥地で山菜加工品の販売所
を訪ねました。「お盆の大売り出し」というイベント
でしたが、奥飛騨の家々、軒下に連なる美しい朝顔は、
心落ち着く日本の「品」を感じることが出来ました。
奥吉野
奥会津
奥飛騨
奥多摩
ただの「吉野」だたの「会津」ただの「飛騨」ただの
「多摩」とは違う場所。明確な定義はないと思います
が、なんだか不思議な奥ゆかしさがあります。
さて、今日のイベント。試食コーナーも用意し、私は、
箱詰めや試食販売も手伝ったのですが、ここで本音を
いいます。そんなたいした商品ではないのです。その
辺に売っていそうな物です。表示もありますが、実際
に中国産の山菜も販売しています。
しかし、このお盆の時期に親戚が集まるのです。地域
の人、旧村の人たちが毎年のこのイベントに集まりま
す。「○割引」以外に何の特典もないのですが、地元
の人が愛する商品郡なのです。とことことオバチャン
たちが歩いてくる。満開のコスモスに鶏の鳴き声が
聞こえる先から人が来ました。販売所の商品をじっく
利と見ていると突然、
「これ(1瓶200円ほど)が5瓶入ってる箱を10個
ください」
1万円札が飛ぶのです。これは変な客だなぁと思って
いれば、すぐ15分もしたのち「ねぇねぇいくつ買え
るの?」と笑顔可愛い近所のおばあちゃん。「いくつ
でも!!」「じゃぁ25瓶頂戴!」とまたまた一万円
札が飛び交いました。
筆者の中では、瓶や缶で詰められた「ふつう」の山菜
加工商品である。それを「ふつう」のおばあちゃんが、
25瓶も買うのです。これを、こんなに買ってどうする
か・・・。
と単純です。田舎の商品を、このお盆に来ている娘
や孫に買って名古屋にもって返って欲しい。ただそれ
だけなのです。商品数は30もないし、アイテム数は100
もない。それでも、地元のばあちゃんたちが買ってい
くのです。売り場面積は6畳もあるかないかのテント
の中です。4~5人の販売員で、今日一日で約100万円
の売上げがあったのです。
「去年を越えました!!」
嬉しいものです。販売側の笑顔、買う側の笑顔、どちら
も地元の商品への誇りがあってこそ生まれるものです。
今日の学びといえるのは、まちおこし、むらづくり、に
おいての商品づくりで大切にしなければならないことは、
1)地元の人に愛される商品である
2)地元から外に出た人(孫、娘、息子)に贈りたい商
  品である
3)都会でその商品を味わえば、郷愁の想いを起こして
  くれる
どうでしょうか。どこにでもあるような山菜をキチっと
加工し、独自の味付けをし、自分たちの地域の人に愛さ
れる。地域に根ざした食べ方も紹介して、都会へのお土
産にと。奥飛騨の風景と販売所、なかなかいい気持ちに
なれた夏の1シーンでした。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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