第150号 民間活用の荒波~その2~

────── 読者数日本一のまちおこしメルマガ ──────
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   │週││刊││ま││ち││お││こ││し│
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   第150号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,867部発行───
 ★★★★★★★通算150号達成記念!!★★★★★★★
 
 いつもメルマガ「週刊まちおこし」をご購読いただきまして、
誠にありがとうございます。
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 早いもので、このメルマガも創刊からはや2年半!150号
を達成するに至りました。これも読者に皆様のおかげだと思っ
ております。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
                  まちおこし執筆者一同
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        <<<今週のコンテンツ>>>
■今週のまちおこし── 民間活用の荒波~その2~
■通算150号達成記念!新連載スタート
  地域再生行脚100 -No.01 
           『YOSAKOIソーラン祭り-』
■船井総研からのお知らせ
─────────赤字削減のための簡易診断コンサルティング  
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■ 民間活用の荒波~その1~
 こんにちは小林です。先週に引き続き「指定管理者制度」に
ついて書きたいと思います。
 先月の日経新聞で「公共施設を民間委託、首都圏移行準備急
ぐ」という記事が大きく出ていました。今後は公募が集中し混
乱も予想されるとの内容です。これほど差し迫った民間活用の
波ですが、前回述べたように課題も多く場合によっては採算性
が取れないとの理由で民間企業の応募がない、ということケー
スもあるようです。
 こういった様々な課題や問題がありますが、運営に名乗りを
あげる側に重要なことは、制度導入までに運営力を可能な限り
高めること、それと情報をキチンと集めることだと感じます。
自治体側も運営受託の側も、今後の明確な方向性が見えないた
めに手探り状態が続いていて、このままだと気がつけば制度の
発足期限だけがやってきてしまう事になりかねませんが、どん
な青写真が示されるにせよ的確な情報と最低限の運営力があれ
ば対応のしようはあります。
 以前よりお付き合いのある第3セクターでは、来年度の制度
導入を睨み、組織力や財務基盤を強化し、経営力を高めながら
制度の導入に対し積極的に取り組みつつあります。経営コンサ
ルタントの視点から、危機感を持ちつつ着々と準備を進める第
3セクターなどは、結果として民間企業並の効率性を持つ可能
性はあると思いますが、やはり情報不足がネックになっている
ように感じます。運営部分について言えば、外部の人間が見た
らすぐにも分る改善箇所について、鎖国状態が続いていたため
か職員の方たちは「そんな発想はなかったし、そんな方法があ
ることも知らなかった。」という事をよくおっしゃっているの
です。
 指定管理者制度は、遠からず全国的に導入されていきますし
導入前後は戸惑いもあると思います。しかし情報、それも改善
のために参考となるちょっとした情報を正確に取り込みつつ、
来るべき民活時代には、より高い運営レベルを実現させていく
事が今取りうる最善の策だと感じています。(小林 祐司)
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○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワードに
業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコンサルティ
ングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走。最近まで「徹夜
の小林」と言われていた…。
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■ 地域再生行脚100 -No.01 
            『YOSAKOIソーラン祭り-』
 こんにちは、地域ブランド創造チームの杤尾です。いよいよ
このメルマガに、”地域再生行脚100”がスタートします。
 ”地域再生行脚(あんぎゃ)100”とは、地域創造・再生・
活性化をテーマに地域、場所、人などを”100”厳選し、そ
れらを自分の足で周り、成功の秘訣を探る試みです。今後は毎
回、杤尾が地域創造・再生・活性化に成功している地域で、中
心的存在となった地域クリエーターの方からお話を聞き、その
エッセンスをお伝えいたします。
 記念すべき行脚第01は、北海道で毎年開催されるダンスの
祭典”YOSAKOIソーラン祭り”で常に中心的役割を果た
す地域リーダー長谷川岳氏を特集します。
 ”YOSAKOIソーラン祭り”とは、高知のよさこい祭り
に北海道の特色をミックスさせて完成した全国有数のダンスの
祭典です。創設から12年で、既に観客動員数は200万人を
超すまで急成長をとげました。このお祭りの特徴は、
① 祭りの実現には学生の思いと力が大きな役割を果たした
② 運営費にしめる政府補助金の割合が極めて少ない(2%)
③ 全国にコンセプトを伝播する試みをキッチリと行っている
などが挙げられますが、その独特な考え方には、常に祭りの中
心に位置する長谷川岳氏の哲学が影響しています。以下では、
長谷川氏の地域への情熱とその哲学の一端についてご紹介し、
地域リーダーのあるべき姿に迫っていきます。
    ●●情熱の源泉は、”☆直感☆”●●
 まず私にとって一番の疑問は長谷川氏の情熱の源泉でした。
何故、そこまでの情熱を”YOSAKOIソーラン祭り”に注
ぐ事ができたのか、お金でも名誉でもないその情熱の源泉とは
何だったのでしょうか。
 その答えは、体全体で感じる”☆直感☆”にありました。
 当時の長谷川氏を取り巻く状況は、複雑でした。大学二年生
という何かに情熱をぶつけたい時期に、母親が危篤になり、そ
の生と死のコントラストの中で常に熱中する何かを探していた
と長谷川氏は語ります。そんな中で出会ったのが、”鳥肌が立
つほどの感激”を与えてくれた高知のよさこい祭りでした。
長谷川氏曰く、この出会いは直感であったと言います。実際に
この出会いを直接の契機としてすぐさま北海道によさこい祭り
を呼び込むための活動を開始しています。
 疑問や怖さはなかったかという質問に対して、長谷川氏は行
動の基準として第一に”頭で考えることよりも、体で感じた直
感を信じる”という直観力の重要性を指摘してくれました。ま
た続けて、物事を始める基準として以下の3つの基準
① その話は明るい話であるか?(誰かを元気にさせるか)
② その話はだれかの足を引っ張るか?(迷惑にならないか)
③ その話は前向きな話か?(将来的なビジョンにつながるか)
を挙げ、これら3つの条件がそろえば、運営に必要なノウハウ
や知識は後付でも可能である、という考えを披露してくれまし
た。
 実際に、私も地域を回っておりますと、地域創造・活性化に
最も重要なことは運営のノウハウや、地域の知識ではなく、直
観力とそれを信じる力であると感じます。直観力は往々にして
個人を取り巻く状況(個人的な環境やだれにも負けない地域へ
の思い)に支えられる場合が多く、その発生は予想できません。
しかし一つ言えることは、地域活性化ではプランを実現させる
実務家よりも、まずそれを描き出す創造者が登場します。
 素質云々はもちろんあるとは思いますが、まず自分の感受性
を高める環境を整備し、直感で感じ、信じること。このプロセ
スを繰り返す事が地域リーダーには重要なのではないでしょう
か。立てた夢やプランの是非は、長谷川氏が語るように周りが
判断してくれるはずです。
 長谷川氏は、今後、10年をかけて量的に大きく拡大した祭
りを、さらに10年をかけて質的に高めていきたいそうです。
今後のYOSAKOIソーラン祭りの文化力に大きく期待した
いですね。                 (杤尾圭亮)
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○執筆者紹介 杤尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域ブランド創造チームに志願し、創設に
情熱を注ぐ。現在は、地域再生行脚100を実践し、成功事例
を求めて全国を渡り歩く武者修行中。その成功ノウハウの定着
・浸透の手法には定評がある。
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■ 船井総研からのお知らせ
 ◆赤字削減のための簡易診断コンサルティング
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 ●赤字削減の為、皆様の施設はどう取り組んでいますか?
 
  船井総研が数々の成功事例と照らし合わせ『赤字削減』
 を目的とした施設の簡易診断を実施いたします。
  診断では、可能な部分から業績を改善できるよう
 「効果実証済み」の成功事例をご紹介。施設として今後
 どういった考え方・行動が必要かをご提案いたします。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
・お問い合わせはお気軽に ⇒ TEL:03-5434-7656
  ⇒ e-mail:info@machiokoshi.net
  まちおこし編集長(小林)までどうぞ。
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■日本商工会議所 流通・地域振興部
■電話:03-3283-7941
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