第183号 メディアの活用

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  第183号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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■今週のまちおこし─『 メディアの活用 』
■ 地域再生行脚100 -No.33-
    ~ 時代の頭をつかむ~  三条あかり景色
◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
  
 ■ メディアの活用
 こんにちは、小林です。皆さんのまちで何かイベント
をやる際、情報発信はどうされているでしょうか。役場
の広報に情報を流したり、チラシを折り込んだりと、や
り方は様々だと思いますが、情報発信なるものは、「メ
ディア」を活用すると大きな効果を発揮します。
 先日、ご支援している自治体であるイベント(181
号で紹介の『ラーメン源平対決』)を実施しましたが、
結果は売上が月平均で昨年対比350%以上(注文数は
月平均で310%以上)の破壊的な業績を記録しました。
まちの中核施設のレストランは、これまでの不振を一気
に吹き飛ばし、いきなり町外からのお客さまも増えるよ
うになりました。一役買ったのはメディアの活用です。
 イベントに手ごたえを感じた段階で、即座に地元の新
聞記者に対して、電話と資料のファックス送付などを行
い、早いものだと2日後には周辺発行の新聞に紹介され
ました。最終的には2つの新聞とテレビにも紹介され、
9月の最後まで、18日間実施したイベントは、ラスト
5日間が平日だったにもかかわらず、業績の推移は収縮
せずに、最後まで伸び続けたほどです。これにかかった
費用は、電話代とファックス・メール代くらいです。
もちろんメディアに載せる以上、イベント自体の企画力
が必要ですし、業績を達成するまでの現場の方々の努力
はそれこそ一言では表せないほどですが、イベントの後
半に数字が大きく伸びた理由には、情報を幅広く発信し
たメディアの活用も見逃せません。
 他にも例はあります。九州の事例ですが、山村地域の
イメージをカレーライスに表現した『ふるさとカレー』
なるものを温泉施設で作成して、テレビとラジオの番組
ディレクター宛に郵送で資料を送付したところ、2つの
ニュース番組で紹介され、その月の部門売上は昨年対比
で130%以上にも達しました。ふるさとカレーとは4
人分程度のボリュームで、ライスが山の形をしており、
所々には昆虫を形どった食材が散りばめられています。
見た目にインパンクの強いものですが、名前も知らない
番組ディレクターにペラ一枚の写真資料と文章を送った
だけでこれだけの反応があったのです。やはりメディア
を上手に活用しない手はないと言えるでしょう。
 時々メディアによって需要が増したことを、「あれは
ラッキーだった。ある意味、ボーナス的な特需です。」
とおっしゃる意見も聞きますが、イベントの種類によっ
て情報の発信先を雑誌やテレビ、新聞、ラジオと使い分
け、またそれぞれ雑誌のターゲット(女性雑誌や年配雑
誌)や番組の内容を絞り込むなど、戦略的にメディアを
活用して入込み客数や売上を増やすのは、決して「ラッ
キー」ではなく、「実力」です。そうやって毎年コンス
タンスにまちおこしを進めていくのも、非常に効果的な
方法なのです。皆さんのまちも今のメディア活用により
幅を持たせて、「メディア戦略」なるものに本格的に取
り組んでみてはどうでしょうか。効果は絶大です。
                  (小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。現在は「農」を通したまちおこしの研究も進めて
いる。
 
★後日談。新聞記者さんから連絡がありました。また来月
もイベントやるなら一報くださいとのことです。(^^)
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■ 地域再生行脚100 -No.33-
     ~ 時代の頭をつかむ~  三条あかり景色 
こんにちは。地域ブランド創造チームの杤尾です。今週
は、以前にもご登場していただいた 小原啓渡氏が中心
となっておこなった、三条あかり景色についてお伝えし
たいと思います。
このまちおこしのすごさ、、、、それを端的に表すのが
観客動員数です。ずばり、その数とは、、、
初年度 プロジェクター 30台  3万人
今年  プロジェクター 50台 16万人
なのです。さて、ではこのプロジェクターの数と、観光
客の数の関係とはなんだと思いますか。そして、、、、
そもそもプロジェクターって何に使っていたのでしょう
か?これが面白いんです!!
【あかり景色とはアートの祭典】
そもそもこのまちおこしの原点とは、三条の古き良き街
並にプロジェクターを複数つかって、アーティストの作
品を映写し、町全体をフェスティバルにしてしまおうと
いう野心的な試みです。
9月18日、19日、20日、町はアートの祭典の場に
かわります。様々なアーティストが自分の作品を写真で
動画で、絵画で発表します。方法は簡単。自分の作品を
DVDに落として、送付するだけ。それだけで、自分の
作品が16万人の目にふれるのです。
この影響で、まちはどうなったか。なんと、京都府立大
学、京都大学の有志の学生の調査によると、商店街の平
均売上は1.5倍にのびたとのこと。
まちおこしとして、これほど安価に、しかし効果的な施
策は正直みたことありません。しかもわくわくする面白
さ。古さと新しさの融合、技術と思想の融合がここにあ
ります。
 ⇒ http://www.do-kyoto.jp/machi/akari/index.htm
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     【時代を読む心が発想を生む】
しかし、実はこの企画、小原氏に言わせると、5年前で
は不可能であったそうです。
なぜ?
それは、プロジェクターの性能が限られていたからです
。よく、”ルーメン”という言葉を耳にします。一つの
プロジェクターがどれだけ大きく、正確にうつしだせる
かを示す数字です。
このプロジェクターの性能は、5年前には、お金によっ
てまさにピンきりでした。70万円位出さなければ、よ
いプロジェクターは手に入れられない上に、そのプロジ
ェクターも、二三年後には二束三文の安物に、、、。
これでは、プロジェクター30台を動員しての、アート
の祭典などのぞむべくもありません。
しかし今はどうでしょうか?
実は、この5年で、パソコン同様、プロジェクターのス
ペックは大幅に改良され、10万円もだせば、道路を隔
てた壁に正確な映像を映しだせるようになったのです。
この時代の流れに気付いたからこそ、今回の奇抜に見え
て、さらにローコストな企画が生み出されたのです。
まさに、時代の頭をいち早くつかむものが、新しいもの
を生み出す時代。常識にとらわれず、できるかぎり可能
性を大事にする姿勢こそが、本当のまちおこしを生み出
せるのでしょう。
もっともっと面白いアイデアがこの企画には隠されてい
るのですが、またそれは次のお話にしましょう。
                   (杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
現在は、行脚によって得られた成功ノウハウを各地域にお
いて実践するために日本全国を飛び回る日々を過ごしてい
る。その成功ノウハウの定着・浸透の手法には定評があり、
多くの顧客から支持を得ている。
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