第215号 勝ち残る岩盤浴とは

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  第215号 発 行:株式会社船井総合研究所
       事務局:TEL 03-6212-2930 小林 祐司
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        今週のコンテンツ
■ 今週のまちおこし─『 勝ち残る岩盤浴とは 』
■ 地域再生行脚100 -No.64-
 ~サンタモニカdeロハス~  【日本は自信持つべし】
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 ■ 勝ち残る岩盤浴とは
 こんにちは、小林です。ホテルや旅館に「岩盤浴」が
目立つようになりました。弊社のセミナーにご参加され
る旅館のオーナー様もたいていご興味があるようです。
差別化や集客が課題なだけに、この「新たな武器」を持
ちたいと考える方は多いようです。さて岩盤浴、今すご
い勢いで増えています。旅館、ホテル、温泉施設への導
入、また単独岩盤浴店舗の出店とまさに「時流」といっ
ていいと思います。先日いった北海道の都市などは、こ
の1年半で20店舗もの出店がありました。
 ただ、不安な面があります。同じく経営者の皆さんに
聞かれることですが「岩盤浴ブームは今後どうなるか」
ということです。今はブームなだけに業績を伸ばせます
が、2~3年後にお客さまに飽きられてしまうのではな
いかという懸念があります。これは現時点で払拭できな
い不安材料です。
 そこで、ひとつ事例があります。もう何年も前に行っ
た施設ですが福島県三春町に「やわらぎの湯」という岩
盤浴があります。ご存知の方も多いでしょうが、ここは
岩盤浴ブームとはあまり関係なさそうです。ブームが始
まるずっと前(1992年)のオープンで、以来10年
以上も高い知名度と利用率を誇っています。様々な仕掛
けを施していますが、注目したい点は「立地」と「クチ
コミ性」、さらにはそれらを裏付ける「神秘性」(オー
ナーの夢物語から始まる事業秘話はお客さまの心を上手
に捕らえています)。噂をきいた方々は「みちのくの山
奥にそんな不思議な岩盤浴があるのか、これは是非にも
行かねばならぬ!」ということになります。「こういっ
た施設はブームとは関係ない」と、ここ最近は特に思う
ようになりました。都市部に出店しているケースは数年
後が不安ですがこの形だと当分は勝ち続けられそうです。
 しかしこれにも難点があります。「山中にある不思議
な施設」は、たくさんあってはならない気がします。ど
こにでもあるような施設ならば、都内に何十店舗とある
岩盤浴と変わらなくなります。ある意味ありがたみがな
くなるのです。そう考えるとこの事業は先行有利、「早
い者勝ち」になる可能性が非常に高いといえます。日本
ではあと数店舗までは許容されると程度です。
 旅館や温泉施設よりも格段に低い投資額。山奥なら土
地も破格でしょう。オペレーションが複雑でないぶん人
件費も抑えられ、さらに温泉街の宿泊施設が近くにあれ
ば泊まり客も安心、と岩盤浴は事業家の方々を魅了する
要素がたくさんあります。これを上手にビジネスに結び
つければ、ブームではなく長期的なものとしてお客さま、
ひいてはまちへの入込み客を呼び寄せるものになります。
最近は岩盤浴の問合せが多いですが、ご興味ある方は是
非々々「ブーム後も勝ち残る岩盤浴」という視点で計画
を練り上げ、まちおこしへの一助にしてほしいと思いま
す。(小林 祐司)
★本日、弊社の勉強会で岩盤浴オーナーがお二人ご参加
されました。それぞれに魅力的でブームの中にもキラキ
ラと光る、「本物性」を感じました。(^^)
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○執筆者紹介 小林 祐司(こばやし ゆうじ)
 船井総研入社以来、地域活性化、社会貢献をキーワー
ドに業務活動を行う。自治体、民間企業を問わずにコン
サルティングを続け、寝る間も惜しんで全国を奔走して
いる。モットーは「コンサルタントは、業績上げてナン
ボ!」
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■ 地域再生行脚100 -No.64-
   ~サンタモニカdeロハス~ 【日本は自信持つべし】
 ロハス10というビジネスコンファレンスに参加してき
ました。昨日、その会場だったアメリカサンタモニカから
帰って来たばかりで時差ぼけの古川です。
ロハス=
ライフスタイルズ オブ ヘルス&サステイナビリティ
L O H A S
ということでLOHAS(ロハス)という言葉はもう殆ど
の人が耳にしているでしょう。まだ市民権を得た単語では
ありませんが、ビジネス世界には確実に浸透し始めていま
す。しかし色々なロハスがあるのです。
完璧ロハス 若干ロハス 未知ロハス
生活ロハス 理念ロハス
経済ロハス 利益ロハス
今回もそれぞれのロハスで互い違いな発言が多くありまし
た。あいつは違う。こいつは違う。ビジネスを否定するロ
ハス。ビジネスに突っ走るロハス。ビジネスから真っ向離
れる文化的ロハス。一度ビジネスを否定してやはりビジネ
スだと戻るロハス。コンファレンスでの質疑応答などを聞
きながら感じたのは、お互いが否定しあっているように思
えました。しかし、最終的に行き着くことは美しい話だけ
では食えないという現実と具体的にどう動くのかという一
度ビジネスを否定してエコに走ったが、やはり大衆が動か
ずに、ロハス層にターゲットを当ててビジネス(利潤活動)
をしなければならないという着地点だと思います。
そしてそれこそ日本がリードすべきです。
スローライフ、エコロジー、エコノミー
地産地消 安全 安心 健康 持続可能
元々生活に根付いているのは日本であるし、自信を持って
いいという確信を頂いたコンファレンスでした。
ブースのレベルも商品力も日本が圧倒的にいい。日本から
ブースを創り情報発信をした有機石鹸、竹布、畳、京都旅
館など自信を持って世界へ伝えていけるものでした。
日本では人気なき畳も、アピールの仕方では海外に受ける
でしょう。この日本からサンタモニカに畳を持ってきたと
ある職人は、アメリカの学校で環境教育の授業すらしてい
ます。とてもほほえましく、その姿には自分が日本人であ
る誇りすら感じました。新しいsufuというブランドで有機
石鹸を売る某石鹸会社は、社員の殆どがこのコンファレン
スに参加し、自分たちの商品をアメリカへ大きくアピール
していました。
やはり、日本は自信を持っていいと感じたのです。そして
「その文化啓蒙の完結は教育活動での実績と大衆が崇拝す
るビジネスという土俵での評価、この両輪が大切だ」とも
私は強く認識しました。
   
それができるのは日本のいろいろな「むら、まち、ちいき」
にあるという自信も持ち帰ってきました。(古川大輔)
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○執筆者紹介 古川 大輔(ふるかわ だいすけ)
経歴は農学部卒、同大学院卒で船井総研入社。今年度か
ら大学院時代の専門を活かしながら、地域創造・活性化
チームを創設。
現在「名もなき市町村のブランド化戦略」に挑戦してお
り、常に「持続可能」と「利潤追求」の2つのテーマを
追求している。特に、林業・山村の活性化と、国内の材
木需要の掘り起こしに全国を奔走している。
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