第181号 ほたるラーメン源平対決

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  第181号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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        今週のコンテンツ
■今週のまちおこし─『 ほたるラーメン源平対決 』
■ 地域再生行脚100 -No.31-
     ~ 新しい連携 ~  東京都 武蔵野市
■船井総研からのお知らせ
───◆◆大好評!関東圏の「農園」取材先募集!◆◆  
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 ■ ほたるラーメン源平対決
 こんにちは、小林です。先日、大河ドラマ「義経」が壇
ノ浦のシーンを向かえ、平家一門との戦いはクライマック
スとなりましたが、このタイミングにあわせて面白いイベ
ントを行なった町がありました。イベントの名前は、ズバ
リ、「ほたるラーメン源平対決!」です。
 この町は空気と水がきれいなために、源氏ホタルと平家
ホタルの両方が見られます。観光拠点である施設の名前は
「ほたる館」。マスコット・キャラクターも「ほたる」と
いった具合に、イメージをほたるに統一させているのも、
ほたるの町という地域の共通認識からです。そんなほたる
の町の「ラーメン源平対決」ですが、仕組みは以下のとお
り。
■宿泊施設「ほたる館」のレストランメニューに、「ほた
 るラーメン」を導入する
■「ほたるラーメン」は、町に生息する「源氏ほたる」と
 「平家ほたる」にあやかって、源氏ラーメンと平家ラー
 メンの2種類を用意する
■源氏ラーメンは「義経」、平家ラーメンは「清盛」と名
 づける
■イベント期間中に「義経」と「清盛」のどちらが多く注
 文されるか統計をとり、結果を随時公開する
■注文時に「勝負の行方」(期間中、どちらのラーメンが
 多く注文されるか投票してもらう)を予想してもらい、
 的中したお客さまには、後日にレストラン割引券やその
 他の特典をプレゼントする
 内容としては以上ですが、このイベントはまちおこしに
大事な要素が3つも含まれています。それらを列挙します
と、次の3つです。
 1.まちのコンセプトと統一されている
 2.お客さま参加型である
 3.世間の話題とマッチしている
年配の方を中心に根強い人気のNHK大河ドラマ。大河ド
ラマのハイライトシーンに、時期や内容を合わせたイベン
トなので、まず話題性が高まります。また、まちのコンセ
プトである「ほたる」と統一感を出しているため、「何で
ほたるラーメン対決なの?」などの話になったときにも、
納得性・クチコミ力が違います。さらに、どちらのラーメ
ンが勝つか投票する形でお客さま参加型になっており、勝
負の行方をみるのに何度か施設に足を運んでいただけるだ
けでなく、自らも二度・三度と注文する仕掛けになってい
ます。
 イベントは、現在実施されている最中です。経緯を伺っ
たところ、お客さまの話題を呼び、非常に好調ということ
です。ラーメンに義経や清盛といった呼称をつけ、対決状
況をリアルな公開型にするなど上手な販促方法もとってい
ますが、「コンセプトの統一」や「時流適応」、「お客さ
ま参加型」というあたりが、このイベントを成功させてい
る要因だと感じます。
 余談ですが、イベント企画中に担当者たちはアイデアに
頭をひねる半面で、結構楽しみながら作業を進めていまし
た。皆さんのまちも集客イベントなどを実施する際、成功
要因を意識する事に加えて、どうせなら当事者たちも楽し
いイベントになるよう、トライしてみてはどうでしょう。
笑いをともなった企画には、前向きなアイデアがたくさん
出てくるものでしょうしね。(小林 祐司)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。現在は「農」を通したまちおこしの研究も進めて
いる。
 
★ラーメンのトッピングを、ハムと豆でつくったかわい
いホタルにするつもりでしたが、味噌スープにホタルが
半分沈んでしまい、どうもおいしくなさそう。グロテス
クに見えるため、このトッピング案はボツ。食材で勝負
することになりました。(- -)
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■ 地域再生行脚100 -No.31-
     ~ 新しい連携 ~  東京都 武蔵野市
こんにちは。地域ブランド創造チームの杤尾です。今週
のまちおこしは、東京都は武蔵野市、武蔵野大学より新
しいインターンによる話題をお送りいたします。それは
新しい連携、すなわち産官学を絡めた新しいインターン
シップです!
以前の鳴子町のまちおこしでもお伝えしたとおり、産学
官の連携は新しい風を地域にまちおこし、地域を変容さ
せていきます。
 まちおこしのチカラの源とは、、
 1 ワカモノ
 2 バカモノ
 3 ヨソモノ
である。という言葉は非常に有名ですが、学術組織はこ
の三種類の要素を持つ人材を多くもっています。今回の
まちおこしは、そんな人材をうま~く活用しているイン
ターン事業です。
【真のインターンは目標の一致にあり!!】
 インターンの舞台となるのは、吉祥寺の高知屋。
高知大学と武蔵野大学との協働の下、高知県のアンテナ
ショップで売場経営を体験するインターン事業(約1ヵ
月強)が実現しました。このインターンでは武蔵野大の
学生と高知大の学生が、商品の産地見学から販売までを
手がけることができます。では、これまでのインターン
との違いはなにか。それは、それぞれが異なる目的を持
ちながらも一つの目標に向かう体制が出来上がっている
ことです(船井総研では目的を抽象的な方向性、目標を
達成可能な具体的な指標としています)。順番にご紹介
しますと、高知県と高知屋の目的は、武蔵野市における
高知県の認知度を上げていくことです。
大学と学生の目的は、生産の現場から、それらを販売す
るためのマーケティング戦略の現場までを自ら実践し体
験することで良き人財を目指すことです。これは教育で
あると同時に、自らのキャリアにも役立ちます。一件異
なる目的をもつ両組織ですが、目的を達成するために設
定する具体的な目標は同じです。その目標とは、
【売上を上げること】
売上を上げる ⇒ 商品によって地域の認知度を上げる
売上を上げる ⇒ 自らのマーケティング能力を上げる
この一点において両者の利害が一致するからこそ、両者
の本気のインターンが創出されるのです。
【得られた結果と貴重な気付き】
では、インターンの結果はどうであったのか。狙いを定
めた商品の販促、実演販売は見事に功を奏し、売上は目
標修正を上方修正するまでになりました。ここで、高知
屋と高知県の目的はある程度達せられます。しかし、実
は学生のインターンでは人件費はカウントされません。
ということは経営ベースで考えると赤字になってしまっ
ているのです。では、学生の目的は達せられなかったの
かというと、決してそうではありません。学生が貴重な
夏休み(実は学生にとっての夏休みとは、バイトや旅行
をするという貴重な時間なのです)を使って得たものは
計り知れないものとなります。実際に、私も最終の結果
報告会にも参加いたしましたが、そこには二種類の気持
ちを併せ持つ学生たちの成長した姿がありました。
一つ目の気持ちとは、自分の成長した姿に誇らしげに胸
をはる姿です。しかしもう一方では成長したにも関わら
ず、やはりそのままでは社会に通用しないであろうこと
を悔しがる姿です。会社のお客さま的なあつかいしか受
けないインターンがあとをたたない中で、こういった本
気でぶつかりあうインターンは非常に価値があるのでは
ないでしょうか。
【地域から動くことで新しい連携が生まれる】
しかし、こういった本気でぶつかりあうインターンはま
だごく一部です。ましてや、地域が絡む事例などほとん
どありません。この理由として、大学側は通常の企業イ
ンターンを数多くもっている点が挙げられます。つまり
大学はそこまで強く地域と連携する必要がないのです。
しかし地域の再生が急務であるならば、こういったチャ
ンスは是非活かしていくべきではないでしょうか。そし
てそのためには、地域の側から大学にアクセスするよう
な積極性こそが求められているのです。 (杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームの創設する。
現在は、行脚によって得られた成功ノウハウを各地域にお
いて実践するために日本全国を飛び回る日々を過ごしてい
る。その成功ノウハウの定着・浸透の手法には定評があり、
多くの顧客から支持を得ている。
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■ 船井総研からのお知らせ
 ◆◆大好評!「農園」取材先募集!◆◆
~関東圏の「農園」・「貸し農園」を運営されている方
メルマガ「週刊まちおこし」で紹介してみませんか?~
「うちの農園を自慢したい!、紹介したい!」という方が
いらっしゃいましたら、下記までお気軽にご連絡ください。
 船井総研スタッフがご訪問させていただきます。もっと
参加者を増やしたい、事業性を高めたい、満足度を高めた
い、などなど自慢話・紹介話以外の話題も含めて、色々と
お聞かせください。
・お問い合わせはお気軽に ⇒ TEL:03-6212-2930
  ⇒ e-mail:info@machiokoshi.net
  まちおこし編集長(小林)までどうぞ。
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