第106-1号 まかせる

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   第106号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-5434-7656 小林 祐司
       E-mail:info@machiokoshi.net
──────────────────── 1,752部発行───
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■今週のまちおこし──「まかせる」
■船井総研からのお知らせ
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■ まかせる
 こんにちは、小林です。以前、兵庫県にある「天然ラジウム温
泉 太山寺 なでしこの湯」という温浴施設を訪ねました。ここは
元々第3セクターが経営していた関係で、利益よりも地域貢献を
主に運営されていましたが、一昨年からは民間企業が経営を譲り
受けました。
 経営主体が民間企業に移ったとはいえ、「地域に貢献したい」、
という思いは以前と同様に施設の存在意義として強く残っていま
した。
 そこで、地域貢献の一環としてはじめたのが、周囲に農作物を
栽培している住民が多かったこともあり、「地元で栽培した野菜
を販売し、地元の方々がそれを中心にたくさん集まってくる場所
にしよう。」ということでした。
 こうして始まった温浴施設の売店での野菜販売は、始めた当初
は、わずかに数人の農家の方々が野菜を持ってくる程度でした。
しかし、次第にその数は増え始め、いまでは30人以上の方が施
設に野菜を持ちよっています。私が実際に売り場を見たときは、
什器に盛りだくさんになった野菜が壁の端から端まで、ギッシリ
と積まれていました。
 こうして施設周辺の中でも充実した野菜売り場に成長したため
お風呂はもちろん、野菜を買うことを目的に朝一番でわざわざ施
設を訪れる方も非常に多くなり、その温浴施設は確かに地元住民
が数多く集う場所となっていました。(ちなみに、この施設の売
店部門の年間売上げは、温浴施設の全体売上げの約25%に達し
ており、温浴施設の標準的な売店売上げから考えると驚異的な数
字を記録しています。)
 さて、新しい経営がスタートして1年たった記念日に、ここの
スタッフの方々は、何かイベントをやりたいと考えました。どん
な内容にするか検討した結果、やはり地元の方がメインになるも
のにしようという話になりました。地元にお祭りというものがな
かったこともあって、どうせやるなら家族が揃って遊びにこれる
ような、それこそ祭りのようなイベントをやろう、ということに
なり、施設の「創業祭」とともに「収穫祭」という名前で、普段
売店で売っている地元野菜をふんだんに盛り込んだ様々なイベン
トを実施しました。
 このイベントは11月(温浴施設としては閑散期)に開催され
たのですが、1日2,000人という、年末年始に次ぐ集客数を
数えたそうです。
 売店の驚異的な売上げやイベント時の集客力など、この温浴施
設は何故ここまで成功できたのでしょうか。答えは意外と単純で、
「住民にまかせる。」が、成功の大きな要因ということでした。
 売店の野菜売り場では、あれこれ規定を設けず、「収穫祭」に
おいても「地域の方々に好きにやってもらったらいい。」と、ほ
とんどのイベントが住民のアイデアを中心に運営されました。自
分達のアイデアがどんどん採用されることで、住民たちのやる気
は非常に高まり、結果としてイベントは大成功を収めたのです。
地元の方々は皆一様に「またやりたい!」とおっしゃっているそ
うです。
 地域振興の一環として公共温浴施設をおいている地域はたくさ
んありますが、地域の住民が深く関与して盛り上げているところ
となると、果たしてどれだけ存在するでしょうか。
 今回は地元の野菜を通じて成功しているケースを紹介しました
が、これは地元特産のお土産や手工芸品など、他のものでもでき
ることだと思います。その際、参加協力してくれる地元の方々に、
「好きに売ってもいいよ」、「やりたいように盛り上げてくれた
らいい」と、ある程度の自由を与えてあげれば、予想以上のまち
おこし効果が生まれます。
皆さんの地域でも、全く同じ形ではなくとも、何か試みてはいか
がでしょうか。(小林)
◆天然ラジウム温泉 太山寺 なでしこの湯 公式サイト
 ⇒ http://www.nadeshikonoyu.com/
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○今回の執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 某建設コンサルタント会社にて地質調査を担当していたが、
調査中に環境問題意識に目覚めて退職し、インドに渡る。
 インドではNGOのボランティア活動を通じて食糧問題への
関心が高まり、帰国後生協に入社、地域密着の生協活動を担当。
その後退職して船井総研入社。現在週刊まちおこし編集長。
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