第224号 天と地の違い

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  第224号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 天と地の違い 』
■ 地域再生行脚100 -No.74-
  ~ 突きつめる 重要性 ~ 【 富士河口湖 】
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
 
 ■ 天と地の違い
 こんにちは、小林です。さかのぼること一ヶ月。ご支
援先のホテルや旅館で「今年の夏の仕掛けとして何をし
たらよいか」という話になったので、その際に一方のホ
テルには「今年はガンガン宣伝してお客さま呼びましょ」
と言いました。片や一方の旅館には「集客も大事ですが
今年は固定客の満足度アップと客単価アップに重点を置
きましょ」という話をしました。
 同じ時期に同じ質問を受け、それぞれ違う回答をして
我ながら苦笑いでしたが、ちゃんと理由があります。上
手に集客の仕掛けをし、「いいですよ!うちのまちは!
是非来てください!」と訴え、お客さまが全国からまち
に来てくれたとして、迎える側のまちに最低限のサービ
スが整っている場合とそうでない場合では、この上手な
販促がプラスに作用するかマイナスに作用するかは全く
反対になります。場合によっては集客販促・広告宣伝を
しないほうがまだましだったという事になります。
例え話をひとつ
●地方のA町に始めていった訪問客Aさん
「雑誌を見て来てみたけど、実際に来たら感動するぐら
い良かった!今度友人にも教えたあげよっと」
●地方のB町に始めていった訪問客Bさん
「雑誌で良さそうだったから来たけど、多分二度と来な
いね。良かったら友人も行くって言ってたけど、行かな
い方がいいと伝えなきゃ」
 聡明な皆さんはこれだけで冒頭の異なる回答の意味が
わかると思います。お客さまの満足度で既に基本レベル
をクリアしているところは、お客さまをドンドン呼んで
いいのですが、そうでない場合は、呼べば呼ぶほど来年
のリピーター減を直撃します。
 
 何も難しいことではなく、お客さまが満足する基本レ
ベルというのは、
● 危険な箇所はないか
(目安は、週に一度はけが人が出たり盗難が発生してい
 る箇所を放置していないか)
●接客が普通にできているか
(目安は、アンケートで毎週出ている接客・訪問客対応
 のクレームを放置していないか)
●商品に不満はないか
(観光スポットや食べ物・宿泊施設自体でお客さまから
 指摘を受け続けていないか)
といったことを指しますが、これがクリアできてるかそ
うでないかは天と地の違いを生みます。
 これから夏本番を向かえ、カキ入れ時となる全国のま
ちおこし。基本レベルが徹底されているかを振り返られ
て、それに見合った取組みを心掛けてはどうでしょうか。
順序としては、
基本レベルの徹底による満足度の確保 ⇒ 積極的な広
告・宣伝 となります。(小林 祐司)
★ご支援先では常に「基本レベル」の視点を持って出か
けます。難しいレベルではないものの、崩れるのも簡単
なようですので・・・。 /(・・)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 地域再生行脚100 -No.74-
~ 突きつめる 重要性 ~ 【 富士河口湖 】
こんにちは、今週は杤尾がまちおこし行脚情報をお伝え
します。今回お伝えしたいまちおこしの秘訣は
「突きつめる重要性」です。
これは、再三にわたりこのMLで取り上げた独自固有の
長所による一転突破に他なりません。今回は事例を富士
河口湖町に絞り、その重要性を見つめ直してみましょう。
 ■ 世界に一つを持つ町
1000万を超える観光客を集めることに成功している
富士河口湖町。多くの大型観光地が軒並み観光客を落と
す中で、未だに発展を続ける理由はどこにあるのでしょ
うか。
第一には、新宿から1時間半という圧倒的なアクセスの
良さを挙げることができるでしょう。もしくは富士山や
湖といった自然も魅力だといえるでしょう。
しかし、それ以上に重要なことはこの町がいくつもの世
界一を持っている点にあります。
例えば、オルゴールの森。ぱっと聞くと、
「なんだ、どこにでもあるような施設じゃないの、、」
と思いますが、その作りこみは見事の一言に尽きます。
世界でもこれだけのオルゴールを揃え、実演している
博物館はない、と自負するだけの作りこみが、そこに
は存在し、見るものを圧倒します。
他にも久保田一竹、という染物の美術館がありますが、
世界の一竹の染物をこれだけ多く展示しているものもこ
こだけしかありません。
このように、河口湖には、その立地を活かし、長所を磨
き、さらに世界一のレベルにまで高めた資源が多くある
からこそ、多くの観光客を魅了することに成功している
のです。
 ■ 重要なことは、”つきつめる覚悟を持つ”こと
では、みなさんの町で何ができるのか。
それは突き詰める覚悟を持つことです。
もちろん、ただやみくもに大型のハコモノを作ればよい
というわけではありません。できるだけ自分たちのお金
の範囲内で自分たちの頭と体に汗をかくことが条件です。
我々もよくまちのお手伝いにあがります。しかし、商圏
調査や外部の事例紹介ならば、我々でもお手伝いするこ
とが可能ですが、考え抜いたとしてもやりきる覚悟がな
ければどうにもなりません
まずは人任せにせず自分がやりきる覚悟を持つこと、そ
の情熱を持つこと、これが最も重要な事ではないでしょ
うか。一度、自らのまちおこしの情熱に思いをはせてみ
るのもよいキッカケになるかもしれません。
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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