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2001年度(2001年4月~2002年3月)における第3セクターの倒産は22件発 生し、過去最悪を記録しました。 バブル期以降設立された収益性が必要な3セクのうち、実際に安定経営でき ているところは約4分の1にすぎず、累損を抱え財務内容が不安定な3セクが 約4分の3を占めているという調査結果も発表されています。 これらの中には設立当初の事業の見通しが甘く、構造的に安定経営が困難な ものもありますが、それなりの事業基盤がありながら、運営上の問題で収益性 が低下しているものもかなりあります。前者はともかく、後者の運営上の問題 はまだなんとかなるのではないか?と単純に思うのです。 私どもでも、さまざまな第3セクター様から経営のご相談をいただきますが、 状況を把握していくと、民間の経営感覚から考えるとびっくりしてしまうよう なヘンなことがたくさんあります。このことは、逆に言えば、ちょっとしたきっ かけで健全性を取り戻す可能性を持った第3セクターがたくさんあるというこ とではないでしょうか。 上手くいけば、公共事業だけではできないような、素晴らしい地域振興効果 を発揮する第3セクター。しかし下手をすると地域経済や地方財政に大きなダ メージを与えることにもなりかねません。相次ぐ第3セクターの経営破綻は、 今までの第3セクター経営の考え方を抜本的に見直すべき時機であることを示 しています。 (望月 義尚)
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