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───全国のまちおこしを応援する注目メルマガ!──── ┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓┏─┓ │週││刊││ま││ち││お││こ││し│ ┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛┗─┛ 第237号 発 行:株式会社船井総合研究所 事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司 E-mail:info@machiokoshi.net ────────────────── 1,997部発行─── ●○●○「週間まちおこしHP」○●○● http://www.machiokoshi.net/ これまでのメルマガ情報に加え地域ブランド創造チームの 情報が大幅にプラスされました。 ★1.百行脚レポート ⇒ メルマガだけではお伝えでき ない情報が満載。隠れた成功事例も多数レポートします! ★2.190号を超えるメルマガ・バックナンバーあり! ◆http://www.machiokoshi.net/◆ ***************************************************** 今週のコンテンツ ■ 今週のまちおこし─『 ハードとソフトのバランス 』 ■ 地域再生行脚100 -No.86- ~日本の誇りは?~【スウェーデンの森林組合 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ ハードとソフトのバランス こんにちは、小林です。「ハコモノ」を建設したあ げく、大量赤字をかかえてしまった、という話。まだ まだ聞きますね。先日お伺いした施設でお話を伺うと 驚きの事態がありました。なかなか珍しいケースです。 一般に「ハコモノ」行政などの言葉があるように、 大きな投資で建物はつくったが、運営力(サービス力、 接客力、営業力、顧客管理力など・・・)が伴わず、 その後は赤字路線まっしぐら・・・。これがよくある 話でハード(建物)とソフト(運営力)のバランスが 取れていない、と言い換えてもよいかと。これは公共 だけでなく民間でもよく当てはまります。 ただ今週の施設は全く逆。運営力が異様に高いので す。お客様が来客しすぎて既に建物のキャパシティは 限界値。これ以上広告や販促を行えば、日曜日などは 集客しすぎてクレームになってしまいます。 さて、この状況。「うらやましいな」と思っている 読者の皆さん。そう言い切ったものではありません。 確かに利益がでているうちは良いのですが、この状態 が半年も続くと「あそこは全然ゆっくりできないよ」、 「他のところのほうが安くていいよ」といった事に直 結するからです。そうなったら売上、集客などは一気 に降下。一度後ろ向きになったお客様をもう一度振り 返らすには大変な労力と努力がいります。スタッフは 働き続けても、クレーム。クレームが続くと徐々にや る気がうせ、強みであった運営力さえも消え去ってし まう。 運営力(ソフト面)に偏ってしまっている施設。ま さか運営力のレベルをハードに合わせて下げるなんて 無理。しかもソフト面を改善するのと違ってハード面 を変更する(運営力に合わせた収容規模を持った建物 にする)には、投資を必要とするのがつらいところで す。とはいえ、早く対策をとらねばなりません。 最近では珍しくなりましたが運営力(ソフト面)偏 重の集客施設。このケースを見るに、ハードとソフト のバランスはどんなときにも大事でどちらに隔たって もいけないということが今更ながら再認識されます。 (小林 祐司) ★伺ったときの課題は、「早急なリニューアル」でし た。ハードとソフトのバランスが取れたらすごい事に なりそうです。(^^) ————————————————– ○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ) 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン ボ!」。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇ ■ 地域再生行脚100 -No.86- ~日本の誇りは?~【スウェーデンの森林組合】 こんにちは。古川です。約1週間ほど、林業欧州視察に行 って参りました。スウェーデンとドイツと2各国に足を運 び日本の山村地域と何がどう違うか、何が同じかを見てき ました。2週に分けて、スウェーデン&ドイツについて報 告いたします。 まず、スウェーデン。スウェーデンはご存知の通り福祉国 家。また環境立国でもあります。脱化石燃料への理念統一、 バイオマス利用は非常に進んでおりました。そこで私は、 SODRA(スードラ)という会社(組合)を視察して参 りました。若く35歳くらいのイケメンスウェーデン人担当 者からプレゼンを受けたのですが、スードラ(SODRA 本当はOの上に・・がある文字。)とは南という意味で、 スウェーデンには、北部・中部・南部との3つの巨大森林 組合会社(森林所有者連合)があります。ここはその南部 にあたるSODRAです。日本の森林組合とは桁違いの施 設でして、IT企業か、いやデザイン家具会社かと思うほ どにデザインの美しいところでした。階段は赤を基調とし たらせん状、各階に飾られたインテリアもガラスの伝統工 芸品や絵画が飾られておりました。 ~基本情報(SODRA)~ 《売上》 ・2005年 (16billionスウェーデンクローナ) ⇒1クローナ13~14円 《組織》 ・3700人の正職員 ・35000人の組合員(森林所有者) その地域全体の約6~7割がスードラのメンバー員 ・提供する素材利益の5%を所有者へ還元 預かり金として14%ほどの金利貯蓄へ回わす(魅力的)。 特に組合費などはない 《業務》 ・伐採、森林保護、計画アドバイス、運輸、製材、その他 ・年間 23000万立米の取り扱い 《商品》 (売上構成) ・製紙パルプ用 50~60% ・建築材 20~30% ・チップバイオマスエネルギー用 15% ・インテリア家具用 5% ~~~ 当然、日本とは地理的な相違があり、山は平坦であり、施 業しやすさや、チップをエネルギーにする販売先が安定し ていることなど多いに違いますが、ビジネスとしての存在 が面々に香り、元気のある組織であることは間違いないで しょう。さて、質疑応答で私はこう聞きました。 「あなたにとって日本とは何ですか?」 前日にも違う施設で聞くと「北朝鮮の隣の国」と言われま したが、自動車メーカーの国、電気機器の国といわれるか 思いました。するとしばらくの沈黙のうち、こう言いまし た。 「日本?日本のイメージですか・・・?いや~実は・・・ あまり知りません。私の友人が、そういえば、日本のエレ クトリック関係の会社に就職しましたね。そのくらいです ね。」 通訳さんが「まぁようするによく知らないってことです。」 そういった瞬間。「そりゃ当然だわな」と思うひとと、そう でない人の二通りに別れたことでしょう。しかし視察団が呆 れ顔と怒り顔とになったのは次のSODRA社員の発言があ ってからだと思います。 「そうです、そうです。私たちは、日本にも住宅の建築材を 輸出しています。」 ついでのように、思い出したかのように、カレはそう言いま した。確かにSODRA社の20ページにわたる英語パンフレ ットにはJapaneseという単語が数回でてきて、それは日本に 輸出していますと書いてあります。他の国名がパンフレット にはないだけに、日本がメイン顧客であることは間違いない のです。顧客として主軸になる日本であるのに、日本に対し てのイメージはそんなものでした。 「実は、日本も森林国家なんですが・・・」 こちらがまたそう口を開いたのです。キリっと襟のたったシ ャツに水色のセーター来た紳士風なSODRAのイケメンさ んはこう答えました。 「そうですね、確かに、視察にはたくさん訪れてくれていま す。ですけど知らないのです。すみません・・・・、逆にお 聞きしたいです。日本の林業・森林事情はどうですか?!」 ここで視察側は目を覚ましたかもしれないでしょう。この視 察先こそがモデル企業(組合)ではなく、最大の競合である ということなんです。高知県の製材会社の社長、林業会社の 社長が口をそろえてつぶやきました。 「あんたらの木(ホワイトウッド)が安いから、ぎょ~さん 売ってきて、俺ら(日本の木材)が儲からんのだろうが。」 その後、視察団が行政の立場で、林家の立場で、おのおのに 日本の森林の特徴、日本の林業の特徴、製材の特徴、住宅の 特徴などをSODRA社員に説明し、利益になっていないと いう現状を伝えました。ただし、外材であるあなたの材木が 入ってくるからという理由は伝えませんでした。何かこうも 言われたのに温和であるのでした、こちらは。 確かに条件は違う。違うがしかし、何年か後は、SODRA が日本に視察に来るくらいになりたいものです。スウェーデ ンに日本の良質な木材を輸出してやりたい。それは利益なの か文化なのか、哲学なのかわかりません。ただ、そう真剣に 自分がいっても現在の日本では笑われる一方です。そんなん でいいのでしょうか。何十年もたっても北欧や欧米に視察に 行き、あぁ日本とは違うね~といって帰るだけでは、能がな いでしょう。 ・スウェーデンのせいにする。 ・国家政策、林野庁のせいにする。 ・日本の商社のせいにする。 そうではなく自分の責任にして、この小さな憤りをどこでど う自分のものにしていくか。忘れないでいたいものです。 —————————————————– ○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ) 経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。昨年度か ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化 チームを創設。現在「名もなき市町村のブランド化戦略」 に挑戦しており、常に「持続可能」と「利潤追求」の2 つのテーマを追求している。特に、林業・山村の活性化 と国内の材木需要の掘り起こしに全国を奔走している。 ◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇
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