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───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!──── ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓ │週││刊││ま││ち││お││こ││し│ ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛ 第220号 発 行:株式会社船井総合研究所 事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 E-mail:info@machiokoshi.net ────────────────── 1,958部発行─── ●○●○「週間まちおこしHP」○●○● http://www.machiokoshi.net/ これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの 情報が大幅にプラスされました。 ★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします! ★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり! ◆http://www.machiokoshi.net/◆ ***************************************************** 今週のコンテンツ ■ 今週のまちおこし─『 氷山理論 』 ■ 地域再生行脚100 -No.69- 摩擦係数を減らす ~まちおこし勉強会in 東京~ ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 氷山理論 こんにちは、小林です。ホテルや旅館に行った際に、 まず目に飛び込んでくるのが、商品・接客・お店の装飾 など(目で確認できるもの)ですが、これに対して事業 コンセプトや企業理念など、お客さまからは簡単には見 えないものもあります。見えるものと見えないものの相 互の関係は、「見えるもの」を「見えないもの」が支え る形で成り立っているといえます。「旅館を建築すると きは、外装や内装(目で見えるもの)は必ず経営者の理 念や事業への想い(見えないもの)が反映されたものに なる」と言えばわかりやすいでしょうか。 経営理念やコンセプトが、企業の製品や店の雰囲気など を司り、支えているという考え方は「氷山理論」といわ れ、これは事業の成り立ちに関する考え方のひとつです が、仕事の現場でこの理論がいかに大事かに気づかされ ます。 氷山理論があてはまるケースでは、何故施設の商品や メニューがこういった内容か、この価格か、これだけの 品揃えか、ということが経営理念や事業コンセプトから 一貫して伝わってきて、お客さまはそれを見て「この施 設は一言でいうと『●▲』だな」と施設側の訴えること を無意識に感じ取ってくれます。これはお客さまの満足 度向上や店への理解度向上につながり、お客さまを固定 客・信者客にする確率をグッと高めます。 事業の経営相談といって、よくホテルや旅館に直接お 伺いして経営者と話す機会があります。最初に施設を一 通り見させていただくのですが、ここでだいたい2つの パターンに分かれます。ひとつは、施設のあらゆるもの (商品、サービス、内装、飲食メニューなど)が、経営 理念や事業の考え方からほぼ説明できる上述のケース。 もうひとつは、それが説明できず、氷山理論が全く当て はまらないケースです。店の看板、玄関の雰囲気から売 店商品の内容などに統一感がなく、一体何を「ウリ」に しているのだろうか、お客さまに何を訴えたいのだろう かと感じるケースです。実はこういう施設はあまり業績 が良くないケースが多いです。 氷山理論は、事業に限らずまちおこしにも当てはまり ます。普通は無意識に機能しますが、どこかの段階で全 くチグハグになっていき、担っている本人たちも「何が 何だかわからないまちおこし」となっている事があるよ うです。 皆さんのまちおこしは氷山理論がうまく当てはまってい るでしょうか?遠くから来られたお客さまにまちをよく 理解してもらうため、クチコミをしてもらって、さらな る新規客の訪問につなげるためにも、一度再確認してお きたいものです。(小林 祐司) ★氷山理論は、よく耳にする「氷山の一角」とは意味は 全く違います・・・。混同する人は少ないでしょうが、 かつて勘違いしてた私のような者もいるとなんですので 念のため。(^^) ————————————————– ○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン ボ!」 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 地域再生行脚100 -No.69- 摩擦係数を減らす ~まちおこし勉強会in 東京~ みなさんこんにちは!!今回の行脚100は定例になりつ つある、まちおこし勉強会(東京)で登場した、まちおこ しのポイント、摩擦係数という面白い概念をお伝えします。 ■ まちおこしの秘訣はアイデアの創出、抵抗勢力の刷新? 勉強会で話題になることといえば、やはり 「どうしたら 地域活性化するのか??」 という点です。では、どうすればよいのか、実は勉強会は 真っ二つに割れました。 一つのグループは、、 「それは、アイデアだよ。斬新で、地域の宝を見つけ、磨 くアイデア発想こそ、大切だよ!!」 といい、 二つ目のグループは、、、 「違うよ、大切なのは、抵抗勢力を減らすことだよ。アイ デアを持っている人はたくさんいるけど、抵抗勢力がなく ならないんだよ!!」 と主張します。 どちらが、正しいのか? もちろん、どちらも正しいと思います。しかし一つ気付い たことがあるのです。それは、比較的小規模な地域にいる 人がアイデアを主張するのに比べて、大規模な自治体は抵 抗勢力のことを気にしている。 そこで、ふと普段のコンサルティングの原則に立ち戻り、 気付いたのです。 ■ ポイントは規模にあり!! それは、規模の問題でした。 我々がコンサルティングを行うとき、もっとも気にする指標 の一つにその企業の規模があります。 例えば、50人下の中小企業の場合、もっとも大事なことは こちらが斬新なアイデアを企画部門として提案することです。 もちろん、企画の原案のようなものは経営者が既にもってい ることが多く、その実現がメインテーマになりますが、あく まで現実化させて、イメージしていただくことが重要です。 しかし、1000人以上の大企業の場合は、事情は全く異な ります。多くの場合はそういった企業は、内部に企画部のよ うな部署を持っており、多くの企画原案はかなり具体的な部 分までイメージされています。 しかし、抵抗勢力が多くて実現がままならない。そこで我々 は、かれらの抵抗勢力をいかに納得させるか、そのための方 策を考えます。 目的は、一つ。それは企業に新しい風を吹かせて活性化させ ること。しかし、目標は、一方がアイデアの創出であるのに 対し、一方は、抵抗勢力を減らしていくことにあります。 例えて言うならば、小さな玉を転がすためには、まずは背中 を押す、つまりアイデアやモチベーションを提供することが 重要なのに対し、大きな玉を転がすためには、摩擦係数を減 らして転がりやすくしてあげることが大切になる、というこ とです。 ■ まちおこしもケースバイケース まちおこしでも事情はそれほど変わりません。 個別差はあるにせよ、大規模な地域は、やることは明確であ るのにできないジレンマを抱え、小規模な地域は、やる気は あるのに、その具体的な実現の方法がわからない、というジ レンマを抱えているのでしょう。 まちおこし、と一言にいっても、置かれている状況や、地域 の特性によって必要なポイントは様々です。一度、規模、と いう点に注目して、今、貴方の自治体に何が必要であるのか を考えてみるのもよいかもしれませんね。 ————————————————— ○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ) 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。 これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが し続け、多くの地域の活性化に携わっている。 現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元 の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結 型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて いる。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
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