第071号 ハナウマベイ体験記

 先週、弟のハワイ挙式に便乗して短い夏休みをいただき、ハ
ワイの休日を楽しんできました。その時に行った、ハナウマ湾
という観光スポットの話しをしたいと思います。
 ハナウマ湾とは、1961年に撮影されたエルビス・プレスリー
主演の映画「ブルーハワイ」の舞台にもなったオアフ島で最も
人気の海洋公園です。ワイキキから車で東へ30分ぐらいのと
ころにある、有名なシュノーケリングスポットです。
湾全体が保護されていて、海水の透明度も高く、カラフルな熱
帯魚が警戒心もなく近寄ってきます。年間100万人の観光客
が訪れ、海水浴やシュノーケリングを楽しんでいるそうです。
 300台の駐車場が朝の9:00には満車になります。公園
の入り口で$5の入園料を払い、先へ進むと展示コーナーがあ
り、ハナウマ湾の生い立ちや、そこで暮らす生き物などを紹介
しています。
 その先にはエドケーションシアターがあり、ビーチに出る前
に環境保護と海の安全に関する7分間のビデオを観る事が義務
付けられています。
 展示コーナーやエドケーションシアターの建物は、岩の洞窟
のようになっています。岩は見た目は本物そっくりですが、叩
くとポコポコと音がする擬岩でつくられていました。
 擬岩の洞窟やビデオ上映で事前説明を受けるところは、テー
マパークのアトラクションにそっくりの体験でした。さすがは
エンターテイメント国家といわれるアメリカです。
 「神秘的なハナウマ湾の大自然アドベンチャー」というテー
マの中で、洞窟風に演出された建物にすることはエンターテイ
メントという発想からはごく自然な流れだったのかも知れませ
んが、これは日本人の感覚ではなかなかできないことではない
でしょうか。
 もうひとつ感じたのは、事前に情報を与えることの大切さで
す。強制的に観せられるエドケーションシアターですが、そこ
で得た情報によって、「あの魚はいるかな?」「あれは何て名
前だっけ?」というように、同じ体験でも、より鮮烈で豊かな
インパクトを持ったものになるのです。
 日本は自然の豊かな国です。各地にはさまざまな魅力を持っ
た観光資源がたくさん眠っています。国際的観光地ハワイには
その資源を光らせる方法のヒントがたくさんありそうです。
(望月)
◆ハナウマ湾ドットコム
 ⇒ http://hanauma1.com/

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