第094号 成田山、まちおこしの核づくり

■ 成田山、まちおこしの核づくり
            ~なごみの米屋(よねや)總本店~
 はじめまして。まちおこし、地域活性化という言葉を聞くと、
血(知)が騒ぐ…ということで、今回週刊まちおこしに初登場の
中田佳子です!
2004年の初詣も済ませた千葉県成田山の『なごみの米屋(よ
ねや)』總本店をご紹介いたします。
 旅の始まりは巡礼といわれています。紀元16年、エルサレム
に行ったギリシャの集団が世界初といってもいいのでしょうか…。
関西に住んでいた(現在東京は蒲田におります)人間にとっては、
お正月の初詣は、住吉大社か奈良の樫原神宮か…といったところ
です。
関東では、明治神宮、川崎大師、そして千葉県成田山新勝寺。門
前町の中では、年間公称1300万人の成田山新勝寺がNO.1。
善光寺の700万人、永平寺の80万人を圧倒的に引き離します。
とはいえ、近年その成田山新勝寺の参拝客も年々減少しているの
は事実で、一説には800万人とも、半減したとも囁かれている
ようです。
 そんな中立ち上がったのが、創業以来100年の歴史を誇る、
『米屋(よねや)』。コンサルティング支援のご縁をいただいて、
既に6年目。米屋の羊羹で有名な、お菓子屋さんです。
参道沿いの中で最大面積(延べ床面積約400坪)を誇る店舗を、
成田市の町並み事業整備計画に合わせて、2002年10月に全
面改装。単なる改装=リニューアルではなく、5年がかりでコン
セプトまで、変更する=生まれ変わる=リボーン(と弊社では呼
んでいます)を実施。
以前は、大型店ではありましたが羊羹や千葉県産の漬物、落花生
を販売し、セルフのおそばドコロがある程度だった売店を、徹底
的に「羊羹の強い和菓子屋」として、羊羹資料館から、お菓子教
室、多目的ギャラリーも併設し、華々しく再デビューしたのです。
これはもう、一度行っていただくしかありませんが、とにかく羊
羹資料館が必見。(こんなに奥が深いのね!とヤング層にも喜ば
れること請け合い。)
 おもてなしのそば処で、お蕎麦も召し上がっていただき、おい
しい羊羹に舌鼓を打って、なんとお値段1万円のこだわり羊羹『
天恵(てんのめぐみ)とよころ』(とよころ:は帯広の地名、お
いしい小豆の産地です)も是非買ってみてください。贈り物にも
最適!
単に米屋ではなく、『なごみの米屋』の”なごみ”におもてなし
の志が凝縮しているのですが、お客様に成田のよさを伝える役割
も担いながら、成田を印象付ける「核」にもなっています。
商業の「核」がある町は強い!そんな事例を次回もご紹介したい
と思います。(中田)
◆なごみの米屋ホームページ
 ⇒ http://www.nagomi-yoneya.co.jp/
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○今回の執筆者紹介 中田 佳子(なかた よしこ)
第四経営支援本部チームリーダー。
食を中心とする企業において”憧れの本館”を多数開発。平成7
年に手がけた卵家、とれとれ市場など必見。強い企業の核は思い
や哲学にあり。その思いをいかに体現していただくかをテーマに
コミュニケーション力の高い感動交流拠点開発と人材育成、商品
開発の提案に邁進。
元気パワー溢れる講演も好評で、やる気を引き出す浪速女。
お問い合わせは⇒ Yoshiko_Nakata@funaisoken.co.jp

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