第212号 迷惑客を排除する~その2~

───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!────
  ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓
  │週││刊││ま││ち││お││こ││し│
   ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛
  第212号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,944部発行───
  ●○●○「週間まちおこしHP」○●○●
        http://www.machiokoshi.net/ 
これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの
情報が大幅にプラスされました。
★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき
ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします!
★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり!  
    ◆http://www.machiokoshi.net/◆ 
*****************************************************
        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 迷惑客を排除する~その2~』
■ 地域再生行脚100 -No.61-
~鳳凰の雛達~   神奈川県 藤沢市
■~ 50兆円のパブリックビジネス参入への決定版 ~
     『パブリックビジネス セミナー(5/16)』
  ~ 地域の 地域による 地域のための公共事業 ~
     
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
 ■ 迷惑客を排除する~その2~
 こんにちは、小林です。いよいよ今週末から民族大移
動が始まります。全国の観光地域が活気付く時期だけに
ここで大きく成果を出しておきたいところです。
 さて、今週は「迷惑客を排除する」とうたった先週の
続きです。温泉をもつ観光施設がいかにして暴力団関係
者に来ないようにするかについてです。先週、施設が所
轄警察や暴力団追放運動推進センター(県ごとに設置)
と連携する過程をお伝えし、そこで要となる要素が「弁
護士の存在」というところまで書かせていただきました。
 そう、暴力団関係者を施設に入れないためには、弁護
士の力が必須です。「施設には今後足を踏み入れないこ
と」と記載された「通知書」が必要になるのがその理由
です。これを暴力団の組事務所に配達証明つきの郵便で
出すことで、施設側は「これからは、暴力団関係者を一
切入店させない!」ということを弁護士を通じて高らか
に宣言します。地域には民暴委員会というものがあり、
その筋専門の強力な弁護士が名を連ねていますが、「通
知書」は委員会弁護士の連名で郵送されるだけに暴力団
関係者にとっては「非常にやっかいなもの」が突然に手
元に届くことになります。「法」を扱う弁護士の「通知」
は、我々が考える以上に暴力団の動きを抑制するのです。
 さらに「通知書」を送付した旨は弁護士から所轄の警
察署に伝わります。「通知書」に背いて来館した暴力団
関係者は、施設スタッフの退館指示に速やかに従わない
ときはすぐに施設張り付きの刑事さんに連行される仕組
みです。
先週から民暴委員会の弁護士さんと何度か打合せをしま
したが、打合せの経緯を所轄警察に連絡するたびに刑事
さんの対応がありがたい内容に変わっていきました。今
では、「リニューアルオープンの4月27日からゴール
デンウィークが終わる迄の10日間は、パトカーを巡回
させてくれるとともに私服警官が館内に複数名で張り付
く」という確約と、張り付く刑事さんの携帯電話番号ま
で教えてもらいました。暴力団関係者とスタッフが対峙
した場合、携帯を鳴らすと館内にいる刑事さんがすっ飛
んで来るという形です。
 全国の多くのところは、所轄の警察にのみ民暴対応を
お願いしますが、これだけだと警察は動けません。暴力
団追放運動推進センターとの連携、さらに弁護士の「通
知書」が警察の方々を頼もしい味方に変え、暴力団関係
者を排除する「弁護士・警察・追放推進センター・施設」
のネットワークを最強のものにしてくれるのです。
 これまで数え切れないほどの施設を回りましたが、暴
力団関係者を排除しきれないところはまだたくさんあり
ます。しかし丸腰で対応するのと、上手な仕組みを用意
して対応するのでは、結果が大きく変わります。後者は
何より施設側の精神的な支えが違います。
 「そんな。ある時から突然暴力団を追い出すのはとて
も無理だ」と考えることなく、勇気をもって排除の動き
に出るのであれば、ご紹介した仕組みを試してみてくだ
さい。排除成功への道のりは「暴力団追放運動推進セン
ター」への一報から始まります。(小林 祐司)
◆全国暴力追放運動推進センター公式サイト ⇒
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~boutsui/index_oshirase.html
★本日、施設の下見に来てくださった刑事の面々。玄関
の前に立ったとき、「暴力団が来ました!」とスタッフ
が勘違いしてました。正直「やっぱ、そう見えるよな」
と内心ささやいてしまいました・・・。(T_T)
————————————————-
○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 地域再生行脚100 -No.61-
~鳳凰の雛達~   神奈川県 藤沢市
 
◆紹介サイト ⇒
http://www.machiokoshi.net/100angya/angya040.html
本日のまちおこしは神奈川県、藤沢市のベンチャー起業
家育成の試みからお送りします。
地域活性化の手立てとしては何が有効か。
地域産品のブランド化?
地元企業の一番化?
イベントなどの全国化?
もちろんこれらも有効ですが、今注目されているものに、
“地元ベンチャーの育成”
があります。ある研究所の調べによると、地域活性化要
因の決め手として最も大きな期待を寄せられているのが
この創業の活発化であり、実に50%以上の人が、まち
おこしの起爆剤になると考えています。
しかし、海外に比べて企業リスクの高さが指摘される日
本において、しかも地方において起業に対するモチベー
ションを高めるには限界があります。
では、どうすればよいのか?
そこで動き出したのが、本日紹介する鳳雛塾です。
■ 創業のリスクをチャンスに変える。
鳳雛、火の鳥のヒナを表す、この鳳雛という言葉はずば
り、ベンチャー企業家のヒナ達を指し、その指名は彼ら
を鳳凰にすべくサポートすること。
ちょっとした違いといえば、この鳳雛塾の特徴は、「地
域企業、ベンチャーの強化」にその指名を特化している
ことです。
通常、都会で開催される起業家向け勉強会を改変し
1:授業料を下げ(地元でも来られる)
2:授業内容を変え (地域の特色を盛り込む)
3:地域に熱い人財で教育する
という内容になっています。
バックには、地域経済を憂える地域の金融機関や一番企
業が支援につき、まさに産官学のコンビネーションで地
域を下から押し上げようというのがこの鳳雛塾の狙いで
す。
この鳳雛塾、実は佐賀から始まっているのですが、その
授業内容は、地域の特色を盛り込んだ完全オーダーメイ
ド。講師も地域への志の高い、MBA出身者が行い、企
業家輩出、そして地元の強い企業づくりに大変役立ちま
した。
■ 地元の長期的活性化には人財化を!!
まちおこしは、短期のイベントや、中期のブランド化で
成功します。しかしそれ以上にそれを引っ張る人財の育
成が、長期の視点では不可欠になります。
まだまだ成功している地域はすくないといえますが、い
まからすぐにでもできるのが人財化の試み。
鳳雛塾を立ち上げてみるのもよし。
またコンサルタントに頼むのもよし。
http://www.machiokoshi.net/consulting/consulting001.html
できる範囲で構わないとおもいます。是非人財化を試み
ることをオススメします。(杤尾圭亮)
—————————————————
○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

地方創生セミナーのご案内

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る