第216号 どんだけ強いか

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  第216号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 どんだけ強いか 』
■ 地域再生行脚100 -No.65-
  ~パブリックビジネスセミナー~  東京
■今がチャンス!これを知って、実行すれば、
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 ■ どんだけ強いか
 こんにちは、小林です。3、7、11、19、26、
41、73。何の数字でしょう。実はこれ、マーケティ
ングの世界でよく使われる「市場占有率(占拠率)」の
数字です。船井総研のみならず、企業が自社商品を戦略
的に販売していくときなど、しょっちゅう使用されてい
るものですが、どんな意味があるのでしょうか。
 まちおこしの主力商品が「特産物」ならば、特産物市
場に占める自分たちの売上高が何%をしめているか、ま
た「観光地」であれば観光市場の何%の売上を占めてい
るか。そういった数字をはじき出すと、自分達のまちお
こしの位置(力関係)が把握できます。
 もし73%程度ならば完全な独占状態(かつてのキリ
ンビールが典型)。41%程度なら他の追随を許さない
安全な状態(例として国内におけるトヨタ自動車)。2
6%ならば市場内における「強者」になります。逆に3
%程度なら市場内で「かろうじて存在を認められている
程度」、7%は競合から「競合として一応は意識される
存在」ということになります。
 実際に計算してみると・・・
東京の観光市場が年間2000億円だとしましょう。都
内のある観光地域(例えば奥多摩やお台場エリアなど)
の年間観光売上高が520億円だったとしたら、その地
域は、東京都における観光市場の26%を占めているこ
とになります。上に書いたように、市場内で26%程度
を占めるならば「強者」です。船井総研では地域一番レ
ベルといいますが、他者に対して明らかに有利なポジシ
ョンです。ひとたび施策を実施すれば、市場における地
位が高まったり、利益が生まれやすかったりという位置
にいます。
 単に3、7、11・・・の数字ではなく、それぞれ市
場にしめる自分のポジションや力関係がわかるのがこの
数字の意味。であればまちおこし市場における皆さんの
位置付けも売上から力関係が把握できます。市内におけ
る自分の観光スポットの位置付けなど、最初は小さなエ
リア内で調べるのでかまいません。一度、一定のエリア
を設定して自分達のポジションを把握すれば、次に何を
すべきかが決まってきます。3%の占有率しかないまち
が突如26%になることはなく、まずは7%を目指すな
ど地道な占有率のアップから始めることになります。当
然3%は弱い部類なので、とるべき施策も「弱者の戦略」
(よく言われる得意な部分に経営資源を集中させる「一
点突破」)を軸に進めます。
 皆さまのまちおこしは、地域のまちおこし市場におい
て何%を占めているでしょうか。一度市内や県内の市場
規模を調べ、自社の位置付けを把握してみるとおもしろ
い結果が見えてくるはずです。私どもがよくいう「地域
一番化」の道は、ポジションの把握から始まるです。
(小林 祐司)
★この数字は「ランチェスター理論」と呼ばれるものか
ら生まれました。元々戦争で敵を叩き潰すための理論で、
かつてアメリカが太平洋戦争で日本を破った際にはこの
理論が活用されたと言われてます(+ +)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.65-
~パブリックビジネスセミナー~  東京
本日は、先週弊社で行われたパブリック・ビジネスセミ
ナーについてお伝えいたします。
5月16日、そのセミナーは開催されましたが、その熱
気たるや、大変なものでした。アンケートによれば65
%が大変満足、30%が満足、5%が普通、という通常
では考えられないような反応があり、正直主催側も驚き
を隠すことができません。では、なぜこのセミナーが受
け入れられたのか?我々が素晴らしかったのか?
それもある!!と言いたいところですが、実際の理由は
他にあります。つまり、まさに今!!我々が考える地域
で完結するパブリックビジネスが地域に受け入れられる
素地ができあがりつつある、ということです。
今回は、残念ながらセミナーに参加できなかった皆様向
けにも、そのエッセンスをお伝えできればと思います。
※ パブリックビジネス
これまでは、行政が担当してきたがなんらかの理由で民
間が代行することになる事業群を指す。
■ いま、なぜパブリックビジネス?
パブリック・ビジネスと聞くと皆さんは何を思い浮かべ
るでしょうか?指定管理者制度、PFI、それとも市場
化テスト?いえいえ、それだけではありません。例えば
食品リサイクルやバイオディーゼル事業など地域によっ
ては行政が関わってくるパートが多ければそれはそれで
パブリックビジネスとなるのです。
パブリックビジネスとしての民間への移行が行われる理
由は主に以下の三つにあることは以前、行脚No.63
でご説明したとおりです。
1:財源負担の軽減
2:民間手法導入によるサービス向上
3:根本的な官⇒民への動き
しかし、実際にどの程度のニーズがどの程度あるかは、
市場調査をしてみないとわかりません。
■ どこにパブリックビジネスのニーズがあるのか?
第二にご説明したのは、そのニーズを知るためには、マ
クロに市場を捉える必要があります、ということです。
例えば、今回のセミナーでは給食センターPFIをご紹
介するパブリックビジネスの一つとしてご紹介しました
が、その理由は
1:厚生省の衛生基準の厳格化によりあたらしい方式の
  給食サービスが求められている【政治的理由】
2:地方では特に少子高齢化がすすみコスト削減を達成
  できるセンター方式がすすむ【社会的理由】
3:センター方式ではない自校方式が14000存在す
  る小規模センター(2000食以下)が2000存
  在する【経済的理由】
4:新しい衛生基準を達成する方式HACCPが比較的
  安価で浸透できるようになっている【技術的理由】
という4点に有りました。これだけのデータが出揃えば
この給食センターPFIの市場がどれほどの可能性があ
るかを実際の数字で算出することができます。
今回、ご紹介した8事業の全てに可能性を感じていただ
けたのも、こういったPEST(政治的、経済的、社会
的、技術的分析)の側面からの裏づけがあったからでは
ないかと感じております。
■ 参入方法の”型”をつかむ!!
とはいえ、ニーズを掴んでも、その市場への参入方法が
分からなければ、なかなか参入することはできません。
そこで重要になるのが、今回セミナーでご紹介した「民
間発案PFI」のような法律的にも認められる、新規参
入の型を理解し、実践することです。
この型をうまく使うことでこれまで「受け」一辺倒だっ
た受注スタイルを、明確に「攻め」に変えることが可能
になります。
具体的には、「型」に則ることで、行政にたいして民間
から提案を行い、検討してもらえるようになるのです。
これは、そのほかの全ての8事業においても重要であり
それぞれの事業に、それぞれの特徴的な参入方法をご提
案できたからこそ、今回のセミナーの満足度は高かった
のでしょう。
■ 最後にポイントをつかむ!!
最後に重要なことは、それぞれの事業のポイントをつか
むことです。例えば8事業の1つである、火葬場PFI
では、寡占状態にある火葬炉メーカーをいちはやくコン
ソーシアムに受け入れることがポイントになります。こ
のような、事業特性を明確につかむことが事業の成否を
左右します。
■ これからが”旬”のパブリックビジネスへの道
以上のほかにも色々なポイントがあります。今ならば、
特別ビデオの販売もありますので、このメールにご返信
くだされば、応じることが可能です。パブリックビジネ
ス、それはまだまだライフサイクルでいえば導入期のビ
ジネス。これから参入を果たす皆様は、是非以上のポイ
ントをつかんで、チャレンジしてください。地域の発展
はこういった試みの一つ一つからスタートします。
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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