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【地方創生臨時交付金特集06 プロモーション施策:事例編】
今回は、地方創生臨時交付金特集 第6弾 としてシティプロモーション を特集したいと思います。
交付金活用事例集としての対象番号は以下の通りです。 おそらく、交付金のど真ん中の施策ですので活用を検討してください。
■該当番号一式
55 地産地消(国産国消)推進のための直売所や自動販売機等設置推進事業 56 新規市場開拓支援事業 66 リモート関係人口創出・拡大事業 70 地域の名産品魅力発信事業 71 観光/シティプロモーション活動事業 74 地域の基礎的活力養成事業 89 地域で宿泊体験・レビュー事業
さて、実際にどのように行うか、、、入る前にまずは、その必要性を観光の側面から整理していきましょう。
新型コロナウィルスで最も影響があった産業として多くの人が、一番に思い浮かぶのは観光産業ではないでしょうか。
国内外の往来が制限され、事業を止めざる負えなかった事業者が多くありました。しかし、日本旅行業界協会が発表した、大手サイトの行き先別旅行予約人数によると32の道府県で予約数が前年を上回ったそうです。
政府が7月22日より開始しているGotoキャンペーンの影響もあり、観光業への需要は回復傾向にある事がうかがえます。
ここで、いかに選ばれる地域であるかが重要になってきます。選ばれる地域になるためには、周知するためのプロモーションが鍵となります。
■プロモーションとは
プロモーションとは、顧客と売り手のコミュニケーションです。
プロモーション(コミュニケーション)の売り手側の目的は多くは、好きになってもらい、顧客に何らかのアクションを起こしてもらうことです。逆に顧客の目的は自分が解決したい課題、持っている欲求を解決してくれるかを確かめる事です。
つまり、売り手は、自分本位ではなく、相手本位のコミュニケーションをとっていく必要があります。シティプロモーションとは、これを地域に置き換えていきます。
しかし、相手本位のコミュニケーションとは??と分かりにくいと思います。ですので、今回も事例を紹介し、来週のメルマガでポイントについてお伝えしていきたいと思います。
■シティプロモーション事例【北和歌山地域】
今回の事例では、 北和歌山地域(主に、紀の川市・紀美野町・岩出市・那賀町)で2019年に行ったプロモーション施策について紹介します。
プロモーションはコミュニケーションだと先ほどお伝えしましたが、コミュニケーションにおいて重要なことは、相手に合わせた会話です。そのため、プロモーションを行うにあたって最も重要になることはターゲットの選定です。
この地域では、香港からのインバウンドをターゲットとしました。
理由としては、 ・インバウンド市場が10年で6倍の伸び率で急成長していた ・香港のインバウンドは和歌山県へは年間5万程である程度来ているが、 日本で18番目と、まだまだ伸びる余地がある ・和歌山県内での外国人昼間滞在者数は香港人が18.6%と最多となっており多くのエリアを観光してもらえる可能性が高い ということでした。
ここで、インバウンド香港人の特徴の分析を踏まえて、どういったプロモーションにしていくかを決定していきます。
インバウンドの香港人の特性は ・年齢は、20~30代が約52% ・リピート率が高い。 ・一回目の訪問ではショッピングへの期待が高いが、リピーターは四季の体感や自然、農村体験、日本文化への期待が高くなる ことがあげられます。
北和歌山は関西国際空港から車で2時間ほどに位置しており、 アクセスしやすくなっています。
大阪への訪問が一回目に行われたとして、2回目のリピート客に大阪からのアクセスの良さを訴求し自然や文化など、2回目の訪問で期待することが体験できると認知してもらうことで、訪問を促せる可能性が高くなります。
アクセスのしやすさというのは、言葉だけでは伝わりにくくまた、自然や文化については、何か話題性があるものを付帯しないと香港人への訴求は難しいです。
それらをカバーするため、香港で若者に人気で有名Youtuberを招待し、関西空港~モデルコースを回ってもらう動画を作成するに至りました。
動画では、移動ルートも含め観光スポットを移すことや本人目線でのアングルも撮影し、取り込んでもらうなど、実際に行って楽しめそうというイメージがつく動画を意識してもらいました。
動画は3本で、合計約28万Views となりました。
副次効果としいては、HKExpressという飛行機内のマガジンに北和歌山が掲載されました。
このようにプロモーションにおいては、、
1.ターゲットを絞る 2.ターゲットに即したコンテンツを訴求ポイントを整理 3.ターゲットがよく見るメディアを選定 4.できればメディアミックスで展開する 5.効果測定し、改善し、さらに展開する
という繰り返しになります。
今回の事例では、インフルエンサーを活用していますが、 プロモーションには様々な方法があります。次回は、プロモーションについてポイントをお伝え出来ればと思います。 お楽しみに。
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