第161号 わかりやすさ

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   第161号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2932 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
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        <<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし── わかりやすさ
■通算150号達成記念!新連載「地域再生行脚100」
             -No.12 『長野県 泰阜村』
■船井総研からのお知らせ
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■ わかりやすさ
 こんにちは、小林です。山口県の玖珂(くが)にある「山賊」
というお店に行ってきました。中国地方なら多くの人が知ってい
て、飲食スポットとしては格段の強みを持ったお店(というかお
店一帯が集落のようになっています)です。広島出身の私も物心
ついた30年ほど前から時々立ち寄っていて当時から高い集客力
を誇っていたのを記憶しています。少しご紹介すると「山賊」と
いう名のとおり、お店は戦国時代の山賊砦を思わせる巨大な民族
風の家屋群からなっています。おススめメニューの「山賊おむす
び」や「山賊焼き(鶏肉の足を串刺しにして囲炉裏焼きにしたも
の)」はとにかく巨大(通常の3~4倍)で、かぶりつく以外に
食べ方がないといった代物です。一度訪れた方はこの豪快さの虜
になり、必ず再来してしまうほど強烈なリピート力を持ったお店
です。
 今回は仕事で岩国に向かう途中に、突然「山賊はこちら」とい
う看板が出てきて、懐かしさも重なって立ち寄る決意をしました
が、かれこれ14年ぶりだっただけに現在はどうなっているかと
少しドキドキしました。でも辿り着くとお客さまでごった返すか
つてのままの店の姿がありました。
 さて今も昔も人々を引き寄せる「山賊」ですが、全体を通して
感じる事は「単純でわかりやすいこと」。おむすびや焼き鳥、お
はぎ、たくあんといった店内メニューのほとんどが「おおきい」
「豪快」といったわかりやすい形容詞で表現できます。誰かがク
チコミをする際も、決まって「大きなおむすび」と「豪快にたべ
る焼き鳥」などの伝え方をしています。
 最近強く感じるのですが、まちおこしを成功させるには複雑な
要素が絡むものの、それはいつも表面的なことであって、もっと
大事なことは実は「単純さ」や「わかりやすさ」だったりすると
いうことです。成功しているまちの多くは、シンプルな一言で全
体が表せるほどに魅力をギュッと圧縮していますし、今回のケー
スはまぎれもなくその類に入ります。
 「山賊」は、本当にこの先にお店があるのだろうかと不安にさ
せるぐらいの山奥にあります。ただお店の一角だけは集落が突然
現れたと錯覚するほどいつもお客さまで賑わっていて、元々はま
ちおこしを考えていた訳ではないのでしょうが、結果として「ま
ちおこしが成功している」状態になっています。まちおこしに携
わる方で「成功のための強力な柱がないか」とお考えの方がござ
いましたら、近くにお寄りの際に是非とも山口県玖珂の「山賊」
を訪ねてみてください。必ず強烈なヒントを体感することができ
るはずです。(小林 祐司)
◆「山賊」ご紹介サイト 
 ⇒ http://www.kimuhiro.net/sanzoku.htm
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワードに
業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコンサルティ
ングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走している。
 先日は調査に没頭するあまり、最終新幹線に乗り遅れてし
まった・・・(-_-)。
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 ■ 地域再生行脚100 ~外部アンテナの伸ばし方~
        -No.12『長野県 泰阜村』-
こんにちは、地域ブランド創造チームの杤尾です。先週より始
まったゴールデンウィークですが、今年気になったのは海外に
出て行く人が60万人を超えたこと。もはや観光地を含め地域
も国際競争の時代に突入し、今後はいかに自分の地域の独自固
有の長所を伸展できるかが鍵になるのでしょう。
さて本日お送りする行脚12は、そんな独自固有の長所を伸ば
し、ユニークな政策を次々に打ち出している長野県は、泰阜村
での施策「泰阜村おもいやり基金」から「外部アンテナの伸ば
し方」をお伝えします。
「泰阜村」と聞けば、高齢者福祉への取組で有名です。しかし
今回取り上げるのは、現在、特にユニークな施策として注目さ
れている「泰阜村ふるさとおもいやり基金」です。
●泰阜村ふるさと思いやり基金
ふるさと思いやり基金とは、泰阜村で特に力を入れている、教
育、環境、福祉に対して募金によって資金を集め、事業を行お
うというものです。
しかし、財政難にあえぐ中で債権の発行ではなく善意の募金に
頼る、というアイデア自体は確かに良いものの、人口2100
人の村で募金を集めてどうなるのか、それが私の疑問でした。
そこで泰阜村がターゲットとしたのは都会の人々でした。都会
の人が使う水や空気を作り出す場所、また健康促進や、レクリ
エーションに訪れる地域として自分たちの田舎を位置づけ、都
会と村との共生関係を構築しましょうという形で都会の人々に
募金を訴えたのです。
その結果、現在の積み立て額900万円のうち800万円近く
が都会からの募金、という素晴らしい成果が導き出されていま
す。
● アンテナを伸ばすための行動(アクション)
ではこの素晴らしく、またユニークな施策は一体どこから出て
きたのでしょうか。
実はこの案は泰阜村の松島村長がある講演を行ったときに大学
の研究者から発案されたものだということです。
地域創造や活性化を行う主体は、若者、ばか者、よそものであ
る、とはよく言われますが、慣習や常識に縛られない外部から
の奇抜なアイデアに長所を発見してこそ、独自性を発揮できる
と考えられています。
ただ外部の意見を良く聞く、言い換えるならば外部へのアンテ
ナを伸ばしておく、とは実際にはどのような行動(アクション)
に落とし込むことができるのでしょうか。単に業界をくまなく
見続けることかと言えば答えは”否”です。
アンテナを伸ばすこととは、その業界を引っ張る力を持つ人間
を見つけ出し、その人たちの意見を聞き続けることです。以下
には簡単ではありますが、松島村長の場合をご紹介します。
例えば、泰阜村が「高齢者福祉」という分野でトップランナー
を走りたいと考えたとき、松島村長は泰阜村内部はもちろんで
すが、より全国規模の高齢者福祉という分野において、影響力
を持ち、斬新なアイデアを持つ人を複数ピックアップし、常に
注目しつづける手法をとったようです。そうすると、彼らの言
動などから高齢者福祉分野の時流=トレンドを把握することが
できるようになります。大体の流れがわかったら、あとはそれ
を村の政策に反映させれば良いのです。
これは、外に出る機会が多く、かつ政策に強く関わることがで
きる村長ならではの役割である、と松島村長はおっしゃってい
ました。
アンテナを伸ばす、とはただ業界をくまなく見るのではありま
せん。より効果的なのは深めるためのポイント、人物を特定し
、関連する発言だけをピックアップし、分析することにありま
す。是非、皆さんも業界におけるトップランナーを発見し、し
ばしその発言や講演などに注目してみてはどうでしょうか。暗
中模索とも言える地域づくりに少しづつ筋道が見えてくると思
いますよ。(杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームに志願し、創設に
情熱を注ぐ。現在は、地域再生行脚100を実践し、成功事例
を求めて全国を渡り歩く武者修行中。その成功ノウハウの定着
・浸透の手法には定評がある。
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