第148号 市町村長たちの熱いフォーラム

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   第148号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,860部発行───
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■今週のまちおこし── 市町村長たちの熱いフォーラム
■船井総研からのお知らせ
─────────赤字削減のための簡易診断コンサルティング  
─────────発見!わが社のまちおこし
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■ 市町村長たちの熱いフォーラム
 こんにちは、今年から精力的にまちおこし、地域づくりに携
わることになった船井総合研究所の杤尾圭亮(とちおけいすけ)
と申します。これから”週刊まちおこし”を通じて、皆様と熱
く語りたいと思います。
 さて、本日はそんな熱いまちおこしの現場レポートです。先
日ですが、銀座のソニービルで、「構想日本」というシンクタ
ンク主催のフォーラムが開催されました。タイトルも熱気を感
じさせるもので”教育現場に対する市町村長の熱い思い!”で
した。全国から9人の市町村長と下村政務次官が駆けつけ、熱
気ある議論が繰り広げられました。
 主な議論は、”今後あるべき教育の姿”でしたが、会場全体
の総論は教育分野で地域への権限・財源の委譲が必須な事に異
論を唱える方はもはやほとんどいない、ということでした。
 しかし、実際に権限・財源が移譲された場合にどのような教
育が実現するかは、未だに不透明な印象を受けます。権限・財
源委譲が実現された場合の受け皿は明確ではなく、また地域に
よって教育政策はあまりに多様です。自治体の教育への積極的
な姿勢は評価されつつも、完全なる権限・財源委譲において消
極的な意見が多いのも”地域らしい教育”という青写真が見え
ない点に原因の一端があるのではないでしょうか。
 そこで以下では、地域への権限・財源委譲が行われた場合の
“地域性のある教育”というものをハード・ソフトのインフラ
から考えてみたいと思います。
 まず教育のハード・インフラ面について考えてみましょう。
同意見の方も多いと思いますが、ハード面・インフラで教育現
場に地域色を出すことは比較的容易です。有名な小布施町の小
学校建築を例にとってみても、地域の素材をふんだんに使い、
建築家宮本忠長氏が設計した同町全体をデザインした校舎で特
色を出したユニークな成功事例です。”子供の勉学意欲を刺激
する建物”という理想像は目に見えやすく、わかりやすいため
多くの地域で様々なハード・インフラ建設の試みが始まってい
ます。
 一方、教員や学校制度、カリキュラムといったソフト面のイ
ンフラになると、とたんに地域性は見えなくなってしまいます。
一定の学力を確保する、という教育の大前提があるためにカリ
キュラムの大幅な変更は難しくなってしまうからです。また、
一定の枠組みの中での地域性を出そうとしても、どうしても紋
切り型(地域の歴史をカリキュラムに入れるなど)になってし
まいます。
 ただ今回のフォーラムでは、多くのパネリストから断片的な
がらもあるべき教育像として様々なソフト・インフラの可能性
が提示されました。泰阜村長である松島氏は、校長という学校
のトップの給与制度に着目し、制度変更の権限を活用しました。
①地域に情熱を持ち、②同時にコスト的にも割安な教員を採用
することで、地域に根付いた教育が可能であるというユニーク
な提案を披露しました。この提案は、教える側の組織を強化す
ることで、同じ内容・校舎でも地域らしい教育効果が倍増され
るのではないか、という考えを提示しています。私見ですが、
今回のフォーラムにおいて最も評価されるべき点は、権限委譲
後の成果という不透明な青写真が、我々にも見える”具体性”
を持って提示された点だと感じます。
 繰り返しになりますが、現在の教育現状からは、教育分野に
おける自治体、地域の参入は不可欠であると言えます。しかし
中央政府と地域の綱引きに終始する前に、お互いの利点・欠点
を全て並べて改革の可能性を検討することこそ、現在必要とさ
れているのではないでしょうか。今後、このようなフォーラム
で多くの地域が、魅力ある提案を披露してくれることに大いに
期待したいです。(栃尾圭亮)
◆構想日本HP情報
 ⇒ http://www.kosonippon.org/
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○今回の執筆者紹介 栃尾 圭亮(とちお けいすけ)
 船井総研入社後、地域活性化をテーマにした成功事例を求め
て全国を渡り歩く「行脚百」の使命を受け、現在日本中を放浪
中。若さと熱意で相手の懐に飛び込み、エネルギッシュな生情
報を本社へ送りつづけている。
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■ 船井総研からのお知らせ
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・お問い合わせはお気軽に ⇒ TEL:03-5434-7656
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  まちおこし編集部(小林)までどうぞ。
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