第219号 期待

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       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 期待 』
■ 地域再生行脚100 -No.68-
       ~ホンモノの温泉って何?~ 【山鳩湯】
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
 ■ 期待
 こんにちは、小林です。サッカー・ワールドカップ日
本代表の初戦が終わりました。勝利を期待してただけに
結果は残念なものでしたが、それとは別に全国各所のサ
ポーターが一心不乱に日本を応援する姿に今更ながら見
入ってしまいました。
 1998年に初参加したワールドカップからこれまで
日本代表チームが徐々にレベルアップしてきたのは誰の
目にも明らか。ナショナリズムも一緒になって「うまく
いけば決勝リーグに行ける」という期待が全国で膨らん
でいるのがここのところビシビシと伝わってきます。
 さて、この期待。周囲がこれほどまで期待してくれる
ことは、試合をする選手達にとっては概ね良い後押しに
なります。「頑張ろう」と思うだろうし、多少の障害も
乗り越える気持ちになれるでしょう。周囲と担い手のこ
の関係は、まちおこし支援でも全く同じ状況が生まれま
す。担い手ばかりが努力して周囲が全く無関心の場合は
だいたいうまくいきません。最悪の場合、相手の批判を
始めたりします。
 逆に担い手に周囲が期待し、応援してくれるケースで
は、とんとん拍子に事が進み、まちおこしへの援助者や
情報も集まってきます。これは本当です。
 昨日の敗戦が決まった瞬間、日本中が静まり返った気
がします。それほどに大きい日本代表への勝利の期待。
ワールド・ベースボール・クラシックで初代チャンピオ
ンになった野球のような世界標準の実力は持っていない
が、それでも誰もが勝利を期待するサッカー。実力はと
もかくサッカーもまちおこしも、こういった担い手と周
囲が一丸となった関係こそ、成功を手中にする原動力に
なるのだと感じます。(小林 祐司)
★初戦を得失点差2で落とした日本。「こうなったらブ
 ラジルには日本以外には5-0ぐらいで勝ってもらわ
 ねば!」と思うのは私だけ?(^^)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 地域再生行脚100 -No.68-
       ~ホンモノの温泉って何?~ 【山鳩湯】
 
こんにちは。古川です。行脚も68回になりますが、まだ
まだ日本の色々な地域には面白い場所が眠っていますね。
さて、奈良県吉野郡十津川村が全温泉「かけ流し宣言」を
したのは2年か3年前でしょうか。某温泉の成分偽表示事
件を受けて、高らかに宣下されました。その後ホンモノの
温泉とは、循環・ろ過・加熱温泉をしていないところであ
るという風潮が広まったようです。
そのプロモーションあってか、いまでもかけ流し温泉は大
人気ですね。そうなればといざ足を運ぶのが私。
先日は、吉野郡内のとあるかけ流し温泉、山鳩湯へいきま
した。大阪から車で約2時間半~3時間といったところで
しょうか。カルシウムイオン濃度が非常に高く、鍾乳洞の
ような風呂桶の風貌はそれだけでかけ流し温泉の価値をよ
り豊かにしています。ゴツゴツした湯船の中の足場はソリ
ャキモチいいものでした。
私は、プチマーケティング調査(笑)として、裸の付き合
いで知らないヒトに「何処から来ました?」「何しに来ま
した?」とその山鳩湯に来るお客がどんな人なのか話しか
けました。
私が声をかけた客は山鳩湯を尋ねる理由を「ホンモノだか
らね、ここは」「わざわざお風呂だけに来るよ」といって
おりました。確かにです。接客や施設はいまいちでしたが
(すみません)、「湯」が特徴であるゆえの圧倒的一番化
が出来ています。かけ流しパワー恐るべしです。
さて、この仕事をするまではまったく知らなかったのです
が、温泉には源泉かけ流しと循環(加熱)とがあるわけで
す。当然、かけ流しのほうが経費は安い。循環ろ過・加熱
には運転のエネルギー代がかかり、結局のところその経費
が月に何十万とかかる温泉宿は経営の重荷になっています。
しかし、入湯料金は、どちらであっても一緒なんですね。
顧客はその背景で価格を選ばないのです。
そこで「なるほどな~」と想ったのが、兵庫県の某温泉地
域の温泉宿にあった温泉表示表でした。
かけ流し:循環
加熱、 :非加熱
など項目ごとに表にしており、それぞれに「チェック欄」
と「理由欄」があり、自身の経営手法(温泉の造り方の手
法)を、わかりやすく、説明していました。うちはかけ流
しではない。しかし・・・と説明があるわけです。なるほ
ど、温泉には色々とあって、ここはこういう理由でこうや
っているんだなとわかるわけです。選ぶ人が選べばよい。
農薬はニセモノ、木材の高熱人工乾燥はニセモノ、添加物
食品はニセモノ、確かにホンモノとは遠いですが、それを
真っ向否定することも、真っ向肯定することもできません。
だから、それぞれのメリットデメリット。それを説明して
あげて顧客に対し、「温泉も色々あってここはこのポジシ
ョンを取っているんだ」と情報提示をしてプロモーション
をする。これが大切でしょう。ここに学びあり。
相手を非難批判するのではなく、たくさんあるの中で私た
ちはこの位置にいます。理由もあります。情報開示の大切
さ。あとは、総合的にサービスを含めて、消費者が選んで
くれるでしょう。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」
に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2
つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化
と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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