第209号 目の輝き

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  第209号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 目の輝き 』
■ 地域再生行脚100 -No.58-
  ~農産物ブランド化~【全国みんなブランド化?】
■ 注目セミナー
  温泉・温浴業
「GW以降の閑散期も爆発的に集客できる方法
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 ~魔の6月集客昨年対比120%を目指す~
     
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 ■ 目の輝き
 こんにちは、小林です。先週あるまちおこしの報告会
にいってきました。地元のいろんな立場の人(その日は
20名位でした)を前に、調査の経緯や結果、今後のま
ちの活動、期待できる効果など、調べたことをつぶさに
説明してまいりましたが、その際に強く印象に残ったこ
とがありました。
 それは聞き手の「目」。もっというと「目の輝き」で
した。今回みたく、まちの活性化策とその方向性につい
て調査することは、そう珍しくありません。調査を報告
書にまとめ、皆の前で報告会を開くことは、最もオーソ
ドックスな業務です。ただ、報告会にただよう雰囲気は
まちによって大きく異なります。それは聞き手の「目」
にダイレクトに表れます。
 
 今回の場合は、こちらがページをめくるごと、事例を
説明するごとに地元の方々は、大きくうなずいたり、腕
組みをして考え込んだりと、皆さんのまちおこしへの強
い想いが、ビシビシと伝わってきました。「目はクチほ
どにものを言う」といわれますが、やる気のある方々は
本当に食い入るような目をされるのです。
 経験からいうとこういったまちは、遠からず活性化に
成功します。優秀な人が多いとか、戦略が優れていると
かの細かい話よりも、まちおこしに最も大事な「地元民
が本気である」という要素が前面に出ていれば出ている
ほど、紆余曲折はあれど、まちは活性化していくもので
しょう。
 報告書の説明は、小1時間で終わりましたが、その後。
これは想像通りでしたが、質問が嵐のように出ました。
それも「うちは今こういう販促をしているが、地域活性
化のために何が足りないか?」、「通信販売を始めるに
は、どうしたらよいか?」といった前向きな質問ばかり。
答えているうちに、何だかまちおこしの策を即実行した
い気になりました。
 まちおこしを成功させる要素。それはつきつめると本
人たちがどこまで本気かどうかにつきます。本気の場合、
皆さん必ず今回のような「目」をされている気がします。
ちょっと精神論的になりましたが、こういった「目」を
持ったまちと今後も付き合いを深め、互いに成功を分か
ち合っていこうと強く思いました(小林 祐司)。
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
★東京で桜が満開の日に、札幌に飛びました。1時間半
の飛行で真冬に逆戻り。同じ日本でも大違いでした。
北海道の満開は一ヶ月先だって・・・(.。.) 
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■ 地域再生行脚100 -No.58-
              ~農産物ブランド化~
           【全国みんなブランド化?】
こんにちわ、古川です。先週は「○○県農産物ブラン
ド化推進研修会」ということで、100名近い聴衆の前
で弊社のメンバーに講演依頼がありました。農産物の
ブランド化をどうするのかというテーマですが、弊社
としてのメッセージは主に以下のようなことをお伝え
しました。
「市場に左右されるのは、農産物であるからだ」
「農産物から商品へ 商品から情緒的物語へ」
「ブランド化が最終目的ではない、
 農家の手取りアップが最終目的なのである」
「やるかやらないかだけです」
若い人が農業を継がない。それがなくなるには、なに
も一個一万円で売れるイチゴを作るかというのではな
いのです。農家の通帳にいくら入るかが重要なのです。
私が出会ったJA職員さんもそう熱弁されていました。
利益が上がるだろうとブランド化するという動きはそ
もそも、本末転倒です。利益を上げるため、収益を上
げるため、農家の手取りを上げるためのブランド化な
んです。当然、林業も漁業も然りです。
ブランド化すれば利益になるのではなく、利益を上げ
るために、ブランド化という手法を使うのです。当然、
高品質は最低限必要。品質は必要条件であって充分条
件ではないのです。
さて、私はその日、初めてとある農法のイチゴ農家の
現場に出会ったのです。露地栽培ではなく、空中栽培
です。ビニールハウスの中に、パイプを立て、腰の高
さほどに苗を植え、実はイチゴが空中にぶら下がって
できているのです。しゃがんで下から上を見ると、大
きな飴玉がぶら下がっているようにイチゴがきらびや
かに光って宙を浮いているのです。路地の場合は裏側
が白くなったりするが、空中の場合は、全体が真っ赤
に甘く見えるのですが。30代の若い農家さんに
「食べていいですか?」
というと「夜じゃなきゃおいしくない。昼は光合成し
ているから甘くはないんだ」とこだわりを言われ、さ
らに、「食べるときは、下手を取って頭から食べる。
下のほうが甘いから、後に甘みが残るんだよ。」と
そういわれ、感動したのです。
初めて知りました。どうにもこうにも、農の世界は、
伝えるのが下手なのでしょう。売り物+売り方の合計
で人は物を買うのです。東京でニセモノの果物を沢山
食べてきた都会の人の私たちを刺激してほしい。見せ
方で負けるのはもったいない。と私は講演で最後に少
し話しました。
また弊社としての最後のメッセージを伝えましょう。
「どこいっても、うちは特徴ねぇんだっていいますけ
れども。産地が違うんです。産地が違うということは、
人も違うし、育てた風土も違うし、いろんな違いがあ
るんです。その小さな違いを伝えてきたところ、消費
者と向かい合ったところが、利益を上げてるんです。」
「種まきしてますか?刈り取りしかしてないんじゃな
いんですか?確かに投資は勇気が要ります。でも、い
つまでも昔の金融商品に頼ってませんか?昔のままの
農産物に頼ってませんか?あらたに売るもの、売れる
ものを創るには、誰でも「時」と「金」を費やしてい
るんです。夕張メロンも何年もかかってあの地位を築
いたんです。」
表層的なブランド化に走ることの意味の無さ。その中
で、農業そのものの楽しさ、美味しさ、幸せさ。をど
う伝えていくか。応援したいものです。是非とも、農
産物のブランド化ならぬ、利益化をしたいのならば、
弊社(私)のほうにまずはご連絡をください。事例も
多く増えています。
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。今年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。
現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑戦してお
り、常に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテーマを
追求している。特に、林業・山村の活性化と、国内の材
木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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