第205号 ローコストリニューアル

───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!────
  ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓
  │週││刊││ま││ち││お││こ││し│
   ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛
  第205号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
────────────────── 1,921部発行───
  ●○●○「週間まちおこしHP」○●○●
        http://www.machiokoshi.net/ 
これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの
情報が大幅にプラスされました。
★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき
ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします!
★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり!  
    ◆http://www.machiokoshi.net/◆ 
*****************************************************
        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 ローコストリニューアル 』
■ 地域再生行脚100 -No.55-
~まちおこし会議~    東京 船井総研オフィス
      
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
  
■ ローコストリニューアル
 こんにちは、小林です。今週はリニューアルのコスト
について書きます。まちおこしの関係で行政さんのご支
援をしておりますが、先日少し驚くことがありました。
観光ホテルのリニューアルに関して、来年度の事業予算
を確保するための先方の概算見積を見たときに、思わず
「高い!高すぎる!」と叫んでしまいました。
 一般に公共施設の建築工事は、理由はいくつかありま
すが、民間のケースよりも幾分か高くなる傾向がありま
す。でも私の感覚とズレていたのは、そんなレベルでは
ありませんでした。正直言って倍近くかかっているので
はないか、というぐらいです。
 色々と意見を聞いた後にわかったのは、リニューアル
に対する意識の違いでした。当然費用対効果の観点から
いかに安くて効果の高い内容にするか。その最大公約数
を狙うのが普通です。特にこういった仕事を続けている
と、色々とローコストで効果の高いテクニックや情報が
増えてくるので、「このリニューアルならば、この程度
の価格で十分インパクトの強いものになる」というのが
感覚的に身についていました。しかし、先方はそうでは
ありませんでした。ガッチリと工事をしてこそリニュー
アル効果が大きくなるといった感覚が根っこにあり、結
果として工事費用がこちらと大きく離れてしまったので
した。
 この場を借りて、また誤解を恐れずにお伝えしますと
ホテルやその他の商業施設がリニューアルした際に、訪
問客が注目する部分は実は限定的とも言えます。まず玄
関の雰囲気。それからメイン廊下周辺の内装、またホテ
ルならば露天風呂や客室といった具合です。これらは何
も重厚な造りにする必要はなく、「あぁ、確かに新しく
なった」と思わせれば十分だったりします。当然一箇所
くらいは大転換を実感させる箇所があるべきですが、昨
年に、ある老舗温泉の一大リニューアルをした際、心臓
部たる温泉部分について大きく費用をかけたところと、
信じられないくらい安く抑えたところがありました。心
臓部だってやりようによっては、ローコストですみます。
具体的には、室内浴場の全ての壁と床は基本的に元のパ
ーツを残して、あとは木材を壁に打ちつけたり、柱の色
を白から赤に変更したりする程度に留め、坪あたり15
万円程度で実施しました。
 このお話を公共施設のリニューアル担当の方にお話し
たら、「え?そうなの?でもいくらなんでも、それじゃ
まずくないか?」という、ちょっと不安がられたご意見
をいただき、納得いただくまでには至りませんでした。
確かに不安はごもっともだと思います。何せ、単価が倍
以上違うのですから、ある意味まともなリニューアルじ
ゃないと感じたかもしれません。しかし、上で述べたよ
うに、工夫しだいで安く十分効果のある方法があります。 
今回のやりとりで、まだまだ情報提供の力不足を感じま
したが、低予算で収めるリニューアルでも高い効果が得
られると経験上知っているだけに、根気よく話を続けた
いと思っています。(小林祐司)
————————————————-
○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。「農」を通したまちおこしの研究も進めている。
★徹夜明けで新幹線に乗りました。新大阪だと思って
急いで降りようとしたら、まだ名古屋。危うく意味の
ない途中下車をするところでした・・・(××) 
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
■ 地域再生行脚100 -No.55-
~まちおこし会議~    東京 船井総研オフィス
こんにちは!船井総合研究所、地域ブランド創造チーム
の杤尾です。
本日のまちおこしは…東京駅の目の前という大都会での
まちおこし会議です。実はこの会議、船井総研と、早稲
田大学大学院 公共経営研究科のみなさんと行いました。
●まちおこし勉強会とは、、?
まちおこし勉強会。それは実際に地域で業務に携わった
ことのある各地の役場職員(早稲田の行政研究科という
大学院は実はこういった社会人学生が非常に多い!!)
学生、それにまちおこしという業務に携わっている、ま
ちおこしコンサルタントが情報を交換するための、気付
きの場です。
この勉強会、まだ始まってから二回目なのですが、なか
なか面白いテーマが満載です。例えば、某有名人が球団
を誘致したA地域は、まちおこしにその球団をもっと有
効に使えないか迷っている最中です。
某S地域では、知名度こそ低いのですが知る人ぞ知る地
域に眠る一次産品をブランド化しようとふんばっていま
す。
行脚を連載し始めてからすでに50回を超えました。し
かし毎日を活性化と共に過ごす我々でも、日本に眠る魅
力の新鮮さ、そしてそれらを活かそうとする皆さんの努
力が非常に伝わってくる、そんな実りの多い勉強会でし
た。
● 会議の秘密は東京という立地にあり!!??
では、なぜ、このような新鮮さがあるのでしょうか。
その秘密は、東京のオープン性にあります。
もちろん、多少なりとも蓄積されている船井総研での行
脚実績、まちおこし実績と、早稲田の大学院で研究を積
んでいる学生、そしてなによりも彼らが自治体で実際に
実務を行っている職員さんや政治家である点が大きいの
は事実です。
しかし、それだけでこんな会議ができるでしょうか?
そう!!実は、より重要なことはその会議が東京という
非常にオープンな中心地域で行われているからです。
そもそも、東京という都会が東京であり続けられる理由
は何か?それは、東京という土地がいかなる価値観をも
うけいれる、”開”の特性を備えているからです。こう
いった特性があるからこそ、実際に業務を行っている役
場職員を集める大学院が生まれ、そしてそこに集う学生
が船井総研という「まちおこしコンサル会社」と情報交
換する、という素地がうまれるのです。
● 中心の特性を活かす!!
「まちおこしの秘訣はなんでしょうか?」
いつも聞かれるその質問に、我々コンサルタントは、多
くの場合、地域の特性をいかし外貨(都会のお金)をよ
びこみ、各地域にワクワクやドキドキを創出する仕組み
を提案します。
しかし、そんな素晴らしい素材をもちながら、そういっ
た企画が地域発でなかなか出てこない。その理由はなに
か?
それは、概して魅せ方があまりうまくないからなのです。
片や東京では、良いものを良い方法で良い人たちに売れる
仕組みがいつも開発され続けています。なによりもそれを
受け入れる素地がここにはある!!
情報が集まり続ける大都会、東京。今後、まちおこしを行
いたければ、この土地のトレンドを掴み、自分の地域の産
品に適合させ、展開する方法を考えるのも良いのかもしれ
ません。
ちなみのこの前、行ったまちおこし会議に使った会議室は、
みなさんの要望にいつでも応えられるように空けておいて
います。なにか相談がある、もしくは東京のトレンドがつ
かみたくて東京に来た、、、という方はいつでも相談にの
りますよ。(杤尾圭亮)
—————————————————
○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

地方創生セミナーのご案内

コンサルタントコラム

ページのトップへ戻る