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「日曜市」と聞くと皆さんはどんなものを想像しますか?全国に様々な市が ありますが、朝市が多いように思います。しかし高知県高知市の日曜市は朝に 日が昇る頃から日没前まで終日行われる、ちょっと変わった市です。 この高知市の日曜市、300年の歴史を持つこともあって県内なら誰もが知っ ています。食材はもちろん骨董品や動物、衣料品、農具、植木など、多種多様 な商品が店舗数600、長さ1300mに渡ってびっしりと並び、通りは一日 中大賑わいとなります。車で一時間かかるような道のりを経て、はるばるこの 日曜市へと買い物にくる人も大勢います。ある女性は車で90分はかかる場所 から、「決まったものを買う為に毎週日曜市へと通っている。」といっていま した。 実は私の田舎は高知です。そしてこの日曜市には幼少の頃より慣れ親しんで きました。今でも高知に行くと懐かしさもあって必ずそこに足を運び、ちょっ としたものを買ってきます(先日も名産の「芋けんぴ」を大量に買い込んでし まいました。) 思うのですが、観光客を県外から多く呼び寄せるようなものでなくとも、全 国には地域内で地元の人々によってしっかりと活気を見せる催しもたくさん存 在します。この高知も、日曜市によって300年間賑わい続けています。そし てこれからもずっと続いていく事でしょう。まちおこしには、全国に名の知れ たものから、それこそ世界に知られるものまでありますが、この高知のような ケースも、継続性と地元からの支持という意味では大いに成功事例と言えると 思います。高知の日曜市はその場所に立つと非常に活気があり、心地よさすら 感じます。読者の皆さんも高知にお出かけになった際はこの日曜日の活気の中 に足を運んでみてはいかがでしょうか。 (小林祐司)
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