第193号 露出狂

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  第193号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 露出狂 』
■ 地域再生行脚100 -No.43-
  ~ まちおこしの完成とは ~ 大阪からほり倶楽部
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
  
 ■ 露出狂
 こんにちは、小林です。「ダイヤモンドだって倉庫に
入れてりゃただの石さ」というセリフ。どんなに価値あ
るものでも誰の目にも触れなければ意味がない、という
ことですが、この類の言葉は時折耳にします。さてさて
皆さんのまちは果たして大丈夫でしょうか。
 インターネットが普及して久しいですが、皆さんのま
ちも「わがまちの見所はここ」といったサイトを持って
いるはずです。でも訪問いただく際のホテル・旅館はき
ちんと人の目に触れるようになっているでしょうか。ま
ちおこしと宿泊は表裏一体。ここが見えずじまいだとみ
すみす訪問客を逃すことになってしまいます。
 お客さまが利用する宿泊予約サイトはだいたい決まっ
ていて、サイトに掲載してもらうことで、全国の方に自
店を見てもらう機会は飛躍的に高まります。知っている
方は「当然だよ」と思うかもしれませんが、これまでの
経験だと地方のまちにある宿泊施設には、こういったサ
イトを活用していないケースが少なくないと感じます。
 宿泊予約サイトとは、「楽天とラベル」、「じゃらん
ねっと」など、皆さんが出張や旅行に行く際に普段から
気軽に活用しているもののことです。サイトを通した予
約発生時に数%の手数料がかかりますが、掲載のための
イニシャルコストはなく、広告・宣伝費がかけられない
ところには都合がよいはずです。
 これについて先日、業績の昨年対比が毎月115%を
超えるようなホテルの経営者とお話ししました。大阪の
自店ホテルにピタリ接する形で大手チェーンの新型・大
型ホテルが昨年秋にオープンしてくるなど、非常に厳し
い中で実績を上げ続けているだけに、30代前半の若い
方ですがあらゆる話にとても説得力がありました。その
方曰く「ひとつは露出度が大事。サイトを活用して目立
ちまくるようにすることです。それこそ露出狂になるぐ
らいの気持ちでやったほうがええですわ。」と関西弁で
語ってくれました。
 当然情報をどんどん発信する以上、施設事態が清潔・
安全であり、置いてある商品や接客も一定レベルをクリ
アしている事が前提ですが、もしそれ以上というならば
とにもかくにも利用見込み客の目に触れる努力が必要で
す。「ダイヤモンドだって、倉庫に入れてりゃただの石
さ」ということにならないようにしたいものです。
(小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。「農」を通したまちおこしの研究も進めている。
★京都に潜伏してました。早朝の5時頃に窓の外をみた
ら、京都の山々が朝日に照らされ、ちょっとした感動を
覚えてしまいました。(^^) 
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■ 地域再生行脚100 -No.43-
~ まちおこしの完成とは ~
               大阪 からほり倶楽部
みなさん、こんにちは。地域ブランド創造チームの杤尾
です。本日の行脚は、大阪は”からほり倶楽部”のまち
おこしからお送りいたします。
からほり倶楽部とは、大阪の空堀地域の商店街一体を再
び「誇りある地域」にするために様々な活動をし、いよ
いよ今その完成に近づいています。本日は、その試みと
ともに完成とは一体何を意味するのかをお伝えします。
【からほりの完成】
この商店街、実は最初はあまりまちおこしに乗り気では
なかったといいます。これは様々なまちおこしに見られ
る事例ですが、「うちのまちには何にもないから、、」
という雰囲気があり、それをうまく盛り上げたのが、外
からの人々が多かったからほり倶楽部だったわけです。
からほり倶楽部での試みはまさに様々。
↓↓↓↓↓ 詳しい様子はこちらを!! ↓↓↓↓↓
 http://www.machiokoshi.net/100angya
最も有名なのは、長屋を利用したショッピングスペース
「萌(ほう)、練(れん)、惣(そう)」の設立や、商
店街の三つの組織を巻き込んだ「からほりまちアート」
さらにからほり出身の大作家「直樹三十五」の記念館建
設などによって、新しい風を吹き込んでいきました。
【まちおこしの完成とは手を離すこと】
しかし、特筆すべき点はそれぞれの試みではなく、その
戦略性です。戦略、、、といっても何も難しいことでは
ありません。簡単に言えば、、、
「自分が離れたときのことを考える!!」
ということです。からほり倶楽部は外の団体です。その
目的は、空堀という町に”誇り”を取り戻すことです。
で、、、あるならば、、、自然とその誇りを守り、育て
るのはそのまちの人でなければ長続きしないでしょう。
からほりでは、例えば誇りの象徴ともいえる「直木三十
五」の博物館はそれはこぶりなもので、いつでもまちの
ひとが運営できるようになっています。
また、まちあーとを含め、それらを運営するための資金
を捻出する企業組織もしっかり整備されています。中心
メンバーに話を聞いてみると、これまで脚光を浴びてき
たからほり倶楽部も解散するべき時が来る。その時は解
散すべきである、、、とのこと。このMLを読んでいる
皆様もご存知のように、多くのまちおこしで問題である
のは、
「”誇り”を取り戻す”ことにばかり注力してしまい、
その後の”誇り”を守り・育てる事まで考えていない」
点です。いつでもその先に想像力を働かせ、いつでも組
織を、仕組みを変える勇気を持つことが本当のまちこし
を完成させるのではないでしょうか。(杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
これまでに、多くの地域を行脚し、地域活性化の核をさが
し続け、多くの地域の活性化に携わっている。
現在は、特にPFIのアドバイザリー業務によって、地元
の、地元による、地元のための公共事業として、地域完結
型のPFIを提唱し、コンサルティング業務として進めて
いる。
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